時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

大人再確認。

2013-10-22 | essay



少し前に、無作為に送付されたという行政の意見交換会のお知らせを初めて受け取った。

この街へ嫁に来て、早20年。
子どもの頃から引っ越しが多かったので
こんなに長く暮したのはこの街が初めてのこと。
そしていつの間にか、子どもたちにはここが「ふるさと」なんだよねえ。

若い頃は行政なんて他人事だったけれど
「オトナ」として、こういう場に身を置くような年齢にわたしもなったのだなあ・・・と
なんだか、今更ながらしみじみと感じ入ってしまった。
そして、どんなことが行われるんだろう?という、ほぼ好奇心から参加申し込みを返送。

事前に送られてきた資料を読んで自分の意見をまとめ、いざ当日。
様々な年齢層、様々な職業、様々な価値観。
こうして見ず知らずの人々と、ひとつの目的の為に机を囲むって、とても新鮮な経験だ。

一般庶民が行政に直接モノ申す機会ってものはそうそうない。
わたしも、日頃感じていた矛盾や改善点、
そしてこの日話を聴いていて思いついたアイデアなどを
ここぞとばかりに話してきた。

しかし・・・。
こういう事業は毎年行われているのだそうだけれど(知らなかったし!)
行政からの報告を聴く時間が長すぎて、討論の時間が全然足りない。
いい意見を持っている方がたくさんいらっしゃるのに、
こんなに短い時間では十分に吸い上げることなんて出来っこないよ。
こういう機会って、多分もうしばらくないと思うと
この時間配分はとっても勿体ない。。。
  ってことも切に感じたので進言しておいたけれど・・・。

考えたくないけれど、残念ながら
「民の皆さんの意見も吸い上げる機会をちゃんと設けていますよ」
という行政のパフォーマンスの場なのか。。。
という捉え方をする方が、多数になってしまっても仕方がないね。
本気で一般庶民の声を吸い上げて行政に活かす気があるなら、
十二分に討論できるよう丸々一日掛かりの行程にしたって構わない。
だって、意見を出し合うために参加している人々ばかりなのだから。
一同、ちょっと不完全燃焼気味で散会。


それでもね、純粋な気持ちで意見を持ち寄るひとがこんなにたくさんいる・・・と思うと
なんだか、世の中捨てたもんじゃないなあ~と こころが温まりました。

子どものころ、人前で発言するなんて顔から火が出そうだったのに(なみだも)
言うべきことは言わなアカン! と発言できるようになった自分って、
いつの間にか「おとな」になったのねえ。
と、dreamerなだけじゃないオトナの自分を再発見。(というより、図太くなっただけ?)


家に帰ってから、シャイのチャンピオン級の娘・11歳に
「いや~、小学生の時はあんたとおんなじで手も挙げられないくらい恥ずかしがりだったけどさ、
お母ちゃん、ちゃんとじゃんじゃん意見言ってきたよ!!」 
と、胸を張って自慢しておきました。(笑)
キミも、だんだんだいじょうぶになるよ~。

なにはともあれ。
時には、視線を自分の生活を取り巻く外側へ移す、
そして外側から内側へと戻す、という作業もたいせつなことだ・・・
ということを学んだ貴重な一日となりました。 


 


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