「薔薇小路」に咲く大輪のバラ。
この細い路地には、いろんなバラがあちこちの庭から顔をのぞかせて、この季節になると、通るひとの目を楽しませてくれる。
「薔薇小路」は、わたしが勝手に名付けて呼んでいる名前。
思えば昔から場所や道に
名前を付けるくせがある。
ワーゲンがいつも止まっていることから「ワーゲン坂」とか、(とっくにワーゲンはいなくなって20年は経つけれど)
お気に入りの犬がいた「いぬのみち」とか
「猫の道」やら
「沈丁花通り」、
「はまぐり海岸」、
「ボートの曲がり角」などなど。
ずっと昔に「ふたりの海」なんてのもあったっけ。
おこがましい!
名前を付けると愛着が湧くんだなぁ。
もう行くことのない場所でも
確かにあった時間の足跡がみえるよう。
薔薇小路のバラが咲いているうちにまた歩いてこよう。