時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

「犯罪者」太田愛著

2020-04-24 | 本 のこと
「犯罪者」太田愛著 

この前読んだ「天上の葦」があまりにも面白かったため、前のめり状態でデビュー作に遡って読み始め、遅読派のわたしには珍しくあっという間に上下刊完読。

あの三人はこうやって出会ったのか。
などなど、遡って読むのもまあ味わい深いもの。

今回もハラハラさせられ、「うそやろ!」と思わず呟き、時にはらはらと涙がこぼれ、なんとも忙しい読書時間でありました。

脚本家でも在られる太田愛氏、さすがです。
犯罪サスペンス物は、どうも泥々としたバイオレンス描写が苦手で敬遠がちだったのだけれど、太田愛氏の作品は、真っ直ぐ正義が貫かれていてなんとも清々しい。
バイオレンスシーンもギリ耐えられる範囲。
なんといっても、ニンゲン愛が根底にあるのがみえる。
サスペンスなのに、それが、安心して読める一番の理由かもしれない。

登場人物三人の人柄につくづく惚れました!

今夜からは、シリーズ2作目
「幻夏」に潜ります。





最新の画像もっと見る