ハ?
その女性スタッフは、予期せぬ質問に戸惑っていたようでした。
「古代ユダヤの遺跡」があるのは、ホテルニューアワジ別亭・淡路夢泉景でした。クルマで駐車場に入ると、ホテルマンが寄ってきました。「ご宿泊ですか?」それに対して運転をしているSさんが、「昼食をいただきたいのですが」「すみません。この時間(午後2時すぎ)は、昼食が終わりまして・・・喫茶ならございますが」「そうですか。では、そうします」
ということで、ホテルには、簡単に入れます。ここは、昼食のみや、喫茶、日帰り温泉入浴もありますので、 気持ち的に出入りはしやすいです。
喫茶コーナーへ行きました。館内と、屋外のスペースがありました。天気も晴れていたので、屋外でそれぞれ好みのお茶をいただくことにしました。
カップを運んで来てくれた女性スタッフにSさんが、尋ねました。「ここに遺跡があると聞いてきたのですが、どこにありますか?」
「ハ?」・・・女性スタッフの反応は、“知りません”でした。私が、続けて「ユダヤの遺跡なんですけど」と少し詳しく聞いたのですが、それでも、女性スタッフは、ピンとくるものもなく、「聞いてまいります」とのことでした。
3人で、「それほど、ホテル内でも有名じゃないのね」
ちょうど、スマホで、遺跡の場所を記した衛星写真にヒットして、ホテル内の場所は特定できたころ、ほどなくして、その女性スタッフが戻ってきました。親切に、ホテル内にある遺跡の場所を教えてくれました。
おいしいお茶をいただいた後、その遺跡に行きました。案内看板も無く、ひっそりとした場所に、ありました。Nちゃんが、「ホテルの立て替えの時に、地元の人々が保存を願ったので、残ったそうですよ」と教えてくれました。確かに、まわりのホテル建物の形が、この遺跡を考慮して設計されたことがわかります。
後日、たまたま知った本で、そのあたりのことがよくわかりました。
この本の著者であり、淡路島在住で実業家の魚谷佳代さんが、ホテル改装で、遺跡が埋められるかもしれないと知り、ホテルの専務に直談判したそうです。
この遺跡は、古代ユダヤからやってきた人たちが、祭祀という目的とともに、旅の途中で亡くなった仲間達や、自分たちがここから、再出発するための、「産めよ、増えよ」と子孫繁栄を願ったものではないかということです。この石室は、海岸へ続く構造が、女性の子宮をイメージされているようです。また、その「女陰石」が、火を使って彫像されていることから、神話にある、『イザナミが、火の神・カグツチを産む際にホト(女陰)を灼かれて死んでしまった』とも通ずるものがあると書かれています。
また、大本の出口王仁三郎氏も、この地をとても重要視されたことなどが、わかりました。ご縁が色んなことで、つながっていくカンジです。
まぁ、その時は、なにも知らずに、古代ユダヤの遺跡を見て、「へ~」って、カンジでした(^^;ゞ 恐れ多くも(^^;ゞ
ただ、逆に、それでよかったのかもしれません。全くの情報が無く、無心で、その遺跡を訪れることができました。先に、本を読んでいましたら、色んな雑念、特別感、かかわり感を持ってしまったことでしょう。ことさら、大げさに訪問したかもしれません。タイミングはいつも絶妙に仕組まれています(笑)
こうして、ひょんなことから淡路島・古代ユダヤを訪ねる旅をすることができました~
さて、旅の本題である、Sさんの姫路に向かいます(笑)
(つづく)