この春に旅をした奄美大島。
ディゴの真っ赤な花が咲き始めたそうだ。
奄美の旅は、わたしのこころに 目にはみえない豊かな恵みを与えてくれたような気がしている。
奄美で感じた「なにか」の正体の片鱗を少しでも掴めないものかと
このひと月、片手間にいろいろ本を読んでみた。
図書館で見つけた本の中から 松田幸治写真集「奄美の世界」 文・水野修
「奄美の生活とむかしばなし」 長田須磨著
「奄美の暮しと儀礼」 田畑千秋著
それぞれに、深く奄美の根っこの部分が語られており、とても興味深く読ませていただいた。
そして、わたしのココロが奄美で感じた「なにか」は、
奄美の深い深い根っこから生え出た大木の端っこのほんのひとひらの若葉の一枚分にも満たない ということもよく解った。
それほどに、この土地にはよそ者には簡単に解らない「深いもの」が内包されているようだ。
その奥深い神秘に、旅人はココロを惹かれてしまうのでしょうね。
本の中で、蝶は先祖の「みたま」として大切にされているという一節があった。
あの旅で、黒いアゲハ蝶に何度となく出逢った。
ヒラヒラと、わたしたちの行く先をゆったりと慌てることなく横切る蝶は、
とても優雅な風格があり、何度も目を引いたものだ。
それにしても、旅をした後で、こんなふうにその土地をもっと深く知りたいという強い思いに突き動かされるのは初めてのこと。
あの大きなガジュマルの下で感じた心地よさ。。。
あの時、木の上から奄美の妖怪「ケンムン」に、わたしのココロに何か仕掛けをヒョイっと投げ込まれちゃったのかもしれないね~。