折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

羽田、ガリバーデッキから By空倶楽部

2017-04-29 | 空倶楽部

羽田空港第一旅客ターミナル、展望デッキから。

この時期になると、夕刻でも充分に明るく、

また、冷たく頬に痛かった海風もかなりやわらかくなってくる。

それで、余裕をもって空港へ着いたときには展望デッキへと足を運び、

しばらくは仕事のことなど忘れ、空の眺めを楽しむことにしている。

ところでこの展望デッキ、通称をガリバーデッキという。

飛行機はもちろん、離着陸をサポートする地上スタッフ達が小さく

そして自分自身が逆に巨人になったかのように俯瞰できることから

ガリバー旅行記の一篇にちなんでそう名づけられたようだ。

確かに...である。

というところで、そろそろ搭乗時間。


折にふれての選曲。

1972年発表とあるから、45年も前になるのか...と感慨深い。

当時、熱狂して聴いたロック・アルバムの一枚で

邦題が「百眼の巨人アーガス」(ウィッシュボーン・アッシュ)。

原題が単に「Argus」であるから、なんとも大げさな邦題をつけたものであるが、

アーガスとは、ギリシア神話に出てくる百の目を持つ巨人のこと、と知れば

そこまで誇張しなくても、との思いはあるものの、「そうだったか」と納得はできる。

ハードな中にもメロディアスなコーラスあり、ギターアンサンブルありの、

そんな名曲揃いのアルバムの中からラストを飾る「剣を棄てろ」を。

Wishbone Ash - Throw Down the Sword

彼らの代名詞、後半のツイン・リードギターの余韻に浸っていただけたなら幸い。

 

 

 

「9」のつく日は空倶楽部の日   

詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 

 

 

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隅田川 灯ともし頃

2017-04-26 | 郷愁的東京

晴海通り、勝鬨(かちどき)橋からの隅田川夕景。

この日の東京の気温は7月上旬並みの26度

勝どきにある事務所で仕事を終えた後、

ふだんなら、宿泊先へ早々と引き上げるのだが、

せっかくの陽気だからとそぞろ歩きを始めたところ、

出会ったのがこの夕景だった。

 

さて、タイトルの「灯ともし頃」。

読んで字のごとく、日が暮れて、灯りをともしはじめる頃をいう。

薄簿の空と街の灯りを映す隅田川を眺めていたら、

ふと、この情緒豊かな言葉が浮かんだわけだが、

普段の会話で使われることはないし、

それどころか、若い人は「ヒトモシゴロ」という語感に違和感を覚えるかもしれない。

かくいう私も、十代の頃、この言葉が出てくる歌を聞いたものの、

どんな文字が充てられるのか、またその意味がなんなのか、

理解したのはずいぶんと後になってからだった。

その歌、同年代の方ならアレかと思いあたるかもしれない。

軽快なベンチャーズサウンドに乗せて山内賢と和泉雅子が歌う「二人の銀座」がそれで、

「灯ともし頃」は歌詞の冒頭に出てくる。 

「二人の銀座」 和泉雅子、山内賢 

この頃の日本にはきっと悪い人はいなかっただろうと思わせるほど

若い二人の掛け合いがなんとも微笑ましい映像である。

 

ついでながら、銀座はこの辺りから近い。

勝鬨橋を渡り終えたところは築地。

左に築地の場外市場、右に石造りの荘厳な築地本願寺を眺めながら

晴海通りをさらに進むと、やがて歌舞伎座が見えてくる。

ここから、和光のある銀座四丁目交差点は目と鼻の先。

さらに足を延ばせば、数寄屋橋交差点、JR有楽町駅へ至る。

この間、勝鬨橋からだと徒歩で20分といったところで、

オトナの散歩を楽しむにはもってこいの道中、

「一人の銀座」を楽しんだ次第である。

 

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遅ればせながら...金沢の桜便り

2017-04-22 | 抒情的金沢

折にふれて、とのブログタイトルながら

この時期の記事を振り返ってみると明らかに欠けているものがある。

金沢の桜のことである。

全国的にも見ごろのタイミングを掴みにくかった今年の花見シーズンだったが

それは自分にとっても同じこと。

「金沢はまだ咲きはじめ」との情報を真に受けて、

琵琶湖へ出かけたところ、この選択は「つぼみ固し」で空振り、

ところが、一方の金沢が同じ日に満開になったというマヌケな週末もあった。

それからというもの、急用も入ったりして、ようやくの花見に出かけたのが、先週末のことだった。

 

ということで、遅ればせながらの金沢の桜便り。

兼六園蓮池門へと続く車道の桜並木。

個人的には園内の桜よりも、両側から張り出した桜並木に包まれるこのあたりの風景が好きだ。

満開を遠に過ぎ、並木の量感は失われていたものの、

舞い散る花びらが短い桜の季節を象徴するようで、

それなりの見応えがあったと思っている(...負け惜しみではないが)

 

ところで、確かにソメイヨシノの季節は過ぎたが、一方でこれから見ごろを迎える桜もある。

21世紀美術館前のしだれ桜。

これも個人的な思いだが、群生して風景をかたち造るソメイヨシノよりも

一本(乃至は数本で)存在感を示す古来からの桜に惹かれる。

もうずいぶんと昔の話になるが、その代表格で日本三大桜のひとつ

岐阜県根尾谷の薄墨桜の見事さはいまだに鮮明に覚えている。

 

さらに...、風に揺れ、カラフルに、そして躍動感あふれる八重桜。

 

 

いくつか自分なりの金沢の桜を紹介してきたが、

しかし、そうは言っても4月もすでに20日過ぎ。

この花便り、「周回遅れ」は否めず...である。


特に関連はないが、昔聴いたウェストコーストの古参バンド

クィックシルバー・メッセンジャー・サービスで「希望」

1960年代後半、サンフランシスコなどウェストコーストから起こったフラワームーブメント。

サイケデリックやシュールリアリズムといった言葉に代表される若者文化を背景に活躍したバンドが、

ジェファーソン・エアプレインやママス&パパス、そしてクイックシルバーだったと記憶している。

♪Hope   Quicksilver Messnger Service

 

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東京タワーのある風景 By空倶楽部

2017-04-19 | 空倶楽部

仕事で白金へ出かけたときのこと。

港区の地理はだいたい把握しているが、白金周辺については空白地帯。

学生時代、在籍した運動部の出稽古で白金にある明治学院大学へ出かけたことがあったが、

もう40年近くも前のこと、キャンパスの記憶はぼんやりとはあるものの、

何に乗って、どこをどう経由して出かけたのかまったく覚えていない。

つまりは初めての土地も同然なのである。

仕事を終えたのが午後の4時半を少し回ったころ、

次の予定が入っていないこともあって、

それならばと少し歩いてみることにした。

漠然と街歩きをする時、スマホのナビなど地図はまったく見ない。

勘だけを頼りに何が現れるかわからない街並みを楽しむことが常で、

とりあえずはJR最寄駅、山手線の田町駅方向へ向かうことにした。

地下鉄の白金高輪駅から大通りを10分ほど歩いただろうか、

緩いカーブの先に慶応大学正門前という標識が見えてきた。

学生時代、くだんの出稽古で相当数の在京大学へ出かけたが、慶応大学には来たことがない。

ここが「陸の王者の...」と、新鮮に映る校舎を眺めつつ、

大通りの向こうに目を向けると、ビルの谷間が開けたところに東京タワーが見えていた。

昭和30年代生まれにとって東京タワーは永遠のランドマーク。

この瞬間、通りの向こうは赤羽橋、右方向は浜松町で左に行ったなら麻布十番に六本木...。

という具合に、頭の中に港区の地図が浮かんできた。

そして、ビル街、タワーの全景、しかも黄昏時とくれば役者が揃った絶好の「空」模様だ。

千載一遇のチャンス!

ここで、この機会を逃してなるものか、とばかりに「タワーのある風景」を激写!

しかし今、冷静に振り返ると...。

スーツ姿の、しかもいい年をしたサラリーマンが

一心不乱に東京タワーを撮り続ける姿、

周囲からすると、かなり違和感があったと思う。

 

ともあれ、地下鉄大江戸線の赤羽橋駅に着いたところで

この定番アングルを撮り収めとして散歩を終えることにした。

 

今、東京駅最寄りの常盤橋再開発では390メートルの高層ビルが計画されているという。

シャレではないが、あべのハルカスの300メートルをはるかに上回る高さだし、

その他にも再開発による高層ビル建設計画が目白押しだと聞く。

東京の空が狭くなっていく中、

ビルの谷間に垣間見える東京タワーはいかにも窮屈そうだし、

高層ビルの肩越しに見え隠れする姿などは、後輩に席を譲るかのように遠慮がちに思える。

しかし、そうは言っても東京タワーとは同世代、その姿を見つけるたびについ応援したくなるのだ。

「ずっと空の主役でいてくれよ」と。


「街はいつでも うしろ姿の幸せばかり...」

岩谷時子の名歌詞が胸にしみる。

そして、彼女たちもいなくなって、また昭和が遠くなった。

ウナ・セラ・ディ東京  ザ・ピーナッツ 

 

 

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湖北、春霞の風景

2017-04-15 | 近江憧憬

桜を求めて琵琶湖へ向かったものの

ものの見事に期待が外れた...というくだりは前々回書いた。

天候不順による開花時期の遅れと

どっしりと居座った低気圧による悪天候によるものだったが、

一方でその悪天候はまた違った雰囲気の琵琶湖を見せてくれた。

題して、「春霞(はるがすみ)の風景」。まずは、奥琵琶湖の海津から。

 

開花前の桜越しに湖岸を眺めたものだが

ほとんど手つかずで残された風景が霞がかった琵琶湖に浮き上がっていた。

このあたりの桜並木はかなり有名らしく、

観光船で湖上から桜を眺めるという趣向もあるそうだ。

 

さらに、長浜市水鳥ステーション付近から。

いつもだったら近くに見える竹生島もほとんど霞の中。

一面の霞の中で、かろうじて見える葛籠尾崎が湖面と空を分けていた。

 

ところで、「春霞」と表現したが、霞は気象用語ではないそうだ。

視界が遮ぎられる現象を気象用語で分類すると、霧、靄(もや)、煙霧となる。

霧とは視界1Km未満のものを指し、靄は少し薄くて視界1Kmから10Km未満のものだとか。

いずれも空気中の水蒸気が温度低下から飽和し、細かな水粒となって空気中に浮遊するもので

つまりは地上に現れた雲のようなものらしい。

一方で煙霧は、原因が特定できないもので、煙やほこり、砂などに起因するもので

黄砂やスモッグによる視界不良も含まれるそうだ。

それなら霞とは何か。

「霧や靄などにより遠くの景色がかすんで見える様子を文学的表現したもの」...で、

さらにいうと「春の季語」でもあるとのこと、なるほどである。

さて、風景を愛でながらも、霞のわけをいちいち無粋に解説する必要があるのか...ということになるのだが、

長い宮仕えでしみついた習性、どうかご容赦を。

 


 

まだ能書きを...と言われそうだが、

霧や靄はmist、fog。さらに煙霧はhaze。

「それならば」と折にふれての選曲は「Purple haze(紫の煙)」

The Jimi Hendrix Experience - Purple Haze (Live at the Atlanta Pop Festival)

「伝説のギタリスト」ジミ・ヘンドリックスの代表曲だが、

私が洋楽を聴きだしたころ、それまでは日本のグループサウンズしか知らない高校生にとって

かなり衝撃的なギタープレイだった。

1970年に27歳で早世したが、実は私が彼を知ったのも亡くなった後のことだった。

ずいぶんと彼の曲を聴いたが、生前の彼を知らないという点では、私にとっても文字通り「伝説」の人である。

 

 

 

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ラピート、「深海」への憧れとともに    鉄写同好会

2017-04-11 | 鉄道写真

毎月11日は「鉄写同好会」の日。

詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください。


仕事先へ向かう途中の南海電鉄難波駅。

関西空港連絡特急のラピート(rapi:t)だ。

乗車する電車の発車時刻が迫まる中、あわててスマホを向けたが、

その中で、かろうじて掲載に堪える写真はこの一枚だけ。

それで、日頃お世話になっているサイモンさんのブログの中に、

その魅力をふんだんに伝えている記事があるので紹介したい。

宝土佐錦魚と共に 「成層圏の蒼 rapi:t-1 」

この記事の印象を2年経った今でもはっきりと覚えているのだが、

ラピートの前衛的ながら、どこか懐かしさを感じさせるフォルムを

サイモンさんは「鉄人28号」のようと形容されている。

子供の頃、鉄腕アトムと並ぶロボットヒーローが「鉄人28号」 で、

確かにラピートのフロントはその「鉄人」の面構えを想い起させる。

一方で、私にはもうひとつ懐かしさを感じさせる記憶があって、

それは、子供の頃見た映画「海底2万マイル」に登場する潜水艦「ノーチラス号」だ。

電車と潜水艦とでは根本的にフォルムが異なるが、

ノーチラス号の鋭角的なフロントや特長的な丸い窓の記憶がラピートに結びついているのかもしれない。

さて、その「海底2万マイル」、フランスのSF作家ジュール・ベルヌの小説をディズニーが映画化したものだが、

子供の頃の私はSF小説にかなり入れ込んでいて、

深海や宇宙、さらには時空の彼方と未知の世界に熱い思いを馳せたものだった。

そのきっかけとなったのが「タイムマシン」や「宇宙戦争」などジュール・ベルヌの小説で

中でも「海底2万マイル」にはとりわけ強い思い入れがあった。

それは、ある漫画雑誌で「アメリカのディズニーランドには同名のアトラクションがある」と知ったときからで、

未知なる深海の世界を体験できるそのアトラクションに強い憧れを抱いたものだった。

現在、東京ディズニーシーにも同名のアトラクションはある。

しかし、それは深海に見立てた館内を

潜水艦のキャビンを模した乗り物で移動するもので正直なところリアリティに欠ける。

一方で本場のアトラクションは、本物さながらのノーチラス号が実際に潜水するもので

その迫真の疑似体験への憧れが子供心に刷り込まれたのだと思う。

今に話を戻す。

結局、そのノーチラス号に乗船することはできなかったし、

この先もそれが叶うことはないかもしれない。

しかし、それはそれとして、ラピートにならいつでも乗り込むことができるし、

そうすることで、あの丸い窓に流れる景色を眺めながら、

多少なりとも近未来への旅を味わうことができるのでは...と思った。

たとえそれが、昔、夢見た旅とは似つかぬものであったとしても。

 


 

リンゴ・スターがほのぼのとしたボーカルを聴かせてくれる。 

 

♪ Octopus's Garden    The Beatles

リンゴ・スターといえば、もうひとつ思いつく曲が「イエロー・サブマリン」

この人も「海の中」が気になるようだ。

 

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春の琵琶湖、花便りの空 By空倶楽部

2017-04-09 | 空倶楽部

空倶楽部、今月のお題は「花と空」。

この時期の花と言えば桜だが、3月後半から咲きはじめる西日本や関東に比べて金沢の開花は毎年微妙で、

一昨日の新聞をみても兼六園の桜は「咲き始め」とある。

それならば...と出かけたのが琵琶湖だったが。

列島の真ん中に低気圧が停滞しているとのことで

ときおり小雨も混じるあいにくの曇り空。

全国的にも雨模様との予報だったが、

時間ごとの予報を調べた限りでは晴れ間もうかがえる。

そのわずかな晴れ間を期待した次第だが、残念ながら青空に映える桜とはならなかった。

さらに...

桜がほとんど咲いていない。

滋賀へ向かう途中、ところどころ桜を目にしていたのだが、

琵琶湖周辺は厳冬の影響もあってか、ほとんど咲いていない状態。

近づいて眺めてみると、蕾は大きくふくらんでいるものの

見ごろを迎えるにはまだ数日はかかりそうだ。

そんなこともあるわな...そうつぶやきながらの帰り道。

敦賀を過ぎたあたりでふと目にした光景。

咲き誇る梅の花だったが、今年は梅と桜、さらに木蓮の開花がほとんど同時期となったようだ。

徐々に春を楽しませてくれたらよいものを...そう思いつつ金沢に戻ったとたん

兼六園の桜が満開になったとラジオのニュース番組が告げていた。

「うそやろ?!」

桜を求めて遠征したのはなんだったのか。

いったい、俺の花はどこへ行った...

 

Where Have All the Flowers Gone   Peter, Paul & Mary

  

「9」のつく日は空倶楽部の日   

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4月1日の怪

2017-04-05 | 折にふれて

前回の記事でふれたが、4月1日生まれである。

今はあまり使われなくなったが、幼い記憶でいうところの「4月バカ」の日。

それで、子供の頃は「4月バカ」とことさらバカの部分を強調してからかわれたものだ。

また、新学年、新年度など、正月に次いで節目となる日でもある。

遠い昔の話だが、初めての入社式も4月1日で、

自分の誕生日に絡めた挨拶スピーチをしたことを今でも鮮明に覚えている。

そんな4月1日の夜、家族、さらには妹家族も飛び入り参加して、誕生パーティを開いてくれた。

誕生祝いなど子供の行事だといったんは遠慮するのだが、

今は長く生きた記念日だからと言われると、そう無下に断ることもできなくなるものだ。

 

ところで、4月1日生まれは「早生まれ」で学年でいう最後の日となることをご存知だろうか。

つまり、学年のくくりは4月2日から翌年4月1日生まれ迄となっている。

最近は知らないが、私が小学生だった頃、学校行事での整列は生年月日順のことが多かった。

それで、クラス替え後の整列では、生徒それぞれが立ち位置の確保に手間取ったものだが、

私に限っては、煩わしい思いなどすることなく、さっさと最後尾に回ればよかった。

さて、前置きが長くなったが、なぜ4月1日生まれが学年最後となるのか...

知っているようで知らない話、題して、「4月1日の怪」。

 

教育基本法では、小学校への入学は、満6歳になった翌日以降、最初に到来する4月1日と定めている。

「翌日以降の4月1日」とあるから、4月1日生まれの就学は「1年後となる」...誰もがそう考えるはずだ。

ところが、ここで問題となるのが、「満6歳となった日」のこと。

実は年をとるにも法律に従わなければならず、それを定めるのが「年齢計算ニ関スル法律」で、

いわく「年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス」とある。

ちょっとややこしいが、生まれた日を1日目と起算しろと定めている。

したがって、4月1日生まれの子が満1歳となるのは365日後(閏年なら366日後)、

つまりは翌年の3月31日となる。

これでおわかりと思うが、その子が満6歳になるのも3月31日で、

その翌日の4月1日にはめでたく小学生となる。

このカラクリ、いわば、教育基本法「空白の一日」。

そして、かく云う私も教育基本法の虚をついて、一年早く就学したことになる。

 

ん?

「空白の一日」といえば、それを巧みに利用して意中の球団に入団した同学年の投手がいた。

高校時代から「怪物」と言われた彼だが、同学年のよしみであえて実名は控える。

「怪物」でもないが、私の同学年には各界で名を成した人が多い。

同じスポーツ界では、昭和の大横綱、千代の富士関。

ボクシング最多防衛記録保持者の具志堅洋高。

歌舞伎界では、大名跡、十八代目中村勘三郎。

名を成したかどうかは別にして、桑田佳祐、郷ひろみも同学年だ。

なんとなく話が怪しくなってきたので、振り返って自分のこと。

せっかくの「空白の一日」を利用して1年早く就学したものの、

そのアドバンテージを活かせず、「普通の人」である。(ことわるまでもないが)


 

折にふれての選曲。

ニルソンの名曲をスリー・ドッグ・ナイトがカバーした「One]

 One  - Three Dog Night 

 

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初めての明日香

2017-04-01 | 大和路点描

春の連休を利用して出かけた奈良の話。

一泊二日の日程で、一日は當麻寺での先祖供養、そしてもう一日は明日香散策に充てた。

年2回、彼岸ごとの當麻寺詣ではかれこれ12年になる。

そのたびに奈良のあちこちを回っているが、

明日香を訪れるのは、実は今回が初めて。

訪れる機会はいくらでもあったのだが、

明日香は時間など気にせず、ゆっくり歩きたい場所のひとつで、

できれば、リタイアした後の楽しみとして取っておこうと思っていたからだ。

さて、その明日香。

冒頭で散策と切り出したものの、たった一日をどう有効に使おうか...。

旅慣れた奈良のこと、今さらガイドブックを眺めるのも癪にさわるし、

それで思いついたのが古墳。

それで、事前調査なし、先入観念なく、数ある古墳群を軒並み訪ねてやろうと思いたった。

ところが...

早朝に金沢を出発することで時間は充分にあるはずだったが、三連休で主要道路が大渋滞。

結局は石舞台、高松塚、そしてキトラと、代表的な古墳のみ訪ねるのが精いっぱいとなってしまった。

それでも、元来の歴史好き、

三つの古墳だけだが、ボランティアの方々の話を聞き、展示物を眺めることで、

古代ロマンへ馳せる思いをさらに膨らませることができた。

さらに、明日香の地理を(大まかにではあるが)、把握できたことも大きな収穫で

明日香を漠然と歩いてみたいとの思いも、

年代や史実に絞って歩いてみようかという目的的なものに変った。

 

ところで...

入江泰吉という写真家がいる。

奈良をよくご存知の方なら、新薬師寺の近くにある写真美術館を思い出すことだと思うが、

半世紀にわたり奈良を撮り続けた人だ。

神社仏閣や仏像はもちろん、奈良の原風景、四季折々の花、

さらには道端にふと佇む道祖神など、大げさにいうなら「あらゆる奈良」がその作品の中に切り撮られている。

また、いくつかある写真集では、被写体に出会った心情を巧みな文章で表現しており、

これはもう文学そのもので、その情景としての写真とともについその世界に引き込まれてしまうのだ。

 

そんな入江泰吉へのあこがれとともに訪れた明日香。

そう書くと、稚拙な写真なだけに掲載しづらくなってしまうが、春まだ浅い明日香の風景。

「思い」のみ先行して、お恥ずかしい限りだが、「明日香」初心者ということでご容赦を。


なんとなくの選曲は、ボブ・ディランをカバーしたバーズの代表曲。

The Byrds - My Back Pages  

Ah, but I was so much older then, I'm younger than that now

あの時の自分より、今の自分のほうがずっと若いのさ...

実は今日が誕生日。ウソのようなホントの話。

 

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