折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

たそがれ日本橋  By空倶楽部

2017-06-29 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 


 

仕事帰りに通りかかった日本橋。

黄昏の空を見上げるとそこには三越本店の堂々たる姿が...

つい、日頃携行しているGRを取り出し

人ごみも気にせずシャッターを押していた。

 

業績の低迷、社長交代、早期退職者募集など悩める三越。

そうは言っても、かつての栄華の象徴、この堂々たる姿に勇気をもらう人は私だけではないと思う。

がんばれ、三越。


黄昏をイメージして、なんとなくの選曲。

「名前のない馬」、「ベンチュラ・ハイウェイ」など

親しみやすいメロディ、美しいコーラスが持ち味の「アメリカ」。

地味だが、これも彼ららしい曲。

America - I Need You

 

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天気晴朗ナレドモ波高シ

2017-06-26 | ありふれた情景

快晴の休日。

絶好の海日和とばかりに

日本海の絶景が広がる撮影スポットへと出かけた。

雲ひとつない青空...だったが、

踏ん張ってもなお体が揺れるほど、風が異様に強い。

さらに強風に煽られてか、海岸へ押し寄せる波は荒く、白く幾層にも泡立っていた。

その光景、まさに「天気晴朗ナレドモ波高シ」...。

 

ところで、この一節のこと。

よく耳にする言葉だが、実は前文があって、

「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聯合艦隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス」

そして、「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」と続く。

日露戦争の勝利を決定づけた日本海海戦でのこと。。

日本の連合艦隊がロシアバルチック艦隊との決戦に臨む際、大本営に打電された文章である。

「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」の一節。

もともとの草案にはなく、電文を受け取った大本営でもこの文学的表現は如何なものかとの意見もあったらしい。

これをつけ加えたのは、日本海海戦を圧倒的な勝利に導く作戦を立てた名参謀、秋山真之(さねゆき)。

この人は伊予松山の出身で正岡子規とは幼馴染にして昵懇の仲、彼自身にも非凡な文学才能があったそうだ。

その秋山の意図は、

「天気晴朗」とは、遠くの敵艦を見通すことができること、

また「波高シ」は、うねる波の上では

猛訓練を重ね艦砲射撃の命中精度を向上させた連合艦隊に分があること含んだもので、

すなわちは、勝利への確信を文学的表現ともとれる一節に込めたのだという。。。

 

さて、余談が長くなったが...あらためてこの日の日本海。

雲ひとつない空は夕暮れまで続き、

残念ながら真っ赤に染まる夕焼けには出会うことはなかったが、

まぶしく光る夏の海をかき乱すように波が押し寄せる光景、

初めてにして印象深いものだった。


折にふれての選曲...というかまったく関連はないが

アデルの2枚目のアルバム「21」のオープニングを飾るスリリングな曲。

 

Adele - Rolling in the Deep

タイトルの数字が示す通り、このときのアデルは21歳。

その年齢にしてこの歌唱力。

再生回数11億回が示す通り、その才能に驚嘆するばかりである。

 

 

※今回のコメント欄は閉じています。

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紫陽花の小径  金沢白鳥路

2017-06-23 | 抒情的金沢

金沢城外周の一画に白鳥路と呼ばれる小径がある。

兼六園下から大手堀までわずか数百メートルばかりの、

うっそうとした木々が生茂る小径でしかないが、

ホタル観賞の名所であることを思うと

市街地の中心でありながら、街として栄える前の自然がそのまま残されていたのかもしれない。

その一方、木々の景観を損なうことなくいくつかの彫刻作品が置かれていて、

オアシスのような感覚とともに道行く人の目を楽しませてくれている。

そんな小径を兼六園下から入ると、まず出迎えてくれるのが彼ら。

手前から室生犀星、泉鏡花、徳田秋声で金沢の三文豪と呼ばれている。

最近、ここで記念写真を撮る光景をよく見かけるようになったが、

地元では見慣れた彼らなので、きっと観光客だろう。

新幹線開通以来、市民目線の散策コースさえ、

観光地化されたということかもしれない。

  

いつも清涼な空気に覆われている白鳥路、

とりわけ梅雨時期はその空気がさらにしっとりとして、

森林浴のような散策を楽しむことができるのだが、

さらに季節感を高めてくれる光景がもうひとつある。

小径脇を流れる水路に沿って咲く紫陽花だ。

かなり独断的だが…。

さんさんと陽が降りそそぐ下で咲き誇るのではなく

朝露や雨上がりなどしっとりとした空気の中で

どことなく内気に、そして可憐に咲いてこそ紫陽花…そう勝手に思っている。

 

さて、そんな白鳥路の紫陽花を彫刻のわき役に見立ててみた。

この時期、白鳥路に咲く遠慮がちな紫陽花。

その名わき役ぶりを金沢の情景のひとつとして感じていただけたなら幸いだ。


雨の季節。

なんとなく雨降りの情景が浮かぶスムーズ・ジャズナンバー。

...と、さも知ったように選曲したものの、

実はスムーズ・ジャズ、フユ―ジョン、クロスオーバー、AORの区別はつかない。

FOURPLAY Feat. PHIL COLLINS - Why Can't It Wait 'Till Morning

 

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青い昼下がり  By空倶楽部

2017-06-19 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 


今年の夏、例年に比べて空の色が違う。

思いすごしかもしれないが、空の青が濃く感じるのだ。

気温が上がらないので水蒸気の飛散が少ないのだろうなどと考えてもみるが

ほんとうのところはわからないし、それよりも青が濃いという感覚が正しいのかすらもあやしいところだ。

そう感じた空を撮ってみた次第だが、掲載の途中でふと気づいたことがある。

染みひとつない快晴の空、あるようでなかった空写真かもしれないと。

 


染みひとつない空。

どこかに天使が映っているかもしれないと...。

Eurythmics   ♪There Must Be An Angel  

 

 

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初夏、港の風景   

2017-06-17 | ありふれた情景

梅雨入りが宣言されたのか、されてないのか。

それさえも記憶にないくらい晴天が続く北陸の六月。

何も予定のない日曜日の午後。

しかも快晴、せっかくだからと初夏らしい風景を探しに越前海岸へ出てみることにした。

石川県南部から福井県敦賀市にかけての海岸線は国定公園に指定されているほどで、

この時期の午後は海と空がとけあってまぶしくも美しい風景が広がる。

中でも、東尋坊は全国的にもよく知られているが、

切り立った崖が日本海に沈みこむことでつくられる雄大な自然の眺めが特徴といえる。

その海岸線に沿って走るのが国道305号線で、

あるところでは高台から、またあるところでは波打ち際からと

海と空の景色を様々な表情で眺めることができる。

一方で、沖合に良質の漁場を持つ越前海岸にはいくつもの漁港が栄え、

漁業を生業とした町が海の原風景をつなぐように点在している。

それぞれの港には、冬の越前ガニに代表されるように、新鮮な海産物求めて観光客がひっきりなしに訪れることから

その沿道には土産物店や料亭などが軒を連ねている。

つまりは、ひと筋の海岸線に荒々しい自然と人の営みが数珠つなぎのように混在していて

それが越前海岸を観光地としても魅力的なものにしているのだと思う。

 

さて、そんな漁港のひとつが三国港。

 

福井県一の川、九頭竜川の河口に開けたこの港は

冬でも荒れた外海の影響を受けることなく大型の漁船が何隻も停泊できることから、

福井県はもちろん、北陸でも有数の港である。

この日、快晴にもかかわらず、立っていられないほど風が強く、

外海の波は高くうねっていたが、それでもここはこの穏やかさ、良港の由縁だ。

漁の合間、ひと気のない静かな漁港。

午後の順光を受け、やさしく光る水面に高く澄んだ空。

思い通りの初夏の風景に出合った思いである。


折にふれての選曲。

記事と関連があるわけではないが、ドライブの間、流れていたタワー・オブ・パワーのバラードを。

Tower Of Power - So Very Hard To Go (つらい別れ)

 

※本日、コメント欄閉じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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夏の海と列車の記憶  鉄写同好会

2017-06-11 | 鉄道写真

毎月11日は「鉄写同好会」の日。

詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください。

 


「そう言えば最近、鉄道を撮りに出かけていないな...」

そう思いながら、以前の写真を眺めていたら、

三年前に新潟で撮ったまま蔵入りにした写真に目が止まった。

信越本線、青海川駅を通過する特急「北越」。

金沢と新潟を3時間40分で結んでいたが、

2015年3月の北陸新幹線の開業に伴い運行が停止した。

この写真は2014年7月に青海川駅を訪れたときのものだったが、

通称、「日本でいちばん海に近い駅」、

その時は、あえて列車など映っていないほうがこの駅の雰囲気が出る...

そう思ってこの写真は「お蔵入り」となった。

話は変わるが、春先に新潟へ出かけた。

金沢から北陸新幹線「はくたか」に乗り、上越妙高駅で下車、

その後、特急「しらゆき」で越後トキメキ鉄道、信越本線を経由して新潟へ至る。

乗り換え待ち合わせを含めた所用時間は4時間。

金沢から東京、大阪、名古屋が2時間半前後、京都なら2時間なので

北陸というくくりながら、その時間的距離を理解いただけると思う。

しかし一方で、その道中には鉄道高速化の反面、置き去りにされた数々の風景がまだ残されていて、

そのひとつが青海川駅に代表される日本海にそって走る鉄路だと思う。

ついでながら、あらためて「日本でいちばん海に近い駅」の風景を...。

三年前は廃止寸前のトワイライト・エキスプレスを追いかけて、このあたりまでよく出かけたものだった。

その後、熱病が覚めたように、このことはすっかり忘れていた。

いや、まったく忘れていたわけではなかったが、その遠さを考えると出かけることがおっくうになっていたのだ。

しかし、このときの風景を思い出しながら、また出かけてみても悪くないのでは、と思い始めている。

ひょっとしたら、三年前とは違う、夏の海と列車を眺めることができるかもしれないからだ。


ウィズアウト・ユーと並ぶニルソンの代表曲「うわさの男 」

というか、アメリカン・ニューシネマの傑作「真夜中のカーボーイ」の主題曲。

Everybody's Talkin'   Nilsson  

この曲を聞くと、このロード・ムービーを思い出し、

ふと、どこかへ旅立ちたくなる。

 

 

 

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お台場の空にカーブミラーを見た  By空倶楽部

2017-06-09 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


6月のお題は難題「カーブミラーと空」。

一年あるから、じっくりと取組めばいいものを、

身についた先送りの悪癖はこの年になっても治らない。

それで、困った時のカーブミラー、昨年に引き続き金沢港へ。 

 

ところで、金沢港にもお台場があることをご存知だろうか。

というか、何も東京だけにお台場があるのではなく、全国いたるところにお台場はあるのだ。

お台場とはそもそも幕末に海上防衛を目的に造られた砲台のことで、

もともとは台場、江戸にあっては幕府に敬意を表して「お」をつけたものだという。

そして、これが加賀藩の台場跡にある大砲(?)。

もちろんレプリカであるが、なんとも頼りなげな防衛設備である。

ともあれ、その台場跡がある金沢港のカーブミラー。

2年続きの金沢港、しかも空と海にとってつけたようなカーブミラー。

お台場のウンチクなど、これまた、とってつけたように挟み、

さらに「お台場の空にカーブミラーを見た」などと

「笹沢佐保」調のニヒル(?)なタイトルをつけたものの、あまりの芸のなさ、恥じ入るばかりである。

 

さて...。

  「この先海」...の警告看板!

つまりは行き止まり。

次のカーブミラーは「別の場所で撮ってね」と諭されたような気分。

来年こそがんばろう。

 


 

全国各地から梅雨入りの報道。

金沢も週明けには梅雨に入るらしい。

時節がらの選曲は、フィル・コリンズの「雨にお願い」。

I Wish it Would Rain Down  - Phil Collins

 

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点描 住吉大社

2017-06-06 | 旅先にて...

友人に誘われて出かけた大阪のこと。

その友人が待ち合わせ場所に指定してきたのが住吉大社。 

食事を共にする場所が近くだったこともあるが、

普段からカメラを持ち歩いていることを知っていたからか

道中の阪堺電車、そしてこの住吉大社を被写体として紹介したかったのかもしれない。

その住吉大社、それまでは、「名前ぐらいは聞いたことがある...」程度の認識だったが(関西の方に叱られるかも・・・)

社が4つもあること、さらに創建が神功皇后のころで言ってみれば神話時代、

その格式と歴史にまず驚いた。

調べてみると、全国に2000ある住吉神社の総社で摂津「一の宮」とのこと。

さらに、初詣には250万人もの参拝客が押し寄せるというから、

これは石川県の人口100万人どころか北陸3県にも匹敵する数字、重ねての驚きである。

そんな住吉大社の隅々をカメラ片手にゆっくりと散策...するはずだったが、実はこの話にはオチがある。

友人が指定した待ち合わせ時間は午後5時。

けれど、何事もせっかちな私が着いたのは午後4時30分。

しばらく時間を潰して、友人と境内を散策するつもりだったが、境内の案内看板に参拝時間は午後5時までと書いてある。

後で聞いたところ、友人も「門限」があることを知らなかったらしいが、ともかくも時間は30分だけ。

とりとめもなく、足早の境内点描となった次第。

  

 なんとも残念な初参拝だったが、住吉大社がなくなるわけでもなく、

「また、来ればいい」と気を取り直して

とりあえず乾杯!

 

...そして、乾杯!

 

さらに...乾杯!

と、ディープな大阪の夜は更けていったとさ。


先週、グレッグ・オールマンが亡くなった。享年69歳とのことだった。

兄のデユアン・オールマンが結成したオールマン・ブラザーズ・バンドにキーボード奏者として参加。

土臭さの中に緻密で高い演奏技術を誇るバンドだったが、

ギターのデユアン・オールマン、ベースのベリーオークレーを相次ぐバイク事故で亡くす。

その存続が危ぶまれたが、アルバム「ブラザーズ&シスターズ」で見事に復活。

その中から、彼らが得意とするインスツルメンタルの名曲を。

 

ジェシカ/オールマン・ブラザーズ・バンド

 

Jessica/Allman Brothers Band

関西の方なら、FM-COCOLO交通情報のバックに流れるあの曲か...と気づかれるかもしれない。

 

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浅の川暮色

2017-06-04 | 抒情的金沢

6月第一週の週末、金沢は街をあげて「百万石まつり」に熱狂する。

祭のメインイベントは百万石行列、加賀藩初代、前田利家の金沢城入城にちなんだもので

武者行列を中心に、金沢伝統火消し「加賀鳶」、市内小中高校のブラスバンドやバトントワリングなど、

4時間にわたりメインストリートを練り歩く。

中でも、毎年、ゲストの男優女優が扮する利家と奥方のまつは最大の見どころで百万石行列をいっそう盛り上げる。

 

さて、そんな喧騒とは別に、この祭のもうひとつの話題が浅野川の灯篭流し。

浅野川は金沢を流れるふたつの川のひとつで、

勇壮な流れから男川と呼ばれる犀川に対し

ゆったりとした流れやその情緒から女川との愛称で親しまれている。

百万石行列を翌日に控えたまつり初日の夕方、

浅野川河畔、主計町(かずえまち)の「太郎」から灯篭流しを眺めることにした。

太郎は三代続くなべ料理の老舗で、

最初に訪れたのは社会に出た日、新入社員と役員の会食だった。

料亭という場所、すこしオトナになったような気分を味わったものだが

あれからすでに四十年あまり、文字どおり「折にふれて」お世話になっている。

 

その太郎からの眺め。

 

学生の頃に読んだ五木寛之の短編小説「浅の川暮色」、太郎はその舞台のひとつでもあった。

 


 

 

Duke Ellington & John Coltrane - In a sentimental mood

 

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