オ気楽ナ・・・毎日

休日のドライブや旅先で見つけたモノを紹介しています。
主に、山口県内。たいして珍しいものはないかも・・・

立岩の滝

2013-03-18 23:25:42 | 山口県の滝

山口市・朝田、大歳地区の山中に、その昔『阿仙原』という小さな集落がありました。

昭和39年に廃村となったその集落の、元住民の方の話を紹介しているブログがありまして、その中に『立岩の滝』という記述が出てまいります。
何年か前に、その滝を探しに出かけたのですが、草が茂っていて谷底の様子がわからず、断念。
いまの時期なら見通しもよかろう・・・ということで、『桂ヶ谷貯水池』の後に寄ってみました。

『阿仙原』集落へ行くには・・・・
国道9号線を、小郡方面から山口市内方向に進むとすると、流通センター入口の少し先、「相撲茶屋大地」の看板のところで左折。
朝田川沿いの道を進んで、上を山口宇部道路がまたがる手前で、川が二又に分かれるので、右側の川に沿う道をセレクト。
しばらく走ると、民家のところで道は行き止まりですが・・・

すぐ手前に、左側の川を渡る橋がありますので、これを渡って、未舗装の「阿仙原林道」に入ります。

しばらく進んで、この看板が見えたら正解。
500mほど未舗装の道が続きますが、その後は舗装されていますのでご安心を。

林道の入り口から約1km

写真では少しわかりにくいですが、道路左側に、集落への門柱のように立っている岩があります。
ここが『立岩』と呼ばれる場所で、『立岩の滝』は、このすぐ下に落ちていました。
50mほど手前に道が広くなっている場所がありますから、車はそこに停めるといいでしょう。

大きくわけて3段の滝で

一番上の斜滝

二段目の滝

三段目は、手前の岩に隠れて見えず。
岩のところまで降りてみようとも思いましたが、なんか生々しい動物の骨が転がっていて・・・。
大きさ的には、鹿かなにかでしょうか?
気持ち悪かったので、降りませんでした。

上から見下ろして考察するに、総落差は15m~20mぐらいではないかと思いました。
滝を正面から見るには、谷底に下りるしかなさそうです。
車を停めたあたりからだと降りれそうではあったのですが、今現在の自分の足腰では少し恐いものがあって、やめておきました。
どなたか、チャレンジしてくださると嬉しいな。

こちらは、『立岩の滝』から少し下流にある滝。
雑木の葉が茂っていない、今の時期なら、林道から遠くに眺めることができます。
本流が落ちる、落差7~8mの立派な滝に見えますが、こっちは名前がついてないのかな?


検索してみたら、廃村めぐりをされている方が、阿仙原へ車で行く映像を、YouTubeに投稿されていました。
映像の最後に出てくる滝は、集落の上のほうにあるという『石鍋』だと思われます。


「旧桂ヶ谷貯水池」と「旧羽根越貯水池」

2013-03-18 00:22:40 | 近代遺産

「桂ヶ谷貯水池」は、旧小郡町が大正時代(大正12年竣工)に建設した、上水道の取水施設です。

近代文化遺産としても注目されており、検索すると何人かの方が写真を載せておられます。
どうしても現物を見たくなって、小郡まで行ってきました。

小郡から美東方面に、県道28号線を進み、上を「宇部山口道路」が通る、そのすぐ先。
左側の四十八瀬川を渡る橋があるので、左折して入っていく道が、林道市原線です。
100mほどで道はY字に分かれますが、左に入るとすぐに、これも旧水道施設の一つ、コンクリートでできた小さな小屋、旧板ヶ谷接合井建屋があります。(写真撮ってないです・・・すみません)
この建物の反対側に、山に入っていく小路があり、ここから歩くこと5分で旧貯水池の横側へ。

水が枯れた貯水池の向こうに、目指す堰堤が見えますね。
踏み跡をたどって池を回り込めば、到着です。

手前側が貯水池。中央に立っているのが取水塔でしょう。

こちらは堰堤の表側。
雑木や雑草が茂っていますが、足元の洪水吐などの構造物は、しっかり残っています。

堰堤の上の手すり部分と取水塔の上部は、赤レンガを組んで造られています。
これが、とてもいい雰囲気を出しているなぁ。

取水塔の内部は、鉄格子をして入れないようにしてありました。
まるで監獄のよう・・・。
天井部分がありませんが、これは崩壊してしまったのかな?

手すり部分も一部が欠けていますから、すがったりすると危険だと思いますよ。
立ち入り禁止の札も出ていますし、事故など起こすと関係者の方に迷惑がかかります。
なによりご自身の体が大切。
行かれる方は、くれぐれも注意してくださいね。


さて、先ほどのY字路に戻って、今度は右側の林道を1kmほど進みます。
左手に小さな橋がありますので、付近に車を置いて、歩いて橋を渡って、その先へ。
(800m地点にも小さな橋があって、人の踏み跡があるので注意。軽トラなら通れそうなぐらいの道幅があるほうが正解です。)

歩くこと200mほどで・・・・

突然、目の前にダムの堰堤が現れます。
こちらも、小郡町の旧上水道施設として造られた「旧羽根越貯水池」。
少し戻って右手に、堰堤の上へ至る道・・・というより踏み跡があります。

先ほどの「桂ヶ谷貯水池」よりも後、昭和3年に造られました。

取水塔や欄干のデザインはかなりシンプル。

塔の上にあるマークは、水道局のマークでしょうかね?

ネット上で見た写真では、貯水池に水が張ってありましたが、見に行ったときは完全に水が抜いてありました。
施設が老朽化していますし、もう水を溜めることもないのかもしれません・・・・。