goo blog サービス終了のお知らせ 

「21世紀はアジアとの時代」 (Jtiro🔴Jpn) SDGs.Webサイト(Editor: K.Yamada)

●Copyright © 2025.All rights reserved.●Since2008.
  

■7月の歳時記

2020-07-02 | ●歳時記2)

■■■■■■■■■■■■有為転変■■■■■■■■■■■■
■「時代の変遷
⚫️東京一極化による地方の人口減少が著しい。これにどう歯止めをか
けるか。
政府は官民挙げて地方の活性化に取り組んできた。
・古里納税制度然り、
・高齢者の地方移住然り、
・地方創生然り、
特にコロナウィ^ルスを契機に、地方自治に力を入れる地方自治体首長
存在が顕在化して来た。地方創生の足掛かりになればいい。
中でも、地方移住が台頭したのは、定年後を、住みやすい静かな田舎で
過ごし
たいという高齢者が、増えてきたと言う。
  
⚫️今を去る20年前の2000年の事
バブル後の定年者の増加と、その後に迫り来る団塊世代700万人の大量
一斉
定年退職問題(俗に2007年問題)が、時の大きな社会問題として
台頭し 話題を集め
ていた。
おりしも日本政府は、欧州先進のコロンビア計画と言う海外移住ロング
ステイ
プロジェクトを導入、わざわざロングステイ推進財団まで立上げ
その推進を図る
事にした。
バブルがはじけて、希望を失いがちな定年退職者に、予後の生活設計の
希望
を与えるという目論見があったという。考えてみると今しがたの
コロナ後の地方創生の
ための地方移住計画とよく似た構図である。

その5年後には、団塊世代700万人が一斉に退職するという2007年
問題が、様々
な業界に大きなインパクトを与えた。
退職金総額たるや極めて膨大、それを狙う証券や金融業界も動き始めた。
シニアのリカ
レントの学校の高齢者大学校も相次いで開校した。

台頭著しい準先進国の中国や韓国の先進企業が、日本の人材会社を抱き
込み、有能な
団塊定年技能者を狙い撃ちして、能力と経験を家族ぐるみ
高額で再雇用するという話が,
誠しやかに伝わって来たものだ。

2007年問題から既に13年経過したが、当時世界GDP第3位の中国は、
その後また
たくまに先進第2位の日本を大きく抜き去り、世界の工場と
して君臨している。それを見るに
つけ、どうもそれが事実だったような
気がしてならない。

識者の話では、再雇用した団塊世代退職者を通じて 在職企業のノウハウ
が大量に海外
に流出した恐れがあるという。日本で培った定年者の経験
と頭脳と希望を丸ごとセットで
買い上げる  その度量たるや大陸中国の
凄さというか、当時の日本にはない発想だった



話を本論に戻したい。
丁度20年前の2000年、大量に定年を迎えるシニアのための施策と
して
台頭したのが、海外ロングステイプロジェクトだったが、それに
いち早く呼応したのが
タイ商務省の古都チェンマイ、ロングスティ計画
だった。

新たにできたNPO法に則りNPO日タイ国際交流推進機構(JTIRO)が
産声をあげ、
タイ商務省と連携して本格的ににチェンマイ、ロングステ
ィプロジェクトがスタートを
切った。

当時既にロングスティを先行していたカナダ、豪州、ハワイなどは平均
5千万円から7千万円
という高額のデポジットを条件に、日本の富裕層
にアプローチしていた。

一方タイ国の場合、都会派の日本の定年者ならば、一度はトライできる
ようにと、タイ政府
は約80万バーツ(約250万円の現地預金)という
破格のデポジットで長期滞在の査証
を出す事にした。世界の観光先進国
の中で、どこよりも安いタイ政府の計らいは,今も続
いている。

  
   
そして華々しく幕を開けたタイ・ロングスティは、予測通り多く
の関心を集めた。
2000年のチェンマイ,ロングスティセミナーは、
いつも満員御礼。続くタイ下見ツアーは
常時満席が続いた。
途中、2006年の政権クーデターや、2011年の大水害に見舞われたが、
ご存知のように0からスタート
して、2010年には3000人という、
異例の好スコアーを記録した。

海外ロングスティの黄昏
その発展の経緯は、JTIROのブログでも縷々伝えてきたが、その10年
間の世界情勢や
国際的な移り替わる経済動向は、海外ロングステイの
国際環境を否応なく変えていった。

なかでも タイ国の経済発展に伴う中進国化は、タイの生活環境を大きく
変えた。例えば20
年前の当時1B(バーツ)4000円の兌換が、いまは,
2800円というタイ通貨の高騰に
よる生活費の上昇は、年金ロングス
ティヤーの家計を不安に陥れて行った。
 

●最近、日本政府の「海外在留邦人数調査統計2020が発表された。
チェンマイロングステイの近況(長期滞在統計
  (年次)      (チェンマイ) (伸率)  
平成25年(2013)   3920人   1,4%
平成26年(2014)   3843      -2,0
平成27年(2015)   3733      -2,9
平成28年(2016)   3318     -11,1 
平成29年(2017)     3221    -2, 9
令和01年(2018)     3086    -3   2 

タイの軍事クーデターの2014年以降、連続して退潮傾向が深まり、
遂に
トレンドの終焉が見えてきた感じである。
そして当初60歳のロングスティやーは、いま 80歳を超えるという
高齢化問題に直
面。新規参加者はなく、毎年急激な減少が続いている。

残念ながらシニアの海外ロングスティのトレンドは、遂に終焉したと
いう状況になった。JTIRO
も2015年にやむなく活動を停止した。


地方移住
海外長期滞在に代わる日本政府の新しいプロジェクトが「地方創生」
と「地方移住」という事になる。
政府の立場からすると、景気浮揚、産業振興、経済発展、人口政策が、
政策推進の命題で
あり、新しい需要の動向を探りながら、プロジェクト
のスクラップ&ビルドを進める立場にある
事が明確になって来た。
一見、竜頭蛇尾に見える「海外長期滞在ロングスティ」だが、有為転変
して新たな「地方移住」や国際交流の推進に大きく寄与で
きたとすれば、
これほど嬉しいことはない。

プロジェクトは政府が仕掛け、それを民間が主導実行する。ただいつも
上手くいくとは限らない。経済環境にもよるし、時としてアクシデント
に見舞われる事もある。運と考えるしかあるまい。
しかし留まる事をしない前向きの行動力が、何時しか有為変転につなが
って行く事は確かだ。


(提供 京阪電車)
■「文月の歳時記
季句  世の中の重荷おろして昼寝かな   子規
     大の字に寝て涼しさよ淋しさよ    一茶 
             夏草や兵どもがゆめの跡            芭蕉       

季節 夏の色、夏の夕、炎ゆ、涼し、夏深し、三伏、夏の暁、朝凪
時候 夏生(1日)小暑(7日)梅雨明け、大暑(22日) 晩夏
祭事  独立祭(4日)パリ祭(14日)海の記念日(20日)
     鬼灯市(9日浅草) 朝顔市(7日) 黒船祭(14日九里浜) 
             祇園会(1日京都) 天神祭(中止) 吉祭(17日30~01日大阪)

催事  七夕祭、お中元、サマーセール、夏休み
風物   納涼、川床、露台、団扇、走馬灯、打ち水                           
味覚   柏餅、冷汁、冷奴、瓜漬、茄子漬、、葛水、鮎、                     
花木   マロニエ、白丁花、百日紅、紫陽花、牡丹、余花、合歓の花   

挨拶   盛夏の候、猛暑の候、書中お見舞い
古文 「毎日毎日が、ことのほか暑く候」

 

日本と世界の行事
01日 プラスチック製レジ袋の有料義務化
01日 祇園祭 博多祇園山笠
01日   メキシコ大統領選挙
01日  半夏生
02日 日銀短観
02日 ウインブルドンテニス選手権(ロンドン)
05日 東京都知事選投開票
07日 小暑 七夕
13日 米国民主党全国大会(ウィスコンシン州ミルウオーキー)
15日 お盆(旧暦)(セントジョンズ)
16日 ゴルフ全英オープン
18日 G20財務相中央銀行総裁会議(サウジアラビア)
21日 土用の丑の日
22日 大暑
23日 海の日(祝日)
24日 スポーツの日(祝日)
27日 鹿児島県知事任期満了

タイの行事
ろうそく祭り (ウボンラチャタニー県) 
16日 三宝節(全国) 仏教の休日。
17日 入安居(全国) 雨季が始まる時期,僧侶が修業に入る日
28日 ワチャラーロンコーン国王誕生日

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■インバウンドの行方 | トップ | ■チェンマイ余情 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。