「曼荼羅寺」は香川県善通寺市吉原町曼荼羅寺に在る真言宗善通寺派の寺院で山号は我拝師山。本尊は大日如来で四国八十八箇所霊場の第七十二番札所である。
寺伝に寄れば、空海(弘法大師)の出身氏族である佐伯氏の氏寺として推古天皇4年(596年)に創建され、当初は世坂寺(よさかじ)と称したという。
空海が唐より帰国後、請来した両界曼荼羅を奉納し、対日如来を本尊として安置し再興、母(伝承では玉依御前)の菩提寺とし、曼荼羅寺と改称したと伝える。鎌倉時代には、後堀河天皇から寺領を給わるほど栄えた。然し、永禄3年(1560年)阿波の三好実休に寄る兵火で焼亡、さらに慶長年間(1596年~1615年)に戦火を受けたが其の後に復興して居る。