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たいせつなもの。すきなこと。

おいしい湧水のような本*「偶然の装丁家」矢萩多聞著

2015-08-18 | 本 のこと



ひょんなご縁で、本の話をするようになった方から薦められた本。
「偶然の装丁家」矢萩多聞 著。


時に、とてもおいしい湧水を飲んでいるような気持ちになる本がある。
この本は、そういう感じ。

するすると 自然にこころとからだに沁み入って来るような
穏やかでやわらかな流水のような文章。

こころのままに自然体で生きるって
こういうことなんだろうなあ・・・。

この著者は中学一年で学校へ行くことをやめて、
14歳からインドで暮らし、絵を描き続け、
現在装丁家。その他いろんな活動をしていらっしゃるようだ。

この本は「就職しないで生きるには」というシリーズの中のひとつ。
といっても、ノウハウ的な本ではありません。

こういう生き方もあるんだなあ。とか
こうやって、ひととひとの間に生きてこそ「人間」なんだよなあ。とか
元来、ヒトはムズカシイイキモノなんかとちゃうやんなあ。とかとか

いろいろと、ニンゲンの
とても根っこ的な部分を思い出させてもらえたような気がする。。。

本を薦めてくださった方は
わたしの息子が中学2年から学校へ行くのをやめ、
16歳の今も生きづらさを抱えていることを知らない。

モノヅクリの仕事のご縁で出逢ったその方に
息子の話をする機会がまだないだけのことなのだけれど。

それでも、偶然にも、わたしにこの湧水のような本を
薦めてくださった「フシギ」に感謝です。

こういうふしぎなご縁を
ひとつひとつ丁寧にありがたく受けとめて
たいせつにして生きてゆきたいものだなあ と しみじみ思うこの頃。


自分らしく生きるために、自分で自分を生きづらくしている若者たち。

ひとりひとり、みな違うけれど
それぞれに、それぞれのココロが なんとなく心地良いと思える「居場所」を
だんだんに見つけることができたら・・・と ハハは願います。

 

 



 

 

 

 


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