心證寺住職のブログ

諸天昼夜 常為法故 而衛護之 諸天善神に護られて

高月観音の里ふるさと祭り 3

2016年10月21日 | 仏像巡り

高月観音ふるさと祭りに出掛けました。

柏原阿弥陀堂の拝観を終えて、雨森(あめのもり)集落に向かいました。

高時川の堤防道路を歩きました。明るく青い空、柔らかな日差し、秋らしい本当にいい日でした。

この植物は、何かわかりますか?

答えは、荻(オギ)です。

薄(ススキ)はこちら。本当によく似ています。先日、中日新聞の写真付き記事も荻をススキと間違えていて、翌日訂正記事が載りました。

いちばんの違いは、ススキは株立ちするという点です。

河畔の竹藪には、こんな立て札が。

奈良東大寺のお水取りに使う籠松明の竹は、ここで採っていたんですね。

雨森集落に入ると、家々の脇には、水路が整備され、透き通ったきれいな水が勢いよく流れていました。流れているのは、山のわき水のようです。

今でも野菜や食器を洗ったり、洗濯に使っているのではと思いました。

水車も回っていました。ただ、何かのために働いてるようすはなく、景観用のようです。

雨森(あめのもり)というのは、天から神さまが降りてきた場所、天の降り(あめのおり)が語源だそうです。

雨森観音寺です。奈良時代に最澄が創建し、一時は広大な伽藍を誇ったそうですが、今はこのお堂だけが残っています。

所々に、往時を偲ばせる石組みや礎石が残されていました。

ご本尊の千手観音です。明治24年、このお堂を再建したとき、比叡山から賜ったのだそうです。

続きます。

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