高月観音の里ふるさと祭りに行ってきました。
円満寺の十一面観音を拝観したあと、己高山理覚院の観音堂に行きました。
この観音堂には、西国三十三観音、板東三十三観音、秩父三十四観音の計百体の観音さまがずらりと並んでいらっしゃいます。
百体観音像は、江戸時代に造られたそうです。交通不便な時代にあって、ここにいながら西国、板東、秩父の霊場巡りができるよう整備されたのでしょう。
お堂の壁面にびっしり観音さまが並んでいます。
西国三十三観音が祀られているところは、このあたりでも多いのですが、板東や秩父の三十三観音がそろっているのは初めて見ました。
板東三十三観音です。十八番下野国中禅寺などと書かれています。日光の中禅寺のことです。
中には、変わったお姿の観音さまもありました。少し紹介します。
第八番 相模国 星谷寺 聖観音が船に乗って、船には太鼓が乗っています。
どんないわれがあるのでしょうか。
十一番 武蔵国 長楽寺 聖観音が踊っているかのようです。
頂に雲がかかる高い山を見上げているのでしょうか。
千手観音が蓮の花に乗り、二人の人間に支えられています。
秩父三十二番 武蔵国 法性寺 この方も船に乗っていらっしゃいます。
この観音さまは何に乗っていらっしゃるのでしょう。
長い竿のようなものを持ていらっしゃいます。自ら舟(のような乗り物)を操っていらっしゃるのでしょうか。
千手観音が白象に乗っていらっしゃる。白象は普賢菩薩の乗り物のはずなのに。
この方は、ドラゴンに乗る?
如意輪観音が、これまたドラゴンに乗る?蹄のついた足があるようです。
どうして、観音さまがいろいろな乗り物に乗っていらっしゃるのか、今まで板東や秩父の観音さまには縁がなく、わかりません。
観音さまが遠い遠い吾妻の国に行かれるには、それなりのドラマがあったのでしょうか。
続きます。