巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

ラブは番犬にはなれません

2006年05月11日 06時01分49秒 | Weblog
 つい今さっき、CNNコムを見ていたら、こぼれ話にこんなのが出てました。
ノルウェー西部のとある町では夜中に吠える犬が多くて、町民が安眠を妨害されて困ってる。で、この町では夜10時以降、吠える犬を外に出すのを禁止する条例を検討中で、町民の過半数が支持しているから可決は確実なんですって。で、違反した飼い主には罰金刑が課せられるらしい。
 さて、パリのアパルトマンにもたくさんのワンちゃんがいますが、夜中にワンワンうるさく吠えて問題になってるって話は、あんまり聞きません。外飼いなんてしてる人はいないし、みんな家の中だから犬も安心してるのかな?
 さて、ウチのラブなんて、吠えてほしいときもワンとも言ってくれませんね。まぁ、もともとラブラドールは無駄吠えしない犬種ですけど。吠えるのは、オモチャを取ってとか、ごはん頂戴とかの甲高い要求吠えだけ。
 半年程前ですが、アパルトマンのエレベーターに犬と閉じ込められちゃったことがあったんです。なんたってフランスは電気系統のトラブル多いですから。で、アラームの音がどーも小さくて外部には響かないようなので、「ほら、ジュエル! ワンワンって吠えて!」といっくら頼んでもダメ。騒いでもしょうがないでしょう……って感じで狭いエレベーターの床に寝そべって、フーンなんてため息つくだけ。結局、私のさけび声で助け出されたんですよ、その時は。
 あと、番犬としてもま~るで役立ちません。お留守番のとき、豚耳を食べた後は静かに寝てるだけみたい。で、しばらく前のことですが、こんなことがありました。外出先での用事がのびて、家にひとり置いてきたジュエルが気になりはじめたので、友人に鍵を渡して様子を見てきてもらうことにしました。ところが、セキュリティのために鍵を回したら、押しながら引いてあけるというタイミングがつかめず、友人はドアを開けられずに四苦八苦。ちょうど、通りがかったアパルトマンの他の住人に手伝ってもらってドアの外で大騒ぎだったとか。でも、結局、開かなかった。一時間後、私が戻ると、アパルトマンのロビーに友人がポツン。「ごめん、開けられなかった」と彼女。「じゃあ、ジュエルが中でワンワンしてうるさかったでしょう?」と訊くと、「ううん、部屋の中はシーンってしたままだったよ」だって。う~む、臆病なジュエルは、部屋の隅っこで、ぬいぐるみを抱えて、息を潜めていたのに違いありません。やれやれ。
 いざって時も、きっと守ってはくれないだろうなぁ……。私が娘はもちろん、犬も守ってやんなきゃいけないってことよね。母はさらに強くならねばならぬのだ!