黄昏叔父さんの独り言

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四国八十八箇所霊場・第八十七番札所『長尾寺』

2020年01月28日 21時49分13秒 | 四国88箇所霊場

 

       

 

 

 『長尾寺』(ながおじ)は、香川県さぬき市長尾西にある寺院で四国八十八箇所霊場の第八十七番札所で本尊は聖観世音菩薩。

 

 寺伝に寄れば、天平11年(739年)行基が当地で揚柳に霊夢を感じ、其の木で聖観音菩薩像を刻み、堂宇に安置したのが始まりとされ、その当時は法相宗とされた。なお、寂本の『四国遍礼場記(1689年刊)』には、聖徳太子が創建し、本尊の聖観音菩薩像は空海作で同時に阿弥陀如来を造り当寺を再興したと成って居る。

 

 空海(弘法大師)が渡唐前、入唐求法の成功を祈願し年頭七夜の護摩の秘法を修し、其の七日目の夜に護摩符を丘の上より人々に投げ与えたとの伝説があり、此れは毎年の1月7日の「大会陽福奪い」として今に伝わっている。天長2年(825年)唐より帰朝した空海は大日経を一石に一字写経の万霊供養塔(現存せず)を建立し伽藍を整え真言宗に改宗した。

 

 其の後、幾度かの兵火に寄り堂宇は失われたが、慶長年間(1596年~1615年)に生駒氏に寄って再興、長尾観音寺と呼ばれる。天和元年(1681年)には高松藩主・松平頼常が堂塔を寄進、翌々年には讃岐七観音の随一とし、真言宗から天台宗に改宗される。元禄6年(1693年)には寺領を賜り観音院長尾寺と改称する。

 

 又、静御前が源義経と別れた後に母親の磯禅師と共に此の寺に訪れ、得度したとの言い伝えもあり、静御前の位牌がが本堂の左脇陣にある。

 

  広い境内は手入れが行き届いて奇麗に掃き清められ、私達が訪れた時も6~7人の方々が各、お堂周辺を清掃される姿が見られ頭が下がる思いがした。

 

 

       



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