
■■バンコクの反政府暴動、一応鎮圧化■■
【東南アジア首脳会議開催できず】
●去る11日のタイのパタヤで開催予定の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会談は、
反政府デモにより全面的中止に追い込まれ、各国首脳が急遽帰国するなど異例の
事態となった。
●次いで13日未明には、反政府団体(UDD)3000人が、バンコクで主要道路を封鎖し、
政府庁舎で抗議集会を行ってきたが、タイ陸軍の威圧行動で、抗議集会の中止を決定。
デモに参加した多くの人たちは、タイの正月を過ごすために、集会を離脱、一応、沈静化
した。
タイ警察は、この反政府デモを主導したとして、タクシン前首相などUDDの幹部14人に
逮捕状を出した。
これは、昨年末の同首脳会議延期に続く不祥事で、国際的な信用の失墜は計り知れず
大きい。
【日本への影響に危惧】
●タイ進出の日本企業や、年間120万人に及ぶ日本からの観光客への影響も考えられる。
1日も早い、抜本的な政治収拾が急がれる。
現在のところ、タイ国内は、バンコクの暴動にもかかわらずきわめて静寂で、十分な治安が
保たれている模様。
●外国からのタイ旅行予約がほとんどキャンセルされ、日本、英国など世界14カ国がタイ旅行
自制命令を出した。この1カ月以内に外国人のホテル予約は全てキャンセルされるとの見込
みだ。
現地の新聞報道によると、タイ観光庁は、今年のタイ観光収入が前年比で40%ほど減ると
予想している。金額にすると2000億バーツにのぼる。
昨年11月のバンコク国際空港の占拠などで、タイの観光収入は前年比の約半分に減ると
予測している。
(写真はAFPBB,、反政府勢力の暴動が続くバンコクの街の表情)
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