時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

名前をつけるというクセ。

2020-05-23 | essay


「薔薇小路」に咲く大輪のバラ。

この細い路地には、いろんなバラがあちこちの庭から顔をのぞかせて、この季節になると、通るひとの目を楽しませてくれる。

「薔薇小路」は、わたしが勝手に名付けて呼んでいる名前。

思えば昔から場所や道に
名前を付けるくせがある。

ワーゲンがいつも止まっていることから「ワーゲン坂」とか、(とっくにワーゲンはいなくなって20年は経つけれど)

お気に入りの犬がいた「いぬのみち」とか
「猫の道」やら
「沈丁花通り」、
「はまぐり海岸」、
「ボートの曲がり角」などなど。

ずっと昔に「ふたりの海」なんてのもあったっけ。
おこがましい!

名前を付けると愛着が湧くんだなぁ。

もう行くことのない場所でも
確かにあった時間の足跡がみえるよう。

薔薇小路のバラが咲いているうちにまた歩いてこよう。



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