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ウクライナ最新危機問題、  ISISは米国・サウジアラビア・イスラエルの合作?

2015年06月29日 | ウクライナ・ゲート

             ▲新版世界各国史『ポーランド・ウクライナ・バルト史』 1998年 山川出版社 定価3500円+税

序章 風土と人々
  1 地理と気候  2 農業と人の往来  3 住民,支配,交易
第一章 歴史の起源
  1 国家形成以前のスラヴ人とバルト人  2 分裂と移住
第二章 中世のポーランドと東方近隣諸国
  1 十~十三世紀のポーランド 2 ポーランド王国からポーランド王国王冠へ
  3 十四世紀末までのベラルーシ,エストニア, ラトヴィア,リトアニア  4 ポーランドとリトアニアの合同
第三章 キエフ・ルーシ
  1 キエフ・ルーシの建国とその社会  2 キエフ・ルーシの衰退とモンゴル支配
第四章 貴族の共和国とコサックの共和国
  1 シュラフタ民主政の発展(ポーランド)  2 岐路に立つ「共和国」(ポーランド)
  3 列強の狭間で(ポーランド)  4 ポーランド下のコサック(ウクライナ)
  5 ロシア帝国下のコサック(ウクライナ)
第五章 分割と蜂起の時代
  1 没落への道 2 再生をめざして  3 ロマン主義の時代
第六章 近代民族の成立
  1 有機的労働の時代  2 大衆運動の時代  3 外国支配下のウクライナ
第七章 両大戦間期のポーランドとバルト諸国
  1 ポーランドの独立と民主主義の実験  2 ピウスツキとその後継者
  3 リトアニア  4 ラトヴィア  5 エストニア
第八章 ソヴィエト時代のウクライナとバルト諸国
  1 ロシア革命とウクライナ  2 戦間期のウクライナ  3 独ソ戦から独立まで
  4 リトアニア  5 ラトヴィア  6 エストニア
第九章 共産党時代のポーランド
  1 束の間の自由とスターリン主義  2 改革共産主義から消費共産主義へ
  3 「連帯」革命と権威主義的独裁
第十章 独立と民主化の時代
  1 ポーランド  2 ウクライナ  3 ベラルーシ
  4 リトアニア  5 ラトヴィア   6 エストニア

付録
索引/年表/参考文献/ポーランド王家系図/歴代元首一覧/写真引用一覧/地名対照地図

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ウクライナ危機問題

ISISは米国・サウジアラビア・イスラエルの合作?

 

ブログ「マスコミには載らない海外記事」が最近、重要な情報をもたらしている。ウクライナ大統領ポロシェンコの動静とISISの出自の件である。毎週「マスコミには載らない海外記事」をチェックしている人には無用だが、私の復習を兼ねて、ウクライナ危機と、ISIS情報を「マスコミには載らない海外記事」を元に整理してみる。

 一つめは、2015年6月25日(木)の記事

「ヤヌコヴィチ打倒はクーデターだった、ウクライナのポロシェンコ大統領」

これは、2015年6月23日、Eric ZuesseがGlobal Researchに寄稿した記事の翻訳である。

「マスコミには載らない海外記事」の該当頁はここ▼

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-58c9.html

この記事で私が注目したのは下に引用したものである。

ウクライナのポロシェンコの動静のことなのであるが、「大統領が、ウクライナ最高裁に、彼の前任者、ヴィクトル・ヤヌコヴィチは違法な操作で打倒されたと判断するよう要求している。」ということなのだ。

これは、日本の大手新聞では全く報じていないのだが、すでに、インターネットの情報では知られていたことであるが、

「EU調査官に、2月22日のヤヌコーヴィチ打倒直後、あの打倒は、クーデターだったと認めており、EUの捜査官が所見を、EUの外務・安全保障上級代表、キャサリン・アシュトンに伝えた通り[そして、私のこの説明注釈]あたかも、ウクライナ保安庁部隊の兵士のような服装をした狙撃兵達は、実際そうではなく、偽装工作でさえあった。」

「“同じオリガルヒ[ポロシェンコは、大統領になった際、既にこれを知っていた]が、あらゆる証拠が、警官と街頭の人々が両側から狙撃兵達に殺害されたことを示していると語り[ヤヌコーヴィチが陰で糸を引いていたと発言したばかりのアシュトンには衝撃だった]連中は同じ狙撃兵達が、両側から人々を殺害した[だから、ポロシェンコ自身、彼の政権が、自分の前任者に対する、偽装作戦のアメリカが支配したクーデターに基づいていることを知っている]。… 狙撃兵達の背後にいたのは、ヤヌコーヴィチではなく、新連合の誰かなのだ。”」

 

このようなことを知った上で、ポロシェンコはウクライナ大統領に担がれたわけなのだが、ウクライナ・ナチスのロシアへの憎悪は深く、ポロシェンコが、東部の独立状態となっている元ドンパス地方の軍事作戦をしなければ、かつて、ヤヌコヴィチを倒したように、ポロシェンコ大統領にも同じことをすると脅迫しているようだ。

アメリカがウクライナのクーデターで雇った右派セクターが、即ちウクライナ・クーデターと、ドンパス地域における民族浄化作戦に雇った同じ集団が今、ウクライナ大統領ポロシェンコに牙を剥いている驚くべき状況なのだ。

これに窮したポロシェンコは大統領は、自らの権力基盤の危機を脱するため、最高裁に、前大統領ヤヌコヴィチ打倒は不法なクーデターであったことを証言しようとしている、なんとも奇々怪々の状態になっている状況らしい。

Eric Zuesseの書いたGlobal Researchの元記事はここ▼

http://www.globalresearch.ca/ukraines-president-poroshenko-says-overthrow-of-yanukovych-was-a-coup/5457631

 

ウクライナの右派セクター、ウクライナ・ネオナチスの行動記録は以下の動画を参照 ▼

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=8-RyOaFwcEw#t=17

 

なお、ウクライナには、日本のマスメディアは記者をほとんど常駐させておらず、欧米色に味付けされた記事の翻訳記事がほとんどすべてである。その点で、「マスコミには載らない海外記事」で訳載の調査ジャーナリスト、歴史研究者の上のような記事は重要である。

この記事を我流に最短縮するとこうである。

アメリカの工作・支援によって、ウクライナ右派セクター・ウクライナ・ナチスが、(民主化運動を装い)クーデターを起こし、前大統領ヤヌコヴィチを追い払って、ポロシェンコ大統領を担いだが、ウクライナ東部の停戦後の扱いをめぐり、強硬な軍事作戦を主張するウクライナ右派ナチスは、東部軍事作戦を継続しなければ、お前も、前大統領のようにクーデターで倒すぞ!ポロシェンコは、窮余の策で、前政権打倒の不法性を暴露・告発し、極右派排除の策に出た。

ギリシアに続いて、この夏にもウクライナのデフォルトが噂される。アメリカ・EU・IMFに過酷な要求が突きつけられているのは同じだ。ウクライナでは重要な経済担当閣僚はアメリカ人・イスラエル国籍など、グローバル企業系列の人物が仕切っているから、国家経済政策立案はすでに、国民のためのものではなくなっている。窮鼠猫を噛むではないが、ポロシェンコ大統領、「私はネオナチの奴隷にまではなりたくない」と訴えているように見える。下手をすれば、一連のアメリカの工作がすべて暴露されてくる可能性がある。今後急展開の動きに細心の注意が必要である。

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二つめは2015年6月29日(月)の記事

[ラングレー仕込みで、テルアビブとリヤドに支えられたISIL]

 (※なお、タイトルにある、ラングレーとは、アメリカのCIA本部のあるところである)

これはブログ「マスコミには載らない海外記事」の今日の日付けで掲載された記事である。 

ここ▼

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/isil-678f.html

元記事strategic Culture Foundation  Wayne MADSEN の記事はここ ▼

http://www.strategic-culture.org/news/2015/06/26/isil-made-langley-propped-up-tel-aviv-riyadh.html

 

我流に、重点を列記すると

① ISIL(ISIS)はユーラシアとアフリカ大陸で、新たな<緊張戦略>を人為的に作り出すアメリカ中央情報局(CIA)の作戦の一環であること。

② ISILはCIA、サウジアラビア、イスラエルの重要な資産として機能している。

③ 左翼テロ・ネットワークを装ったグラジオからアフガニスタン聖戦士 ・バルーチスターン分離主義者まで、そしてシリアとイラク、イランの中核に破壊をもたらそうとする最近の手口まで、長い破壊工作の歴史を持つ。

④ タジキスタン対テロエリート特殊任務民警支隊司令官グルムロド・ハリモフ大佐がISILに逃亡し、シリアにおける野戦指揮官になっているのが報道された。このハリモフは、アメリカ訪問中に、特殊部隊、ブラック・ウォーターやCIA幹部に訓練を受け、タジキスタンに帰国すると、大統領を虐殺。チェチェン人ISIL部隊はイスラエルのコロモイスキー、ネオナチが率いる傭兵部隊に入り、東ウクライナで、親ロシア軍と戦っている。

⑤ ISILの、中国と北朝鮮に関する、非難のプロパガンダ言辞も、ハワイ州、アメリカ太平洋司令部から発せられる、北京と平壌による軍事的脅威に関する声明と一致。

⑥ ISILによる中東破壊の究極的な犯人連中は、中東の砂漠や、アフガニスタンの山脈ではなく、ラングレー、CIA本部7階の長官室でこそ見つけることができる。

⑦ 元キューバ大統領のフィデル・カストロは2014年9月、マケイン上院議員と組んで、ISILを生み出すのを支援したかどで、イスラエルのモサドを非難。

⑧ ベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロは、2014年の国連総会演説で、ISILを“フランケンシュタイン、欧米自身が育て上げた怪物”と呼んだ。 

 

元キューバ大統領のフィデル・カストロ、および現ベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロのことばは、何度もアメリカによる暗殺と、クーデターの陰謀に直面している国家の責任者であり、ISILの出自の真相を言い当てていると考える。

いまや南米のベネズエラにも、石油価格の暴落を伴い、ISILによる工作の跡が・・・・・・

 

続く

日本ではウクライナ情報がなかなか入手できないが、日本の外務省で、『ウクライナ週報』という、ウクライナにある日本大使館でウクライナの現地新聞を要約したものを発行している。

2010年頃まで溯って、PDFになっていてダウンロードして読めるのだが、なぜかほぼ完全に欧米・EU寄りの記事で埋め尽くされているのを発見。2014年の前大統領ヤヌコヴィチが新聞抄録の動静トップではなく、犯罪を犯したとして収監されていたティモシェンコの病気の記事が毎週トップ記事であったりと、実に奇々怪々の記事で埋め尽くされている。外務省とはかくも欧米に対して気遣う必要がある奴僕であったかと、あきれるやら、悲しいやら、こんなところにも、属国日本の明々白々な証拠が出てきた。削除されないうちに、ダウンロードしておかねばなるまい。今年に入って、「『ウクライナ週報』が『ウクライナ月報』に変わったのだが、もう、ウクライナの政府系の新聞は嘘まみれの記事しか見あたらず、記録すると、ウクライナの現実が漏れ出てしまうので、自粛せざるを得ないのではと、勘ぐってしまうのである。

2014年2月のウクライナ極右クーデターが起きるはるか前の時点から、選挙で正当に選ばれたヤヌコーヴィチ大統領の動静を後回しにして、大統領反対勢力の記事中心の『ウクライナ週報』の記事が作られている。

日本の政治・外交の病根は深いぞ!

 

 

 



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