時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

NOSE

2014-08-26 | essay



夏休み恒例の陶芸の作品が焼き上がった。

この「陶芸教室」は子どもたちがお世話になっていた絵画教室で
毎年夏休みに行われている。

近年は、末娘と一緒に参加していたのだけれど
今年は中学に上がりとうとう部活で不参加。

子どもたちが小学生の頃は
三人連れて毎年お邪魔していたんだけれどなあ。

月日の経つのは早いもので。

わたしは年に一度の陶芸をとてもたのしみにしているので
ひとりでも参加するつもりだったのだけれど
その日、珍しく家にいた我が家の学生さん・長男に

「今日陶芸教室があるよ。あんたも久しぶりにどうよ?」
と訊ねてみると、あっさりと 「あ~行くわー」。

というわけで、彼はなんと六年生以来七年振りの「陶芸教室」に
一緒にお邪魔することに。

「スマホ置き」をつるっつるに作っていた彼。
作るものもオトナになったわね・・・と思いつつ



自分の制作に熱中していたわたし。
他のひとの「わーおもしろい!!」という声に
ふと顔を上げると、息子が次に作っていたのはなんと、鼻。
ペーパーウェイト??

 鼻のオブジェ。。。なぜ鼻???

彼は時々フシギでシュールな絵を描くし、写真もおもしろいし
わたしは、彼はうちの中で一番「芸術家肌」だと思ってるんだ。
美大に行きたいって言い出すかなと
ハハは密かにワクワクしていたのでありましたが。

結局彼は、彼を知る人は皆、「ぴったり」と口を揃えて言う生物学へ進んだのだけれど

今でも暇があると、(または試験勉強の最中に)
緻密な鉛筆画を描いたり、それをスキャンしてPCで色を塗ってみたりと
根っこの部分ではやはり絵がスキなのね。

彼の中に絵の芽が根付いたのは
3才からお邪魔していたここ、いつも温かな空気の満ちた絵画教室「つみき」のおかげ。

こうして、大きくなってもまた懐かしくてあたたかい場所へ足を運べるって
すごくしあわせなことだなあ。ってこころから思う。

変わらない場所・あたたかな教室に
そして、温かく見守ってくださる優しいせんせいに、こころの底から感謝です(^ ^)



 


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