黄昏叔父さんの独り言

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四国八十八箇所霊場・第八十二番札所『根香寺』

2020年01月23日 15時21分48秒 | 四国88箇所霊場

 

        

 

『根香寺』(ねごろじ)は、香川県高松市中山町にある天台宗単立の寺院で五色台の青峰(標高449.3m)の中腹(標高365m付近)に位置し四国八十八箇所霊場第八十二番札所で霊場中10番目の高さにある寺院で本尊は千手観音である。

 

 寺伝に寄れば、空海(弘法大師)が弘仁年間(810年~824年)に此の地を訪れ五色台の五つの峰に金剛界の五智如来を感得し密教の修行に相応しい台地であるとし、其の一つである青峰に一宇を建立し五大明王を祀り「花蔵院」と称し、衆生の末代済度を祈願する護摩供を修法をしたと伝えられて居る。

 

 其の後、円珍(智証大師)が天長9年(832年)に訪れた際に山の鎮守である市之瀬明神の化身の老翁に、蓮華谷の霊木で観音像を造り観音霊場の道場をつくる様に告げられた。すぐさま円珍は、千手観音像を彫像し「千手院」を建てて安置した。此の霊木は香木で切り株から芳香を放ち続けた事から、此の2院を総称して根香寺と呼ばれる様に成ったと云われて居る。

 

 後白河天皇から勅願所として帰依も厚く繁栄したが、戦国時代には兵火にあい衰微した、しかし、慶長年間に高松城主・生駒一正が復興、更に寛文4年(1664年)高松藩初代藩主・松平頼重が復興し、其の時に真言宗から天台宗に改宗された。

 

   牛鬼伝説  

 

 江戸時代の初めの頃、此の地には牛鬼(上段最初の写真)がいて、人や家畜に危害を加えていた。其処で弓の名手であった山田蔵人高清に退治を依頼した。高清は3本の弓で見事に牛鬼を退治した。高清は退治した牛鬼の角を切り取り、根香寺に奉納し菩提を弔ったと伝えられ、現在、根香寺には其の牛鬼の角と呼ばれる物と、牛鬼の姿を描いた掛軸が伝わっている。

 

        

  



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