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たいせつなもの。すきなこと。

「デトロイト美術館展」上野の森美術館

2016-12-08 | 展覧会・アート のこと

いい絵にめぐり逢いたいなあ。
と、時々無性に美術館に行きたくなる。

ちょうど日暮里の革問屋さんへ用事があったので、ちょっと足を延ばして上野の森へ。
「デトロイト美術館展」を観てきた。


おもえば、「上野の森美術館」に入るのは初めて。

なんとこの日は全作品撮影OKの日。(月・火限定)
日本の美術館で撮影可能って!! これも初めて。

ルノワール、ゴッホ、セザンヌにピカソなどなど著名な作品が
たくさん並ぶなか、
今回めぐり逢えた、ココロにめり込むような絵は・・・



パウラ・モーダーゾーン=ベッカーの「年老いた農婦」(1905年頃)

今までわたしは知らなかった作家なのだけれど、
なんだかなあ~。ほっとする絵なんだな。



胸元にクロスされた働き者の両手。
膝に置かれた小さな黄色い花。

たくさんの苦労があったにせよ、
この女性が人生をたいせつに生きてきたことがちゃんと絵に表れている。

このパウラ・モーダーゾーン=ベッカーという女流画家の作品、
他にも観てみたいものだな。

この日、ほかにココロに残ったのは
ピカソの「読書する女性」

この絵は、ほかのピカソの絵と違ってこじんまりと
とてもコンパクトにまとまっていて、珍しく可愛らしさのある絵。
(この絵は撮影はOKでも写真公開は禁止)

それから、ゴッホの「オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」の絵の中の水のタッチ!
この筆運びがすきだなあ。



それにしても
撮影OKとなるとつい欲張って撮りたくなっちゃって駄目ね。
ちゃんと目で観ることが疎かになってしまってもったいない。

絵を観るというよりも、なんだか順番にカメラを(スマホを)構える撮影会みたいになってしまって
シャッターの電子音ばかり響く美術館はどうも落ち着かない。

撮れるのはうれしいけれど
これは一長一短ですね。

「デトロイト美術館展」は2017年1月21日まで
上野の森美術館にて開催中です。

 


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