時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

夏の午後と電車と綿毛

2023-08-18 | essay

いつもは乗らない路線に乗るとちょっとよそゆきな気持ちになる。
乗り換えまでほんの数駅、電車に揺られながら
ぼんやりとものを思う。

眼の前で並んで揺れる吊り革。
いや。もはや「つり革」じゃないし。
しっかり強いポリ塩化ビニール製か。

昔ながらの名称って
改めて考えるとおもしろい。
革製だった吊り革を見たことがある人はもうほとんどいないかもしれないのに、「つり革」で通じてしまうのだもの。


灼熱のホームで電車を待っていたら、線路上を大きな綿毛が次から次へとふわりふわり。
なんの綿毛だろう。直径5センチはありそう。
滑り込んできた電車に舞い上げられて青い空へ悠々と飛んで行った。。
電車を待つ間にも周りの人々は手元の画面しか見ていない。
陽射しをまとった綿毛たちは魔法みたいにきれいなのに、見逃すなんてもったいないことを。
なんて思うわたしはかなり少数派なんだろうな。

ふわりふわり思い思いに風をつかまえてどこまでも。どこまでも。。。

白昼夢をみているような夏の午後の一幕でありました。
(もはや暑さにやられて朦朧としていたのか?笑)






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