折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

冬じたくの夜空  By空倶楽部

2017-11-29 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


金沢冬の風物詩、兼六園の雪吊り。

積雪による枝折れから木々を守るもので

その総数は100本、700か所を超えるという。

毎年11月1日から12月中旬まで作業は続けられ、

11月の半ばからは雪吊りの修景とともにライトアップも始まる。

週末はもう12月、金沢の冬支度はすでに万全だ。

冬支度の夜空と記したものの...

快晴にもかかわらず真っ暗な夜空・・・しかも蔵出し。

ご容赦を。


この日の金沢、星降る夜だったかは覚えていないが... 

♪ Starry Starry Night...

アメリカのシンガーソングライター、ドン・マクリーン。

あの「アメリカン・パイ」の...と、思い当たる方も多いと思うが、

もう一方の名曲がこの「ヴィンセント(星降る夜)」


Don McLean - Vincent ( Starry, Starry Night)

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホのことを歌ったもので

歌いだしの歌詞は名画「Starry Night」(youtubeの画像)を引用したようだ。

 

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午後の群像

2017-11-26 | 語りかける街

銀座中央通り 午後2時30分

 SONY α99  Planar 50mm (F2 ,1/8000sec,ISO100)

往き交う群衆を眺めながら、それがまるで群像劇を観ているような錯覚に落ちていた。


Fragile - Sting & Stevie Wonder

星が流す涙のように雨は降り続けるだろう

そう、星が流す涙のように

まるで、我々がどんなに壊れやすい存在かを知らせるように

雨は降り続けるだろう

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晩秋 丹後への道

2017-11-23 | オトナの遠足

 京都府舞鶴市五老岳からの眺め。

今月の初め、舞鶴から由良、宮津と、いわゆる丹後をカメラ片手に二日間かけてのんびりと廻った。

時折り吹きつける木枯らしと冷たい雨の中、

カメラが濡れないよう気遣いながらの撮影だったが、

それでも晩秋(というか初冬かもしれない)の丹後を存分に楽しむことができた。

当初は二日間の写真を訪れた場所ごとに整理して記事にするつもりでいたが、

天候のせいもあってか思ったほど撮れ高が多くなかった。

それで、二日間の旅を「晩秋 丹後への道」というテーマで組み写真風にまとめてみた。

 

本来なら、観光案内やそれぞれの地での印象など書き加えたいところで、

それに、天気が悪く外出の予定もない「勤労感謝の日」を充てるつもりでいたのだが、

実はこの組み写真だけで休日午後の大半を使い果たしてしまった。

子供の頃から、さして重要でもないことに時間をかける悪癖というか、

「ちまちま」とした性格はいくつになっても直らないようだ。

とはいえ、せっかく時間をかけた成果物(?)、

これから丹後を訪れようとする方など、この地に興味のある方の目にとまることで

多少でも役に立ってくれたならうれしい限りである。


丹後の旅情、そして初冬へと移ろう季節のもの悲しさを表現したくて選んだのがこの曲。

エルトン・ジョン初期の名曲「悲しみのバラード」。


Elton John - Sorry Seems To Be The Hardest Word

 

 

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砂に消えた晩秋  By空倶楽部

2017-11-19 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 


 

11月初め、晩秋の日本海。

この穏やかな光景が続くのもあとわずか。

日本列島が冬特有の西高東低の気圧配置となると次第に北西の風が強まり、

やがて表情は一変、横なぐりの雨や雪とともに高波が押し寄せてくる。

 

今はまだ静かな波が打ち寄せる渚。

波に洗われた砂が晩秋の空を鏡のように映しこんでいる。

ところが、その映りこみも一瞬のこと。

波とともに現れては消えるはかない空が季節終わりのもの悲しい光景として印象に残った。 

 

さて、今日この頃の金沢。

すでに白山は冠雪し、今日あたり初雪が降るとの予報もあるのだとか。

晩秋をテーマとしたものの、北陸はすでに冬の装いである。


砂に消えた涙 弘田三枝子

 

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夕空特等席 ふたたび  By空倶楽部

2017-11-09 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 


海辺のテラス席で夕空をひとり占め。

遠く雄大な夕空を眺めながら、潮風の中、気の合った仲間たちとワインを酌み交わす。

そんな洒落た場所をイメージして撮ってみたが、

実はこちら、北陸自動車道下り線の徳光パーキングエリアの一画。

場所柄、もちろんアルコール類など一切販売されていないし、

この時期の日中は暖かい陽ざしの仲、

名物のうどんをすする家族連れで賑わう。

言ってみれば庶民的な感覚で開放されている空間だ。

ところで...。

過去にもこの場所からの夕景を「夕空特等席」として掲載している。

それで「ふたたび」と注釈をつけた次第だが、

それがいつのことだったのか覚えていないという間の抜けた話もつけ加えておく。 


秋風の中、「天使の歌声」と評された

アート・ガーファンクルの歌声が沁みた。

Bright Eyes - Art Garfunkel

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箸休め   割鮮のむら

2017-11-05 | 舌づつみ

当ブログ、圧倒的に風景や街並みの写真を掲載することが多い。

ところが、この秋は週末になると台風の襲来など悪天候が続き、

会社員の週末限定素人カメラマンの写真在庫も尽きてしまった。

それで今回は金沢で日ごろお世話になっている味処の紹介、

いわば、次の撮影に出かけるまでの「箸休め」といったところか。

 

その店は「割鮮のむら」。

閑静な住宅街の中、こじんまりとした店をご夫婦で切盛りされている。

「割鮮」の名があらわすように能登から直送された新鮮な魚介を中心とした和食料理の店だ。

そこで料理紹介ということになるのだが、料理については食べるのが専門。

したがって評論やウンチクには自信がないので

その一端を写真に添えて簡単にご紹介することにした。


まずはオニエビの刺身。

 

北陸のエビといえば真っ先に甘エビを思い浮かべるが、

ひとまわり大きいオニエビはよりしっかりした歯ごたえで甘みも強い。

のむらでは能登の漁師から直接仕入れているので、

小売の店先には並ばない魚介が出てくることも珍しくない。

北海道ばかりと思っていた毛ガニが能登でも獲れることや

江戸前という印象のコハダやアナゴがわずかながらとはいえ北陸の海で揚がることもこちらで教えていただいた。

いずれも鮮度抜群、そして当然ながらうまい。


そして、秋から冬にかけての北陸といえば... 

タラの白子の石焼き。

金沢の店で生の白子を出す店は多いが、

もともと魚屋がご実家のご主人が選ぶ魚介は新鮮、塩をすこしつけるだけで素材のうまみが引き立つ。

 

すこし毛色の変わったところでオススメなのが新鮮野菜のバーニャ・カウダ。

金沢近郊でとれた野菜をディップソースにつけていただくイタリア料理の定番だが、

のむらのソースは鯖のへしこを使ったご主人の特製。

季節によってはカニやエビの味噌も使うという。

創作和食というジャンルを耳にする。

ご主人の創意工夫という点では、のむらの料理も一部そのジャンルに入るのかもしれないが、

素材や味付けの基本は純和風、「創作」というどっちつかずの印象はまったく感じない。


そして最後に鯖の棒寿し。

浅く酢でしめた身厚の鯖がのったこれもご主人の特製で、

造り置きではなく、注文の都度その場で造ってくれる。 


さて、のむらとのご縁はかれこれ20年近くになる。

月に一度は必ずおじゃましているが、けっして飽きがこない。

同様の固定客も多く、現に弟夫婦や妹夫婦もよくのむらを利用している。

特に妹のダンナはイギリス人でありながらのむらの和食の大ファンである。

その人気、季節ごとの素材をご主人の確かな腕と創意工夫で料理していることが理由だが、

それに加えて、ご主人の明るい笑顔、奥様の軽妙な語り口など

お二人のあたたかい人となりもファンが多いことの由縁に違いない。


この日、店内に流れていた一曲がマイルストーン。

最近はスムースジャズを流す店が多い中、

しかも和食の店でと一瞬意外に感じたが、

すぐに、小気味良いマイルス・デイヴィスのトランペットに惹きこまれてしまっていた。

Miles Davis - Milestones

 

...ということで、おいしい料理と酒、ご夫婦との楽しい会話のうちに、

軽快に週末の夜は更けていったとさ。

 

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