
「Head Line News」(Jun.2019.令和)
■■[タイの情報]■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■「民政復帰5年ぶり」
●やっと、タイの民政化政権が発足した。長い長い道のりだった。
プラユット首相率いる新内閣は、ワチラロンコン国王の前で宣誓式に
臨み新政権が発足した。2014年5月のクデター後、約5年ぶりの
民政復帰になる。本来、軍事クーデター後2年以内に、民生化政権に
政権を譲るところだったが、、そうはいかない理由が軍部にはあった。
●予てから軍部は、普通に選挙を行うとタクシン元首相を支持する政
党の支持が高いため、軍部は憲法を改して、タクシン派が過半数を取
れない選挙制度を作ってきた経緯がある。
そのために、ついに5年もかかってしまったというのが、偽らざる事実だ
ろう。
タイの経済が比較的安定しているのが救いではあったが、民政化が進
まなかったのが、タイが中進国から抜け出せない理由のひとつでもある。
今後、全国民の同意をどう形成していくか。その行方に注目が集まる。
■「代表監督に西野朗氏」
●タイサッカーリーグの代表監督に、日本の前代表監督の西野朗さん
が就任した。
のサッカーはプロ。アマ問わず、アジアでは、相当レベルが高く、日本
のプロ選手もすでに60人以上の選手がタイに移籍し活躍している。
■「タイの平均年収年収」
●タイの平均年収は日本円で138万から140万円、平均月収は約11万
である。
しかし所得格差はまだまだ著しく、上記の数字は、あくまで比較上位の
職業のものである。平均年収30~50万バーツ」(約100~150万円)が
タイの中流階級といえる。
農業や林業は月収6000バーツ(約1,5万円)とまだまだ低い。
ただタイが日本に比べて住みやすいのは、まず生活物価が日本の半分
以下である事、併せてタイは、ほぼ完全な夫婦とも共働きである事のよう
である。
■「タイ人の日本旅行好調」
●このところのバーツ高で、タイから日本へ観光旅行に出向くタイ人が
急増している。航空券も最大で20%引き、特にLCCのエアーアジアの
大阪行きは、2730バーツ(約9千円)から変ええるという。
いよいよ梅雨も明けて、本格の夏到来だが、南国の人たちは、熱さに強
いせいか、日本を訪れる人は、益々増えるという。
■「訪タイ日本人旅行客の推移」
●タイを訪れる日本人は、2014年のクーデター後、大幅に後退したが、
その後順調に回復した。
昨年の国別タイ観光庁の国別ランキングでは,第5位の165万6100人
だった。
(順位)(国名) (入国数)
1位 中国 1053万5955人
2位 マレーシア 409万7609人
3位 韓国 179万6596人
4位 ラオス 175万0658人
5位 日本 165万6100人 ●
6位 インド 159万6722人
7位 ロシア 147万2949人
8位 米国 112万3248人
9位 シンガポール 106万7309人
10位 ベトナム 102万7430人
■■■ASEANの話題■■■■■■■■■■■■■■■
■「最も信頼できる国は日本」
●最も信頼できる国 日本33%、米国16%、英国6%
●重要なパートナー(現在)日本65%、中国48%、米国47%、
(将来)日本60%、中国43%、米国40%
(引用、外務省)
■「南シナ海の中國実効支配をけん制」
●来る7月末にバンコクで開催される東 南アジア諸国連合(ASEAN)
外相会議は、共同声明案で中国と領有権を争う南シナ海をめぐる問題
で、去る7月上旬に中国が同海域で弾道ミサイルの発射実験を発射す
るなど、緊張が高まるなか軍事拠点化を進める中国を厳しくけん制する。
●また米国は、中国が南沙諸島で弾道弾を発射実験したことを、米国が主
導する南シナ海の航行の自由作戦に対するけん制ととらえ、今後多国間
の連携を進め、作戦の頻度を高めて、対抗していくという。
何しろ南シナ海は、日本はじめアジア諸国の原油や物資を運ぶシーレーン
で、経済と安全保障の動脈であり要衝である。
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