ステーキ漂流記
3月20日「洋一亭」和牛ステーキAセット180g(東中野)
東中野には「映画野郎」のミーティングで月一回は行く。本来ならその時に東中野界隈の店に行けばいい。が、今週末の土曜日は一応休日扱いになっている。先日新宿の某バーで教わった「洋一亭」は日曜・祝日が休み。ということは、今週末はやってない。
そうなると、なるべく早く行くなら平日しかない。とは言え、試写に行く日に夕方の時間を潰して、長い道のりの帰路に着くのは疲れる。そこで、試写に行くフリーな日の昼前、開店してすぐの午前11時に行くことにした。東中野からなら六本木にも渋谷にも半蔵門、銀座にも出にくくない。
で、午前11時に行ってみた。映画館「ポレポレ東中野」の線路向かいに確かにあった。…うーん、どうしても、その前にあるイタリアンや焼肉屋の方がもっと大きな看板と目立つ店構えで、ほんの少し曲がった所にある「洋一亭」はアピールが弱い。しかしながら、看板にはしっかりと「ステーキの店」とある。アピールする所はアピールしている。
中に入ると、いかにもこじんまりとした街の洋食屋さんといった感じ。ただし、ただ古いだけの中華・洋食屋にありがちな薄ら汚れはなく、むしろかなり清潔さには気を配っている。けど、店中にメニューの表があちこちに貼ってあり落ち着かない。メニューブックがあればいいがそれがない。
なので、はじめ、オージービーフを使ったランチステーキ定食を頼んで、その直後にふと右側を見て気がついた。なんと、和牛のメニューがあるじゃないか!? 直ちに、ランチステーキ定食を取り下げ、和牛ステーキAセットを頼む。
ワインが来たタイミングでどこ産の牛か訊いてみた。
福島産。
普通なら抵抗があるかもしれないが、ボクにとっては珍しい産地の牛なのでそれだけでワクワクした。しかも、サラダだけでなく、コーンポタージュと、あと順序は逆になるけど〆には柚シャーベット付きで180g2000円は破格である!
それで配膳されたステーキ。早速食べてみる。お、ストレートに旨味が伝わる!つまり、福島産の黒毛和牛の味は引き出せている!タレなしで十分!
けど、わずかに切り心地が悪い。わずか。本当に凄い黒毛和牛はもっとサクサク切れるがそれがなかった。そう考えると、茨城産や群馬産よりかは旨味は感じたが、ベスト級か、と問われれば考えこんでしまう。
まあ、また来ればいいさ。ボルシチとか他に気になるメニューもあるし、基本的にリーズナブル。洋食が食べたければ行けばいいのさ。安いオージービーフを少なく頼んで、他の洋食メニューを試すのもありである。
★★★★