じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 履正社

2022-07-30 18:52:00 | 高校野球
※投手力
大阪桐蔭:前田投手8回無失点。仰星戦とは見違える内容。ストレートのキレと強さが戻る。中三日の間に何があってここまでもってきたか不明だが、打たれてもいい、細かいコントロール気にしなくていいから思いっきり投げろ!的な声かけがチームの誰彼からあったものとベタではあるが推察。消耗した終盤は仰星戦を思い出させる投球術でピンチを凌ぐ。まさにエース格の投球だったと思います
履正社:小柄な2年生左腕増田投手10のストレートも前田投手に負けず劣らず見るべきものがありました。変化球のキレが今後の課題かと思われます。それだけに勝負所になればなるほど変化球が多くなった配球は捕手のリード含め悔やまれるかもしれません。リリーフしたエース右腕近藤投手、背番号18の右腕田中投手いずれも力のあるストレート投げてました

※打力
大阪桐蔭:丸山選手の安定感が勝負所になればなるほど光りました。先制点は伊藤選手、試合を決定づけるタイムリーは星子選手鈴木選手 打つべき人が打つべくして打って下位の伏兵の畳み掛けにつながり試合を決定づけて見えました。甘い変化球を逃さずしっかり引き付けて弾き返すバッティングがチームで徹底して出来ていた点も光りました
履正社:完封負けこそ喫しましたがチームとしての打力は大阪桐蔭と比べても遜色なかったと思います。基本的には前田投手を褒めるべきと思いますが、後手を踏んだ展開でも自分たちのバッティングを見失わないという点では、来季に向けて課題が残ったかと思われます


※大阪桐蔭
最後の最後前田投手が間に合った事が予定に反する完勝につながる。この決め手になる投手を持っている上に総合力も高いとくるので全国でも春に続き優勝候補筆頭格かと思われ、同校史上初の秋春夏制覇も現実味を帯びているかと思われます。それを現実のものとするには前田投手等投手陣の起用法が大阪大会のときのようにハマるか。大阪では接戦が無かったため事無きを得たが時折見られた守備の見様によっては軽く見えるプレーが競った展開で出ないか といった点が鍵になるかと思われます。今日の前田投手の投球を観る限り、全国では18人に絞らなければならないメンバー選考に大きな動きはないかと思われますが、ひょっとしたら3人外して投手1人新たに入れることも考えられるかと思われます。


※履正社
投手力の差は相手を褒めるべきとしても守備走塁の集中力の差は来季に向けて大きな課題として克服に向き合わないといけないと感じました。ああ大阪桐蔭ならとれてたなと思うのがポテンになったりああ大阪桐蔭なら三塁打だったなというのが二塁打止まりだったりとちょっとした部分に大きな差を感じました。これは今季に限った話ではなく、ネット裏で観戦するより横から観るとそれがより分かるかと思われます。同校の守備走塁のレベルだって十二分に高いのですが、大阪桐蔭というライバルがいる以上は、より高いレベルでそこに向き合わないといけないかと思われます。2015年夏の初戦の同カードでも似たような事を思いましたが、単なる相性ではないものを、この日の試合でも改めて感じました。