じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

11月12日 大阪桐蔭

2017-11-12 10:02:23 | 高校ラグビー

※FW

体格
ポジションからするとやや線が細く見える選手がいたことは、今季これまでなかったことなので気になりました。ベストの布陣ではなかったのかも知れません。第3列は強烈でした。
 
 
スクラム
体格面で感じた影響からか、序盤は押せてなかったのは気になりましたが、じきに圧倒するようになってました。
 
 
モール
この日は攻守両面において、そうした場面がなかったように思います。
 
 
ラインアウト
 
 相手ボ━ルにはよく絡めてましたが、マイボ━ルで奪われる場面もあり、課題として残ったかと思われます。
 
 
集散の速さ
まずまずだったと思います。
 
 
 
※BK
体格
CTB13は一列目でも良いような体格。WTB14もFWでも良いような体格してますが、まだまだ華奢な選手がこれまでより目立って見えたのは、気になりました。
 
 
展開力
ノックオンが特に前半多く見えたのは気になりました。
 
 
 
キック
CTB恵良12は春先同様、難しい角度でも捉えてたと思いますし、安定してました。
 
タックル
甘い場面が多く見え、しばし相手のロングゲインを許していたのは気になりました。
 
 
5月に観たときはサイズは十分出来てるので全国で上位に勝ち進むためには体の絞り込みができるかどうかかと思ってましたが、この日観ると絞れ過ぎてやや線が細く見える選手が多かったのは気になりました。ベストな布陣ではなかったのかもですが、1月から不動のレギュラークラスの選手のなかにもそうした選手が見受けられましたので、何かしら意図があってのものか、もしくは何かがうまくいってないからそうなってる可能性もあるかと思われます。この日の出来は今一つに見え、決勝の大阪朝鮮との戦いにやや不安が残りましたが、全国に出ることが出来ればおそらくBシ━ドには選ばれるかと思われ、となると初戦は12月30日、まだまだ時間はありますので、それまでにどこまで仕上げることができるかかと思われます。FL6番、第一列でもおかしくない体格の選手の縦に突っ込んでいく動きは強烈でした。
 

11月11日履正社 大阪桐蔭

2017-11-11 17:22:45 | 高校サッカー

※守備

履正社:1点目の失点は寄せが遅れたことによるもの、後半の2失点目はボ━ルを獲りにいく動きが足りなかったことによるもの。であるように見えました。全ての時間でそうであったわけではないので、大一番になればなるほど、少しのそうしたものが、命取りになるということかと、思われます。

大阪桐蔭:1失点におさえたのですからよく守ったと思います。単に守るだけでなく攻撃へとつながる守備がこの日もできていました。準決勝では許していたドリブルでの侵入も、今日の決勝では封じた場面が目立ち、準決勝ほど自陣での戦いを強いられなかったことが、終盤こらえるスタミナにつながり、終了間際の2度に渡る決定的な場面を防ぐことができた要因になったかと思われます。ただ、先制点をあげた直後に同点を許したことは課題として残りました。先制した直後は相手が追いつかんとむきになって攻めてくることは容易に予想でき、気をつけないといけない状況のひとつ。ですが得点した直後は獲った方は気をつけるというよりかはイケイケになってしまうものと思われ、大阪桐蔭も例外なくその落とし穴にはまってしまって見えました。





✳攻撃

履正社:終始パスミスが目立ったのは試合開始直後に相手にリズムを奪われたことが尾を引いたかなと思ってみてました。横浜Fマリノス内定のFW町野君11の同点ヘッドは身体能力の高さを感じさせる技ありのものでしたし、クロスをあげた選手の、その精度も高かったです。左SB坂東君3が相手に詰められた中でも球離れ早く精度の高いクロスをあげていただけに、この選手を何らかの事情で下げたことも、その後の攻撃に影響あったかもしれません。

大阪桐蔭:準決勝に続きこの日もスペースに向かってドリブルで突っ込んでしまう場面が目立ち、相手が与えてくれたスペースを活かしきれていないように見えましたが、先制ゴ━ルはスペース与えてもらった状態でパスを受けたFW菊井くん11がすぐさまミドルシュ━トを放ったものであり、プリンスリ━グでもちょいちょい見せている優れた決断力が光りました。後半15分のFW今岡君10の勝ち越しゴ━ルは、この選手の個人技も光りましたが、相手にパスコ━スを塞がれたなか、中央から自陣でパスをつなぎ続け、前線へのパスチャンスをうかがい続けたチ━ムとしての根気のよさが光り、そうして生まれた一瞬のチャンスを逃さず前線へ精度の高いロングパスをあげた右SB深澤君5の判断力とパスの精度がもたらしたゴ━ルに見えました。全体的にはもう少し点が獲れた試合に見えましたが、奪った2ゴ━ルはいずれも質の高いものでした。

 

履正社:この日は内容的にはもっと完敗でもおかしくなかったですが、それでもあわや同点まで相手を追いつめたということは、それだけ底力がある証拠だと思われます。テレビで履正社の白のユニフォームの由来について、上のレベルで何色にも染まることができるようにという監督さんの想いを込めてという紹介がありましたが、それが同校を見てて他校ほどチ━ムとしてのサッカースタイルを感じない理由なのかもしれません。それがよい方に転べば万能型につながりますが、そうでない場合は決め手のなさにつながってしまうのかもしれませんね。どっちに転ぶかはその時々。来季はよい方に転ぶと良いな🎵と、思います。

 

大阪桐蔭:9年ぶりの全国高校サッカー選手権出場を果たした最大の要因は、例年より守備で目立てる選手が多いことにあるかと思います。プリンスリ━グであまりスタメンの印象のない左MF西山くん20も、攻撃より守備で目立ててました。土壇場でゴ━ル前で2度に渡る決定的な場面を凌ぐなど終盤踏ん張り続けるメンタルの強さを発揮できたのは、日頃の練習でも自分を追い込むことができているからだと思われます。春先プリンスリ━グ初戦京都橘に大敗の時は、声がほんとうに出ておらずこんな元気のないチ━ムは初めてで、この先どうなるのやらという感じで、インターハイ予選でも最終順位決定リ━グまでは勝ち進むも、阪南大高のギアチェンジに全く反応できずスコア以上の完敗で2年続けて出場を逃しましたが、同校はそれを逃したときほど冬の全国大会予選になると覚醒する傾向があり、今季も例外なくそうだったと思われます。春先より声も随分出るようになってみえましたし、インターハイ予選の頃より守備が決め手になっていたように思います。現状の全国での立ち位置は何ともですが、インターハイ予選以降負けた印象のないプリンスリ━グ関西で首位を独走し、来季のプレミア参入を視野に入れるところまできているわけですから、やれる力はあるかと思われます。一方で2年前に見た市立船橋の全国制覇レベルの強さと比べると、骨太感満載の体格面など全体的にまだ差があるようにも感じます。勝ち進めるかどうかは大阪府予選で見せたような、全試合1失点以内という決め手になる守備を発揮できるかどうかとも思われ、この日のように先制した直後に見せた守備の緩みを見せてしまっては、全国では致命傷になるかと思われます。冬の選手権も大事ですが、その前にあるプリンス優勝、来季のプレミア参入も、ぜひとも果してほしいと思います。そして、神戸君、この選手が今後復帰できるかどうかも、今後のチ━ムの飛躍に大きな影響を及ぼすかも知れません。足腰など体全体の骨太感がよく、サイドバックでもボランチでも、光ることのできる選手です。

 

この日の決勝は試合開始直後に見せた大阪桐蔭の素早い寄せ、右MF木村くん20のように見えましたが誰だったかはっきりわかりません。誰であるにせよ、ほぼ履正社ボ━ルになるかと思われたルーズボ━ルを拾ったことが、終盤まで試合の流れに大きな影響を与えた値千金のプレ━であったと思われます。昨年に続き優勝候補同士のつぶしあいを2度制した学校が存在せず、今年も、大阪の高校サッカーは戦国時代、の印象が強く残った大会だったと思われます。ですので、昨年もそうでしたが、大阪府予選を勝ち上がるたった1校になるには、くじ運、巡り合わせといった、運、の要素も必要になってくるのが現状の、戦国大阪、の印象を今年もまた、強く感じました。

 

 

以上です。


大阪桐蔭しか見てませんので極めていい加減な明治神宮大会高校の部の展望

2017-11-08 20:53:20 | 高校野球

※大阪桐蔭ー駒大苫小牧

史上最強世代とも言われる大阪桐蔭はここまで秋の公式戦全試合3失点以内に抑えている投手力がメイン。エース柿木、根尾の両右腕の安定感は抜群、さらには左腕横川も控える。対する駒田苫小牧は4点以上奪われてる試合もあれば3点以内に抑え込まれてる試合もあるため、どちらかと言えば投打バランス型のチームかと推察されるかと思われます。駒田苫小牧がロースコアの展開に持ち込めるかどうかがポイントなのかもしれません。

 

※おかやま山陽━創成館の勝者ー聖光学院

おかやま山陽は秋の公式戦で見る限りでは全試合4点以上奪っており、戦績見る限りでは打のチ━ムと推察されるかと思われます。一方の創成館は投手陣がいいらしいとのこと。ですが戦績見る限り、聖光学院も含めて、4点以上奪われてる試合もあれば3点以内に抑え込まれてる試合もあるため、この両校はどちらかと言えば投打バランス型のチームかと推察されるかと思われます。おかやま山陽の打撃次第では勝機ありなのか他の2校の打撃次第では勝機ありなのかはこれらの限りでは何とも。

 

※日本航空石川ー日大三の勝者ー静岡

日本航空石川と日大三は秋の公式戦見る限りでは、全試合4点以上奪っており、戦績見る限りではともに打のチームかと推察され、活発な打撃戦が予想される。日大三は旧チームより小粒とのことだが、小粒か大型かは大きな問題ではなく、そういう戦績をここまで残しているのであれば、旧チームより得点力の高い打線と推察されるかと思われます。その勝者を迎え撃つ静岡は、4点以上奪われてる試合もあれば3点以内に抑え込まれてる試合もあるため、どちらかと言えば投打バランス型のチームかと推察されるかと思われます。静岡の打撃次第では勝機ありなのか他の2校の打撃次第では勝機ありなのかはこれらの限りでは何とも。

 

※明徳義塾━中央学院

明徳義塾はここまで秋の公式戦全試合3失点以内に抑えている投手力がメイン。エ━スの市川くんはサイドからmax145投げる右腕らしく、サイドから145投げるということは打者の体感速度は140後半とも思われ、大阪桐蔭の柿木、根尾と同様、超高校級の投手へと成長を遂げる可能性を秘めた難攻不落の好投手かと思われます。一方の中央学院の投手も良いらしいので、この試合は投手戦が予想されるかもですね🎵

 

地区大会で特徴的な戦績を残しているのは日大三、日本航空石川、大阪桐蔭、おかやま山陽、明徳義塾。この中で日本航空石川は失点の多さ、明徳義塾は今期の四国には好投手が多いのかロ━スコアの試合が多いのが気になるため、藤原、根尾を中心に打線ももちろん役者揃いの大阪桐蔭と、投げても140超の投手が複数いるらしい日大三が、優勝争いの中心なのかもですね🎵

 

とは書いたものの、この大会はエ━ス以外の投手を試すなど違った目的も各校併せ持つ大会かと思われるため、その時々の巡り合わせにも、優勝争いは左右されるのかと思われます。毎年そういう風に見えますので。

 

以上です。


男子高校サッカー大阪府予選決勝展望

2017-11-08 16:44:32 | 高校サッカー

※履正社ー大阪桐蔭

履正社はここまで今大会未だ無失点、大阪桐蔭もここまで全試合1失点以内に収めているため、0から1点を争うロースコアの展開が予想される。(延長までもつれ込んだ場合は別)履正社としては準決勝の前半で見せたような球離れの早いサッカーで決定的な場面を作り、ゴールにつなげたいところ。一方大阪桐蔭としてはそれをさせじと常に相手に寄せていきたいところだが、寄せるだけでは準決勝のようにドリブルでの突破を許してしまい、常にゴールを背負った守備を強いられ、無得点で抑える事が難しくなってしまう。それは1点を争う攻防が予想される中では致命傷になりかねないため、ただ寄せるだけではなく、常に相手からボールを奪うこと、ラインを下げすぎないことを心掛けたいところかと思われます。準決勝の履正社の守備は終始隙がなく、同じことをされたら大阪桐蔭が得点することは容易ではないと思われます。見方を変えれば、そこまでの守備ができたということは、それだけ攻撃にまで手が回りきらなかったことを意味するかとも思われ、実際に準決勝での後半の履正社は守備にかなりの時間を割かれて見えたため、履正社にそうした守備をさせること。が、大阪桐蔭の勝利への道なのかも知れません。その上で球離れの早いパスワ━クで履正社を振り切りゴ━ルに結びつけることができるか?大阪桐蔭、履正社共にセットプレ━ももちろん、大事になってくるかと思われます。

 

以上です。どちらが優位かなんて言えるような明確な差はとてもじゃないですが見いだせません。強いて言えば、シュ━トチャンスで瞬時に決断、実行できる選手がどちらの学校から出てくるか、だと思います。

 

展望になってませんね😉


11月5日 東海大仰星 履正社 大阪桐蔭 近大付属

2017-11-05 23:58:05 | 高校サッカー

※守備

東海大仰星:無失点に切り抜けたのですからよく守ったと思います。前半、相手の球離れの速い攻撃を許して決定的なピンチを2度ほど招いたことが、強いて言えばのことだと思います。

履正社:無失点に切り抜けたのですからよく守ったと思います。インターハイ予選の時は、相手の速いパスワ━クに翻弄されて見えた場面も目立ちましたが、この日はそれをさせじとしっかりとつくことが出来ていたと思います。

大阪桐蔭:1失点におさえたのですからよく守ったと思います。単に守るだけでなく攻撃へとつながる守備がこの日もできていました。試合終了1分前に許した同点ゴ━ルは、終始ラインを下げすぎて見えたことにより、常に断崖絶壁に背を向ける格好になってしまい、そのことによるメンタル面も含めた疲労の蓄積により、相手のカウンターに対応する神経の体力が残っていなかったことにより喫したものと推察いたします。相手が自陣からつないできたことの対応として、引いてブロックを形成し、相手のパスワ━クに誘き寄せられないようにすることを選択したように見えましたが、例えそうであっても、ラグビーで言うところの自陣10メ━タ━まで侵入されたら、獲りにいくべきだと思います。そこより奥への侵入を常時許していては、よりいっそうの疲労につながり、足にもきます。そして失点にはつながりませんでしたが、それはミドルレンジにスペースを与えてしまうことも意味するかとおもわれ、精度の高いミドルシュ━トを何度か食らうことにもなってしまってました。

近大附:こちらも1失点におさえたのですからよく守ったと思いますが、こちらも自陣からつないでくる相手にラインを下げすぎたことにより、ミドルレンジにスペースを与えてしまったことが、先制点献上につながってしまったかと思われます。





✳攻撃
東海大仰星:これまで同様、シンプルにゴ━ルを目指す姿勢には見るべきものがありましたが、この日は一人一人の球もちがやや長くなってしまったことが、無得点に終わった要因かと思われます。


履正社:前半は球離れの速いサッカーができてましたが、そこでリ━ドを奪えなかったことが、後半の球もちの長さにつながってしまい、無得点に終わった要因かと思われます。負ければ終わりの戦いの中でなかなかリ━ドが奪えないと、どうしても過度に慎重になってしまうものと思われます。今季も基本的には縦に激しくという印象に変わりはありませんが、この日はそれに加えて特に前半、グランドをワイドに使った攻撃ができていたように思います。

大阪桐蔭:この日はスペースに向かってドリブルで突っ込んでしまう場面が目立ち、相手が与えてくれたスペースを活かしきれていないように見えました。先制点も時間がかかりすぎて見えましたが、それでも相手が寄せてこなかったこともあり、ボランチ西矢君8の精度の高いミドルシュ━トに繋がったかと思われます。攻め込まれる場面が目立った後半以降、相手より先に足にきてしまったようにみえ、それがために攻める場面でも足を前にいかすことができず、相手に怖さを与える攻撃がほとんど出来てなかったように見えました。

近大附:こちらも球もちがやや長くなってしまって見えたことが、1得点に終わった要因かと思われます。ただ、一人一人のドリブルの鋭さには目を見張るものがあり、それが相手へのボディブロ━につながり、カウンターにケアする力を奪ったことが、後半終了1分前のカウンターからの劇的な同点ゴ━ルへと結びついていったように見えました。

 

東海大仰星:ゴ━ルキックは徹底的にパントキックでシンプルに敵陣に入り込むスタイルはト━ナメント向きであり今季も健在。二年連続の選手権はなりませんでしたが、今季も優勝候補の一角としての存在感は、十分に示したかと思われます。

 

履正社:インターハイ予選の頃は、縦に速く激しくの割には良くも悪くもスマートな感がややもすると見受けられましたが、時が経ち、その頃よりしつこさ泥臭さが感じられるサッカーができていたことが、決勝進出の要因かと思われます。

 

大阪桐蔭:6年ぶりの決勝進出の最大の要因は、例年より守備で目立てる選手が多いことにあるかと思います。PK戦では最後決めれば勝ちの重圧のなか、3年生と思われる福島君17がよく決めたと思います。3年間の練習があったからこそ、決めることができたかと思われます。相手より足にきてる選手が多く、PK戦は厳しいかと思われましたが、相手が常に先に決める後攻というより重圧のかかるなか、皆GKが反応しても届かない隅にきっちりと決めることができたということは、日頃の練習でも自分を追い込むことができている証拠かとおもわれ、それが土壇場でのメンタルの強さを発揮することに繋がったかと思われます。インターハイを逃したことにより、その頃より粘り強さがついてきているように見え、それこそが、ほぼ敗けの展開からよみがえり、決勝進出へとつながったかと思われます。

 

近大附;2年続けて、ベスト4で、魅せて終戦。2年続けての劇的な幕引きは、何かが足りないからそうなるのであり、何かを持ってるから、見る人に感動を与えることができるのだと、思います。来期は最後まで勝ち残って、見る人に感動を与えられると良いですね🎵

 

以上です。