お早う御座いますレッド・バロンさん コメントを有難う御座いました。徳島に御縁が有る様ですが御存知の様に温暖な気候と自然に恵まれた場所では有りますが残念ながら経済的には後進県です。折角この良い自然環境の中で生を受けても就職の関係で徳島を離れ東京や大阪に出て行く方が大半です。実は私も其の一人でした。ただ私の場合はブログの前半に書きましたが私自身が都会の生活に向かなかった事も有りますがアマチュア無線の継続の為に徳島に帰って来ました。徳島は貴方の様に親の故郷として訪れるには最高の場所と思います。
社会人に成られてからライセンスを取得されたとか、私は高校生の時代に取得しました 当時はアマチュア無線の昼の時間帯は高校の無線クラブが占拠していました。夜には社会人も出ていましたが全体的には電気関係の専門課程や個人的に電子工学やラジオの製作に興味の有る人達の趣味で有ったように思います。現在の様に多種多様な職業の方は少なく其の畑の人が大半でした。
当時はライセンスを取る事も難しく(初級クラスでも40%台の前半くらい)何よりも開局する事が技術面や経済的に大変で有った様に思います。其のかわり個人では開局出来なくても学校のクラブ局でオペレートする事は可能でしたので年2回の国試の会場は四国の様な田舎でも3教室くらいが高校生で埋まる状態で人気が有った様に思います。
試験に合格するとクラブの先輩から運用の方法などマンツーマンで教えて貰い、一人前にオペレート出来る様に成長するシステムが出来上がっていた様に思います。其れに比べて、現在は開局は比較的簡単に成って(無線設備も各種有り経済的にも誰でも可能に成った)いますが運用の仕方や、話し方など訓練する場が無いのが現状かと思います。私は思うのですが折角、アマチュア無線に興味を持って、この世界に入っても顔も見たことの無い人と友達の様に会話する無線の世界に馴染めず辞めて行く人が多いのではと?慣れれば簡単な事ですが此れもある意味、特殊技能、誰もが行き成り始めても上手に出来る事では有りません。
個人でアマチュア無線を始める場合に私は此れが大きな関門に成っていると思います。近所にクラブ組織や知り合いが居ない場合は、人の交信を受信して覚えるしか無いと思います。一番良いのは、近所の開局している人と親しく成って色々な事を学んで行く事ですが、注意する事は今後の貴方のアマチュア無線の広がりに大きく影響すると言う事です。師匠となるべき人の人選は、其の人の交信を聞けば自ずから解ると思いますし、アマチュア無線を趣味にしている人なら大半の人が喜んで向かい入れてくれるはずです。
何せ見た事も無い人と話をして交際の輪を広げている人達なので、直接会って会話出来る事を断るはずが無いと思います。無線の運用面ですが出来る事ならHF帯の運用がベストで有ると思います。確かにアンテナの問題とか有りますが、簡単なワイヤーで日本国内と交信出来るし自宅で出来なくても最近は移動運用で楽しむ事が出来るからです。又アマチュア無線の歴史は短波帯からスタートし電離層を利用した短波帯の通信こそアマチュア無線通信の原点で有り、其れを知らずしてアマチュア無線を語る事は出来ません。最近のアマチュア無線局の減少化が此の世界では何かと問題に成ってU,VHF帯を楽しむアマチュア人口が極端に減少していますがアマチュア局数が幾ら少なく成ったとは云え7MHz帯では依然として相手に事欠く事は無く賑わっています。この事が全てを物語っていると言えます。今後も交信相手に困る事は無いでしょう。
最期に現在、アマチュア無線を楽しむ年齢層についてですが 確かに65歳位にピークが有り、前後5歳位が多く、30~50歳位の方と交信する機会は少なく成りました。この現象は今に始まった事では無く私が開局した当時でも社会人は多くはありませんでした。楽しみたい気持は有っても、就職や結婚、又子育て等、中断せざるを得ない事項が沢山有るからです。年齢層を引き下げる若い層の大半は高校生で全体的に若人の趣味でしたが中年層の空洞化は以前から有りました。
其の若人がパソコンや携帯電話の影響で無線離れが起こり現在の状況に成り、高校のクラブ局の運用を聞く事は珍しい状態です。今は死語に成ったか解りませんが海外では『ハム(アマチュア無線)は趣味の王様』と言われ若い人が楽しめる趣味では無かったのです。其の意味で現在のアマチュア無線は昔より寧ろ成熟していると私は思います。猫も杓子ものアマチュア無線から無線が本当に好きな人達の世界に成った様に思いますし、若い頃、時間的余裕や経済的余裕や諸条件で出来なかった事が出来る年代に成ると、其の事に足が向くのは『ごく自然な成り行き』と私は思います。
アマチュア無線の今後については良く解りませんが、インターネットやスカイプや各種通信網利用した通信は確実性が有り便利ですが出来てあたりまえの世界、対してアマチュア無線の醍醐味は不確実性で交信出来るか、どうかが解らない所に面白さが有ると思うのですが?其れにアマチュア無線の楽しみは通信だけでなく工作や語学や電気に関わる知識の習得など実生活に於いて便利な物です。一番肝心な事は人と人との繋がりは会話で成立って居るのですから利害を離れた個人的な通信手段であるアマチュア無線が無くなる事は無いと私は確信しています。
長々と書き綴りましたが出来る事ならHF帯に出て戴き、近い将来にお空でお逢いできる日を楽しみにしています。