小笠原中学校の2年生の皆さんからのプレゼントが届きました。

年末に、父島の小笠原中学校から、このプレゼントが届きました。
9月に硫黄島訪問に一緒に参加して下さった中学二年生の皆さんが書いて下さった、感想文集を、参加した私たちに
学校の先生からのお手紙が添えられて、郵送で送って下さったのです。

考えてもいなかった、少し遅れのクリスマス・プレゼントでした。本当に嬉しかったです。
皆さんの書いて下さった文章も、とても素晴らしいです。

例年、父島と母島の中学校二年生が、硫黄島訪問に参加してくれて、
スピーチ、献花、それに、千羽鶴のお供えをしてくれます。

私は今年で6年連続、7度目の参加でした。

毎年、中学生たちのお話を聞いて、皆さんが、真剣に、戦争と硫黄島について事前学習をしてくれて、
慰霊祭では素晴らしいスピーチをして下さって、真剣に考えて下さる様子を見て、感動させられてきました。

このような感想文集を送って下さったのは今回が初めてでした。

今回の中学二年生は、硫黄島に上陸できずに、慰霊祭は、小笠原丸甲板での開催でした。
上陸できなかった分、南硫黄島と北硫黄島を周回して見ることができました。中学生の皆さんは
真剣に甲板から、見学をしていました。

例年、上陸する回の時には、中学生の皆さんは、自衛隊施設の体育館に宿泊すると思います。
私たち、旧島民は祈念館に宿泊しますが、その中で、戦前の硫黄島生まれの数人が、中学生が宿泊している
場所に行って、戦前の硫黄島の様子をの話をします。

今年は、父島を出てからの夜の時間に、硫黄三島に向かう小笠原丸のガラガラの2等船室に、
中学生の皆さんや先生たちと、わたしたち旧島民が集まっての、集いとなりましたので、
戦後の生まれである私たちも、参加いたしました。
中学生たちは5つの班に分かれて、それぞれのグループに先生一人と、私たち旧島民が4人ぐらいずつ
加わっての、質疑応答形式での交流でした。
私が入ったグループは、男の子が4人のグループで、こちらも4人でしたが、3人は戦後生まれ世代で、
戦前の様子を知っている方は、私も何度もお世話になってよく存じている、昭和19年の時点で北硫黄島に住んでいた人でした。
中学生の皆さんが、戦前の島での学校生活の様子などの質問をしました。
私も、これまでの硫黄島訪問への参加などで知ったことや、これまでに、祖父母や母、親戚などから聞いた話などから
知っていることを話したりしました。

小笠原の中学生たちが、真剣に、硫黄島のことを調べて勉強して下さることは本当に、
私どもにとっても嬉しいことです。
硫黄島という特別な島という教材の一番近くにいる中学生が小笠原の生徒たちです。
悲惨な戦争についても勉強して理解をして平和について考えて下さって、
さらには、悲惨な戦闘の舞台になった島に、戦前には、豊かな生活があったことも
知って下さっている中学生がいます。本当に、参加して文集まで作って送ってくれてありがとうございます。
これからも、皆さんが、どんどん有意義な勉強を続けてくれることを祈ります。

小笠原中学校の先生方と、毎年、この訪問を実現させてくれて、中学生も参加させて下さっている
小笠原村役場の皆さんにも、お礼申し上げます。


硫黄島三島をめぐった翌日、父島に戻った私たちに、小笠原村役場が、事前に希望も取って下さって
ツアーを用意してくれました。父島周辺の海に出るコースと、父島の戦跡ツアーがありましたが、
私は、これまで行ったことがない、戦跡ツアーの方に参加しました。硫黄島協会で参加の三人と、私たち二人の
五人が参加のツアーでした。（この後で、この戦跡ツアーの写真もこのブログで紹介する予定です。）
私たち二人を担当して下さった、とてもお世話になったガイドの方の、お嬢様も中学校二年生で、
一緒に小笠原丸に乗っていた生徒のお一人だとのことでした。
その方と、「今年の中学二年生は、上陸できずにかわいそうだが、そのかわり、いつもの年の
上陸している生徒たちが行って見ることができない南硫黄島と北硫黄島を見れましたね。」という会話を
いたしました。

送っていただいた文集の中に、「硫黄島に上陸したかったです。」という文章もありますが、
「いつもは訪島することができない、南硫黄島と北硫黄島に行けました。」ということを書いてくれた
生徒の方もいます。　「この経験を今後に生かしたい。」と書いてくれている人もいて、
本当に心強く思います。

ありがとうございました。







例年の中二、今年は、上陸できませんでした。

その分、今年の中学生は、、

いつもは宿泊の日に、島民代表が行くが今年は、船内で、グループに分かれての中学生からの質問会