巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

お友だち犬 その1「スズ」

2006年05月14日 06時22分52秒 | Weblog
 フランスに暮らしてるいろんなワンちゃんを見た~い! と、思ってる方のために、ウチのラブのお友だち犬を、時々、紹介してみますね。
 で、まず、今日登場してもらうのが、シェットランド・シープドッグの“スズちゃん”。5歳の女の子です。フワフワの毛並みがとってもゴージャス! 性格は繊細で、ちっちゃなプリンセスって感じかな。在仏年数の長い日本人ファミリーの一員です。
 ウチのジュエルが2ヶ月の子犬だったときに、当時2歳だったスズちゃんと初対面したんですが、とんでもない暴れん坊だったウチのがしつこくからむので、彼女は逃げまくってましたね。さらに、チビスケがお水やエサも横取り。で、そうすると、スズちゃんはもうその器で飲んだり食べれなくなっちゃう……、デリケートさんなんです。もっとも、その後、頻繁に遊ぶようになり、彼女も徐々に粗野なラブに慣れてきたみたいですが。
 さて、犬はその習性で群れの中での順位づけをするものですが、大きくて強い犬が上かって言うと、そうでもないし、また年功序列でもないみたい? ずっとドッグランに通っていて観察してますが、人間にはわからないんですよ、犬社会の上下関係がどうやってでき上がっていくのかが……。
 で、スズちゃんとジュエルの関係は、というと、これは絶対にスズが上で、ジュエルが下位についてるのがわかります。「これ以上しつこくしないで! およしなさいよ!」とでも言ってるみたいに、スズちゃんが唸ると、ジュエルはすごすごと引き下がりますから。でもでも、散歩中に、見知らぬ犬がスズちゃんに近づこうとすると、身体のデカいウチのが姫を守る家来みたいに敵を追っ払ったりもするんです。そう、こういう光景はたのもしい。
 ところで、スズちゃん、去年の秋に野犬に襲われ大怪我をしちゃったんです。家来もいなくて、リカおかあさんと夜の散歩中でした。垣根から飛び出してきたシェパードの野良に後ろ首筋をガブリ! 出血しなかったので、ひと安心していたら実は内出血していて数日後に腫れあがってしまい、患部は壊疽。一時は生命の危険もありました。一日目の獣医さんの言葉は「全力を尽くします」で、二日目の言葉は「好きなものを何でも食べさせてあげてください」だったんですって。フランスの獣医さんはペットフードしか与えるなって厳しく指示しているのにもかかわらず……。で、リカおかあさん、もうダメかと思って涙涙……。電話で聞いた私ももらい泣き。動物大好き人間の娘も「スズ、スズ……」とポロポロ。でも皆の願いが通じたのがスズちゃん無事生還! 今でも生々しい傷跡はありますが、ごらんの通りフワフワの毛並みに戻りました。よかったね! 
 それにしても野犬は怖い。でも、野犬は家族から見放された犬がそうなっちゃうわけで、憎むべきは非常な人間なのよね。許せん!