じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

11月5日 東海大仰星 履正社 大阪桐蔭 近大付属

2017-11-05 23:58:05 | 高校サッカー

※守備

東海大仰星:無失点に切り抜けたのですからよく守ったと思います。前半、相手の球離れの速い攻撃を許して決定的なピンチを2度ほど招いたことが、強いて言えばのことだと思います。

履正社:無失点に切り抜けたのですからよく守ったと思います。インターハイ予選の時は、相手の速いパスワ━クに翻弄されて見えた場面も目立ちましたが、この日はそれをさせじとしっかりとつくことが出来ていたと思います。

大阪桐蔭:1失点におさえたのですからよく守ったと思います。単に守るだけでなく攻撃へとつながる守備がこの日もできていました。試合終了1分前に許した同点ゴ━ルは、終始ラインを下げすぎて見えたことにより、常に断崖絶壁に背を向ける格好になってしまい、そのことによるメンタル面も含めた疲労の蓄積により、相手のカウンターに対応する神経の体力が残っていなかったことにより喫したものと推察いたします。相手が自陣からつないできたことの対応として、引いてブロックを形成し、相手のパスワ━クに誘き寄せられないようにすることを選択したように見えましたが、例えそうであっても、ラグビーで言うところの自陣10メ━タ━まで侵入されたら、獲りにいくべきだと思います。そこより奥への侵入を常時許していては、よりいっそうの疲労につながり、足にもきます。そして失点にはつながりませんでしたが、それはミドルレンジにスペースを与えてしまうことも意味するかとおもわれ、精度の高いミドルシュ━トを何度か食らうことにもなってしまってました。

近大附:こちらも1失点におさえたのですからよく守ったと思いますが、こちらも自陣からつないでくる相手にラインを下げすぎたことにより、ミドルレンジにスペースを与えてしまったことが、先制点献上につながってしまったかと思われます。





✳攻撃
東海大仰星:これまで同様、シンプルにゴ━ルを目指す姿勢には見るべきものがありましたが、この日は一人一人の球もちがやや長くなってしまったことが、無得点に終わった要因かと思われます。


履正社:前半は球離れの速いサッカーができてましたが、そこでリ━ドを奪えなかったことが、後半の球もちの長さにつながってしまい、無得点に終わった要因かと思われます。負ければ終わりの戦いの中でなかなかリ━ドが奪えないと、どうしても過度に慎重になってしまうものと思われます。今季も基本的には縦に激しくという印象に変わりはありませんが、この日はそれに加えて特に前半、グランドをワイドに使った攻撃ができていたように思います。

大阪桐蔭:この日はスペースに向かってドリブルで突っ込んでしまう場面が目立ち、相手が与えてくれたスペースを活かしきれていないように見えました。先制点も時間がかかりすぎて見えましたが、それでも相手が寄せてこなかったこともあり、ボランチ西矢君8の精度の高いミドルシュ━トに繋がったかと思われます。攻め込まれる場面が目立った後半以降、相手より先に足にきてしまったようにみえ、それがために攻める場面でも足を前にいかすことができず、相手に怖さを与える攻撃がほとんど出来てなかったように見えました。

近大附:こちらも球もちがやや長くなってしまって見えたことが、1得点に終わった要因かと思われます。ただ、一人一人のドリブルの鋭さには目を見張るものがあり、それが相手へのボディブロ━につながり、カウンターにケアする力を奪ったことが、後半終了1分前のカウンターからの劇的な同点ゴ━ルへと結びついていったように見えました。

 

東海大仰星:ゴ━ルキックは徹底的にパントキックでシンプルに敵陣に入り込むスタイルはト━ナメント向きであり今季も健在。二年連続の選手権はなりませんでしたが、今季も優勝候補の一角としての存在感は、十分に示したかと思われます。

 

履正社:インターハイ予選の頃は、縦に速く激しくの割には良くも悪くもスマートな感がややもすると見受けられましたが、時が経ち、その頃よりしつこさ泥臭さが感じられるサッカーができていたことが、決勝進出の要因かと思われます。

 

大阪桐蔭:6年ぶりの決勝進出の最大の要因は、例年より守備で目立てる選手が多いことにあるかと思います。PK戦では最後決めれば勝ちの重圧のなか、3年生と思われる福島君17がよく決めたと思います。3年間の練習があったからこそ、決めることができたかと思われます。相手より足にきてる選手が多く、PK戦は厳しいかと思われましたが、相手が常に先に決める後攻というより重圧のかかるなか、皆GKが反応しても届かない隅にきっちりと決めることができたということは、日頃の練習でも自分を追い込むことができている証拠かとおもわれ、それが土壇場でのメンタルの強さを発揮することに繋がったかと思われます。インターハイを逃したことにより、その頃より粘り強さがついてきているように見え、それこそが、ほぼ敗けの展開からよみがえり、決勝進出へとつながったかと思われます。

 

近大附;2年続けて、ベスト4で、魅せて終戦。2年続けての劇的な幕引きは、何かが足りないからそうなるのであり、何かを持ってるから、見る人に感動を与えることができるのだと、思います。来期は最後まで勝ち残って、見る人に感動を与えられると良いですね🎵

 

以上です。