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杉田玄白生誕の地

2015-06-14 | 本 のこと

訪れてみたいと思っていた場所。
小浜藩邸跡 杉田玄白の生誕地。

先日神楽坂にあるギャラリーに行くついでに
ちょっと遠回り。

静かな住宅地の中の矢来公園。
ここに、ぽつねんと記念碑が建っています。





ひとり この地に立ち、しばし、意識を江戸時代へ飛ばしてみる・・・。
超能力は持っていないので、残念ながらカケラも江戸を感じることはできませんでしたが。

玄白の父は小浜藩に仕える藩医。江戸詰めの時期に
杉田玄白はここに生を受けました。
しかし、玄白の出産で母は命を落としたと云われています。。。

歴史を遡ると、さまざまなドラマがみえてきそうです。
今は閑静な住宅が建ち並んでいるけれど、辺り一帯、広大な大名屋敷だったことでしょう。

250年近く前のニッポン。
オランダ語の辞書などない中、決して諦めることなく
手探りでオランダの医術書「ターヘル・アナトミア」を翻訳し
「解体新書」の発刊に至った杉田玄白。

日本の医学史を切り開いた 好奇心溢れる彼の85年の人生のはじまりは
この地から。

杉田玄白が古希の祝いを受けて子孫に残したといわれる「養生七不可」のなかの
「昨日の非は恨悔すべからず」「明日の是は慮念すべからず」などなど
ふむふむ…なるほど~。と感慨深いものですが

わたしは、彼が詠んだ歌のひとつが
とてもすきです。

 「過ぎし世も 来る世も同じ夢ならば
   けふの今こそ 楽しかりけれ」

この歌が彼の人となりをよく表しているようで
わたしのからだのどこか深いところでシンパシーを感じます(笑)

人生は夢、また夢なり。




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