▲ 『ウクライナ2.0』2015 社会評論社 定価2600円+税
塩原俊彦 『ウクライナ・ゲート』2014 『ウクライナ2.0』2015 社会評論社 を読む 最近殆どウクライナに関する情報が入らない。クーデター が成功して以来、多くの国内外問題を山積しているにもかかわらずだ。これには当然わけがある。 著者塩原俊彦は、ロシア問題の専門家で、ロシアに関する著書多数。知る 人は知っているウクライナ問題にも詳しい。
『ウクライナ・ゲート』2014 『ウクライナ2.0』2015 社会評論社 を読む 1-2
その1-1では、塩原俊彦のウクライナに関する2冊の本のメモのため、その意図、目次内容を紹介してきたのだが、今日は、その中から『ウラライナ・ゲート』 2014 年 社会評論社から
第4章 「デジタル外交」と情報操作
1 ワシントン・ポストとニューヨーク・タイムズの大罪
ネオコンがマスメディアを使って、ウクライナ危機をどのように情報操作してきたのか。
この部分の要約・抄出
「何も知らない人に、Youtube、Facebook、Twitterなどのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を活用して、何も知らない多くの人々に歪んだ情報を流し、米国の利害に沿ったイメージを定着させようとする「デジタル外交」の実態を論じる」
「情報が大きく操作され、その結果、ロシアだけが悪者にされ、米国の悪辣さに気づいている人が少ない」
ニューヨーク・タイムズの大胆な情報操作
5月3日版のワシントンポストは
「ウクライナでの衝突で数十人死亡」という記事の中で、オデッサの事件について、金曜日の夕方、親ウクライナの群衆は親ロシア派の抵抗勢力がテントをはっていたキャンプを襲撃し、近くの政府系の建物に逃げるように追い込んだ、目撃者がのべたとしてうえで、その親ウクライナ側が建物に「ガソリン爆弾」を投げ込んだとしている。」
これに対して
「ニューヨーク・タイムズの同じ日の報道では」
「オデッサで数十人が、死亡した事件を伝えているが、どんな人が、だれによって殺されたのかを書いていない。書けば「ライトセクター」という超過激なナショナリストによる犯行の可能性が高いからであろう。」
「ニューヨーク・タイムズは明らかにウクライナの暫定政権寄りの報道をしていることになる。」
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2014年5月2日に起きたオデッサでの親ロシア派の集会への襲撃と、労働者会館へ逃げ込んだ人々への集団テロ行為は、Youtube 動画サイトで今でも視聴できる。
たまたま親ロシア派のクーデター批判の集会と、右翼セクターが偶然に遭遇して、事件が自然発生的に拡大したのではなく、黒い衣装を纏った集団があらかじめ広場の陰のところに待機し、親ロシア派の集会を襲い、労働者会館に閉じこめ、火炎ビンを投げ込み、また、オデッサ労働者会館内に逃げ込んだ人を屋上で待機していた赤い記章をつけた人々が拳銃も使用し虐殺したと思われるのである。
ナチス・ヒトラーが、右翼青年を使い、市民を襲い、市民の抵抗や、権力批判を恐怖におとし、圧殺していく初期の手口と酷似していた事件であった。この事件に関し、欧米・日は見事に黙殺を決め込んだ。
オデッサ事件、オデッサ虐殺事件など検索語彙を入れて、Youtube の動画検索をかけるとでてきます。
ウクライナで起きた事件は、さまざまな、大手メディアが民主革命の動きであったと報道しましたが、それが全く、真逆の嘘であったことが、この下の記事でわかります。そこからアクセスできる記事を検索してみてください。
いきなり、閲覧に窮する画像が出てきますが、勇気ある方はこの頁を参照してください。
「マスコミに載らない海外記事」 から ここ ▼ 2014年キエフによるオデッサ水晶の夜
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-4bc4.html
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英国では、2003年のイラク派兵に関する検証が行われ、戦争加担が誤った情報の検証もなく、参戦へと導いてしまったとして、イラク戦争派兵・参戦は誤りであったと国民が共有する情報が公開される時代なのだ。
しかるに、日本は、イラク派兵に関してはどんな反省をしたというのだろうか。大義も根拠もないでっち上げの偽情報で、アフガニスタンやイラク破壊したアメリカに加担した日本に罪がないはずはあるまい。
自衛隊が米軍のために運んだ爆弾に劣化ウラン弾や、劣化ウラン弾に偽装した小型核爆弾がなかったのだろうか?
次回は、塩原俊彦 『ウクライナ・ゲート』 2014
の中から
第4章 「デジタル外交」と情報操作
の
2 NHKと朝日新聞の大罪
つづく