時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

今日のキミ 明日のキミ

2021-07-16 | essay

保育のシゴトをしていると、子どもは正に今、身もココロも成長しているのだということを肌で感じる。

ほんのちょっと前に出来なかったことが今日はもう出来ることに驚き、頼もしく思う。

ともだちと関われずわたしにくっついてばかりいたあのこも、気づけばごっこ遊びの中心で皆を仕切っていたりもする。

走り回ってじっとしていられなかったあのこもいつの間にか他の子を思いやって自ら手助けしてあげているのを見て感動したり…。

当たり前のことなのだけれど子どもは日々成長しているのだ。

トラブルの多いいわゆるグレーゾーンと云われる子どもも同じこと。
ついこの前までできなかった「じゅんばんこ」が今日は出来たりする。

子どもはひとりひとり生きる回転数が違う。
成長の速度にはそれぞれ自分のペースがある。

真っ直ぐ走るように進む子、ぶつかりながら転げるように進む子、ゆっくり進む子、休み休み進む子、ひとりひとり違って当然なんだよね。

子どもをひと括りにして、はみ出した子を問題視するのは全くもってナンセンスだとわたしは思う。
それはオトナのモノサシでしかない。

「普通」なんてない。ひとりひとりみんなちがう。
正に金子みすゞさんの詩のコトバの通りだ。

けれども、初めて持つ子どもと向き合う母親にとって我が子が少しでもはみ出しているように見えてしまうと…
これはなかなか冷静な目で見ていられない気持ちもよくわかる。
(わたしも新米母ちゃんの時はそうだった)

個人差があることを頭では解っていても、心配になったり焦ったり。
それでも、忘れないでいてほしい。
昨日と今日が違うように
今日と明日も違うこと。

子どもは今この瞬間も成長しているということを忘れずに自分の子どもを信じて待ってあげてほしい。

保育に関わりたくて、独学で保育士資格を取得したのは49歳の時。
幼稚園の預かり保育を担当して早5年と半年。

わたしも子どもたちに学ばせてもらう日々。
学んだこと、体感したことをちゃんと循環して生かしていけるようにもっともっと器の大きい懐の深いニンゲンにわたしも成長していきたいと切に思う。






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