備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

72.天松神社

2008-06-10 23:39:41 | Weblog
天松神社(あままつじんじゃ)。
場所:岡山市北区御津新庄1864。県道255号線(仁堀中御津線)から「五城小学校」のところで北に曲がり、正面の山にある。突き当たりの左に階段の参道がある。向かって右に行くと社殿前に上る車道参道があるが、入口がわかりにくいのと、途中未舗装の急な坂道なので、あまりお勧めしない。手前の道路の少し広いところに駐車するほうがよい。
「岡山県神社誌」(昭和56年4月)によれば、祭神は高皇産霊神、神皇産霊神。中古、三社権現と称し、明治2年いったん熊野神社に改称したという。
式内社「石上布都魂神社」の南、自動車で約4.5kmにあり、同社の宮司が兼任しているようだ。
なお、当神社の山上に祇園社の小祠(東を向いている。)があるが、その土台はもとは磐境のようにみえる・・・というと大げさか。しかし、磐座がありそうな場所ではある。


写真上:天松神社鳥居


写真中:天松神社社殿(南向き)。脇の小道を更に登ると、祇園社がある。


写真下:祇園社

71.松尾神社(赤磐市)

2008-06-10 22:46:24 | Weblog
松尾神社(まつおじんじゃ)。
場所:赤磐市坂辺557。県道27号線(岡山吉井線)沿い、赤坂カントリークラブの県道を隔てた向かい側(東側)の山の南側にある。「ユウケンシステム鉄工部」のところで東側の集落に入り、「坂辺公民館」の北西すぐ。鳥居の前に駐車スペースあり。
「改修赤磐郡誌」(昭和15年12月)によれば、当社は元、東方の愛宕山の南麓にあり、今も本宮と称して小祠を残しているという。
岡山県神社庁のHP(下記)によれば、「神社の東の田の中に(ここは旧馬場の東の端にあたる)霊石2個があり、お旅所になっていて、この岩の上に「みこし」を安置して、神事が行われたと伝えられている。」とある。神社正面の参道横に公園(広場)があるが、その背後(北)に一段高い平らなところがあり、田ではないが、そこに何となく印象的な岩がある(写真下)。大きいほうは上が尖った形だが、小さいほうは平らで、神輿を置くのにちょうど良さそうだが・・・。

岡山県神社庁のHP:http://www.okayama-jinjacho.or.jp/cgi-bin/jsearch.cgi?mode=detail&jcode=10051

Web魁さんのHP:http://websakigake.sakura.ne.jp/07-030.html


写真上:正面参道の鳥居。扁額は「松尾神社」。なお、東側のなだらかな坂道にも石鳥居があるが、こちらの扁額は「八幡宮」となっている。


写真下:参道の東にある2つの岩。社殿からすると南東にある。奥の森が神社の森。

70.天大徳宇津神社

2008-06-10 22:19:55 | Weblog
天大徳宇津神社(あまのたいとくうつじんじゃ)。
場所:赤磐市津崎594。県道27号線(岡山吉井線)の「五日市」交差点で東に曲がる。約400mで、正面の丘の左側の狭い道路に入る(北東へ)。そこから更に約500mの左側の丘の上にある。参道、鳥居は南側にあるが、その前は狭いので駐車できない。丘の東側から社殿まで上れる未舗装の道もあるが、軽4駆くらいならともかく、普通の自動車では行かないほうがよいと思う。東側の道路の少し先に多少広くなっているところがあるので、そこに駐車。
「岡山県神社誌」(昭和56年4月)にも、これといった記事はない。祭神は「天大徳宇津神」であるが、その名の由来もわからない。
なお、中古は「王子権現」と称し、明治2年に「熊野神社」と改号したが、明治3年に旧号に復した。

Web魁さんのHP:http://websakigake.sakura.ne.jp/07-032.html

69.神根歳彦神社

2008-06-10 21:23:56 | Weblog
神根歳彦神社(こうねとしひこじんじゃ)。
場所:赤磐市大刈田1069。県道27号線(岡山吉井線)から、町刈田「道満医院」のところで県道403号線(町刈田熊山線)に入る(東へ)。そこから約1.4km、大苅田読書公園(人魚館)の西隣。裏手に駐車場あり。道路の向かい側にやや広くなっているところがあり、そこにも駐車できる。
祭神大年神(大歳神)は、素盞嗚尊と神大市比売(大山津見神の娘)の子で、宇迦之御魂神の兄。「年」は稲の実りのことで、穀物神である、という。「正月」「春迎え」の行事に縁が深い。

岡山県神社庁のHP:http://www.okayama-jinjacho.or.jp/cgi-bin/jsearch.cgi?mode=detail&jcode=10032
Web魁さんのHP:http://websakigake.sakura.ne.jp/07-031.html

68.天降布勢神社

2008-06-10 20:59:18 | Weblog
天降布勢神社(あまたれふせじんじゃ)。
場所:岡山市北区建部町大田1025。岡山市市街地から国道53号線を北上し、「大田」交差点を右折(東へ)、国道484号線に入る。交差点から約3km、JA岡山共同育苗施設のすぐ先。鳥居は国道からやや北に入ったところにあるが、道路沿いに何もないので、大きな石灯籠と鳥居が見える。駐車場はないが、鳥居前に駐車できる。
「岡山県神社誌」(昭和56年4月)によれば、祭神は大己貴命。口碑によれば、清和天皇の御宇、大田村山上の流鏑馬に祀った。旭川で河船が頻々と災難に遭うので、平地に遷座したが、ここでも牛馬の危難があったという(同じ国道484号線を更に東行すると布勢神社(赤磐市)があるが、似た話がある。)。後陽成天皇の御代に現在地に奉遷し、天降布勢神社に改称したという。

Web魁さんのHP:http://websakigake.sakura.ne.jp/06-119.html

67.剣抜神社

2008-06-10 20:04:16 | Weblog
剣抜神社(つるぎじんじゃ?)。
場所:赤磐市是里3235(宗形神社(赤磐市)に合祀。)。宗形神社(赤磐市)の項を参照。
当社はもと、旧山方村是里の小字「剣山」にあり、祭神は素盞嗚尊。文化年間(1804~1817年)、社殿の前の石積みを掘ったところ、長3尺6寸強の片刃直刀1口が見つかった、という。ほかに土器の破片もあったというから、石積みは古墳だったのだろう。神峯神社・神峯伊勢神社とともに、明治43年2月に宗形神社(赤磐市)に合祀された。(以上、「改修赤磐郡誌」(昭和15年12月)による。)
なお、宗形神社(赤磐市)の近くに「血洗いの滝」という滝がある。素盞嗚尊がヤマタノオロチを斬った剣をこの滝水で洗ったという伝説がある。
また、美作国側になるが、役行者の開基という「岩間山本山寺」があり、神峯神社等とともに、山岳信仰も濃厚なところである。

神ナビさんのHPから(血洗滝神社):http://www.geocities.jp/kibi_setouchi/chiarainotaki/chiarainotaki.htm

Wikipediaから「本山寺(美咲町)」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%B1%B1%E5%AF%BA_(%E7%BE%8E%E5%92%B2%E7%94%BA)