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「21世紀はアジアとの時代」 (Jtiro🔴Jpn) SDGs.Webサイト(Editor: K.Yamada)

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■タイと日本外交

2014-04-10 | ●タイの外交

■■■■■■■■タイの政情と日本外交■■■■■■■■

タイの政状が一向に好転しない。バンコクの反政府デモが
また
また起きる気配だ。
タイへの観光客が激減しタイ経済をリードする観光収入が、
大幅
に減る見通しだという。ついにタイの貿易収支も悪化し
てきた。


タイ現在の政情」


  (出所:HUFFPOST WORLD
ところが、タイの中間層が増えてきた事と、日本政府の入国査
の軽減化で、4月のタイの訪日客は、過去最高が予測される。

タイの政治状況と訪日客の増加が、全くリンクしないところにこの
国の不思議な一面がある。

ここで、常識的にタイの今までの政情に触れておきたい。
1973年、タイで軍事政権が崩壊した後、わずか40年足らずの
歩みの中で、タイでは、驚くような出来事が頻繁に起きた。

クーデター4回
・総選挙14回、
憲法改定4回
政権交代はなんと27回
首相の数は16人に及んだ

そして、そのほとんどは「神聖不可侵の存在」であり、慈悲と寛容
の統治者である国王の採決によって、悉く収束することになる。

●過去のタイ・ロングスティ体験説明会では、いつものことながらタイの
政情不安
について、厳しい質問攻めにあうことがしばしばだった。
ところがタイのクーデターは、神聖不可侵の国王の存在によって、流血
の惨事になる
ことなく、無事収束するとの歴史的な事実を説明して 、

いつも納得をいただいたものだ。
民族、宗教、国王」の三層構造]
タイ事情に詳しい東京大学の末廣昭教授は、その著書の中で
タイ政治を理解するための基本的なタイの三層構造
「民族、宗教、国王」について触れ、タイ民族を宗教と国王が支える
タイ国の仕組みについて詳しく説明している。
そして、
・「民族」とは特定民族集団ではなく、タイで国土をともにする人々。

・「宗教」では、仏教、仏教徒が全人口の94%を占めること。
「国王」は、神聖、不可侵の存在で、国家元首であること。
これによって国王を元首とする民主主義が、タイの政治理念で
ある
事がわかる。

(注)末広昭 東京大学教授の著書
・「タイ 中進国の模索」岩波新書780円
・「タイ 開発と民主主義」岩波新書780円

 
■「
躍如たる中進国タイ

近代タイの経済発展とタイ・ロングスティの進展については、日本
きわめて大きな  役割を果たしてきた。日本のODA(政府開発援助)

1885年世界供与ランキングでは、タイが第2位の供与先だった。
しかしタイは、経済成長によってODAの支援国を卒業しASEANの中進

国として、
アジア経済を牽引している。
資料
日本の政府開発援助ODAの供与先ランキング

  
         1885年          2005年

順位)    (国名)           (国名)  

1位    中国            インドネシア

2位      タイ         中国

3位       フイリピン         ベトナム

4位     インドネシア      コンゴ共和国

5位       ミヤンマー       スリランカ

6位       マレーシア         イラク

7位       バングラデシュ   フイリピン

8位       パキスタン         カンボジア 

9位       スリランカ     
インド
因みに、日本の2010年度のODA予算は、6187億円だった。、
かって世界第1位だった日本のODA予算は 1997年には半減
し今では世界第5位に転落した。
途上国に対する日本の存在感の低落を懸念する声が気がかりだ

因みに最近のODA予算は
2011年  5727億円
2012年  5612億円
2013年  5573億円
2014年  5502億円
国連通常予算の分担率は
1位 米国  22,000
2位 日本  10,833
3位 ドイツ   7,141
4位 仏国   5,593
5位 英国   5,179

■「日本外交の布陣
国際交流活動や海外生活滞在に際しては、
現地の日本大使館や総領事館が果たす役割が、極めて貴重である。
タイのチェンマイでも、優れた専門知識と経験を持った日本外交官が、
現地に在留する日本人の安全のために、日夜在勤している。
しかし最近、日本の外交布陣について、予算縮小による外務省組織
の弱体化が危惧されている。


(昨年冒頭、タイ首相を公式訪問した安倍首相)

現在日本外務省定員は5757人だが、世界主要国と比較すると
米国は 日本の約4倍、
・フランスは 約2倍
・ロシアは、約1,7倍
・中国は、 約1,5倍
主要国の外交インフラの大きさに驚く。
軍事力や資源を持たない日本が、国際競争に勝ち抜くためには 
なんと
しても外交インフラの整備が不可欠である。

因みに世界の日本大使館の数は194
第3国にある日本大使館が兼務管轄する国が59ある。
現存する世界の国は195 ほとんどの国を網羅している事になる。

タイにおける日本外交の布陣
タイにおける日本外交省の現地布陣について触れておこう。  

在タイ日本大使館」   
佐藤重和 特命全権大使
Thailand Embassy of Japan
177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok
10330, Thailand
電話:(66-2) 696-3000,207-8500Fax: (66-2) 207-8510
http://www.th.emb-japan.go.jp


在チェンマイ総領事館  
藤井明彦 総領事 2013年6月着任
Chiangmai Consulate-General of Japan
Suite 104-107,Airport Business Park,, 90 Mahidol Road,
T. Haiya, A. Muang, Chiang Mai,
50100 Thailand
電話: (66-53) 203367  Fax: (66-53) 203373
http://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/index.html

■チェンマイ邦人援護担当官携帯電話01-8811780

因みに1980年チェンマイ出張駐在官事務所開設当時は 在
邦人は
わずか59人だった。総領事館創設の2004年には1500
人に増え現在
は北部9県を含め4000人まで増加しているという

 


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