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■第66回終戦記念日

2011-08-16 | ●昭和の敗戦●

■■■■■■■■■終戦記念日に想う■■■■■■■■■
             
今年の終戦記念日は、何時もと違う。
2万人を超える犠牲者を出した東北大震災と
重ね合わせて,戦争と戦後昭和
と震災を改めて考えなければなるまい。平和を標榜するだけで
生きていけ
る時代は去った。


なぜ戦争をしたのか
戦後66年、今年も終戦記念日の8月15日がやって来た。
この戦争で,われわれは300万人を超える日本人同胞を失った。毎年それな
りの感慨にひたるが,いつもの事ながら自問するのは「なぜ日本人は戦争を
したのか
」しかし,
いまだ明確な回答は
見出せ
ないでいる。
戦前から日本では総じて、政府やお上に疑いなく従う習性があったよう
に思う。しかし国民主権の戦後も、残念ながらこの傾向は続く。
ある識者は日本人の平和ボケと警鐘を鳴らすが,考えさせられる事象である.


植民地からの独立
日本の敗戦を機にアジアでは,インドネシアはじめラオス,カンボジア,ビ
ルマ
(現在のミヤンマー)が、オランダ,フランス,英国の植民地から独立
に向けて動き出し
それぞれ独立を勝ちとった
いろいろ評価は分かれるが,日本の戦争が独立の契機になっただけに東南
アジアの国々では,日本に親愛の情を寄せる人たちは極めて多い。

タイは 周辺諸国が欧米の大国に征服され植民地になる中、太平洋戦争
でも毅然
と孤高と独立を誇り高く守り通してきた。世界でも稀有な存在
だ。そして日本との友好関係は既に6世紀に及ぶ。


戦後昭和と震災と日本の難問
戦後すぐに生まれた団塊世代はざっと700万人、おりしも定年退職
のさなかに
ある。この世代は,戦後成長期の日本にあって中心的な役割を
担い「一億総中流」と言う右肩上がりの
経済成長に大きな貢献を果た
した。

しかし戦後66年,沖縄基地や尖閣竹島問題,隣国中国の台頭,そして20年
及ぶ
日本経済の停滞、財政の危機など難問山積,そんな折に想定外の大
地震と原発事故が日本に襲い掛かって
きた。

作家の野坂昭如さんは著書の中で 省みれば被災地だけじゃない。
都会も紙一重で明日は焼け跡じゃないか。
文明に囲まれ物質的豊かさの
中で暮らし,飽食の時代とやらを過ごす。
しかし全て砂上の楼閣」
すなわち原発で電気はガタガタ, 食べ物は自給率39%で外国任せ,大事
な事を日本人はどこかに置き忘れてきた。
そこで日本人全員が一度立ち
止まって、真剣に考える時が来たと警鐘を鳴らす。

最近,甚大な被害をうけた東北の村や街に,ようやく復興の兆しが見えて
きた。
そして瞬時にして家族も家も仕事も失った人々の我慢強さに, 日本
人の原型を見た.
改めて震災を日本再生の転機と捕らえ、国を挙げて取り
組む
態勢が望まれる。
タイをはじめ戦後独立を果たした友好国は,日本の迅速な再興を願ってい
ると聞く。
 

                                       


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