時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

雲のなか。

2010-01-23 | essay
あの雲の上に乗ってふわふわとジャンプしながら
歩いてみたらどんな気持ちかなあ。
っておとなになった今でも思うことがある。

飛行機から見る雲の海もだいすき。
あまりに美しく、静謐で穢れのない世界。
出来るものなら、一度そこで降ろしてもらいたいくらいだ。

以前、確かタイへ向かう夕方の便に乗った時のこと。
夕陽を追って飛んでいたのか、いつまでも陽が落ちずに
どこまでもどこまでもオレンジの夕陽を眺めていられたことがあった。
不思議な時間だったなあ。丸い地球を実感した瞬間。
一面もこもこのオレンジ色の雲。
膨れ上がった雲が、照らされたマショマロマンみたいだったんだ。

いつだったか、ともだち数人と雲の中へ行ってみよう!と
雲のかかる山のドライブウェイを登り、
車から降りて雲の中を歩いてみたことがある。

それはもちろん、ただの霧の中の強い風雨でしかなかった。
分かってはいたけれど。けれどね。
山を下りて見上げるとそれはやっぱり、確かに雲のかたまり。
夢想と現実は違うもの。

それはそれでいいのだ!
ファンタジックなものはすきだけど、
こころで感じるものを
作られた映像で観せられると興醒めしてしまう気持ちと同じ。

雲の綿菓子は、空想の中で
ちゃんと味わえればそれでいいんだ。

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