熊本日独協会/熊本・ハイデルベルク友の会

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あなたはコーヒー派それとも紅茶派?

2020-10-13 11:38:46 | 雑記
前回取り上げた動画 "嫁さんと行く熊本〔阿蘇〕のおしゃれカフェ「ティッペル」” でご主人が飲まれたのは「リューデスハイマーカフェ」。
目の前で作ってもらった様子が描かれている。
 ― カップに入れたブランデーに火を付けて燃やし、コーヒーを注ぎ、
   生クリームとチョコレートをトッピング
   「リューデスハイマーカフェには何だか懐かしいドイツの雰囲気と
    大人の味を堪能させてもらいました」のコメント ―

即座に「そうだ!ドイツといえば、やはりコーヒーだよね」。浮かんだのは「ドイツのコーヒーは良いが、紅茶はまずい。イギリスの紅茶は良いが、コーヒーはまずい」という言葉。
こう書かれたのは小塩節先生の『ドイツ語コーヒー・ブレイク』であったろうか。
ドイツがまだ夢の国だった頃、ドイツの生活や文化を紹介する『ドイツの○○』の類の本を買い漁った。日常会話の簡単なフレーズが添えられた小塩先生の本もその中の1冊だった。
原文を確かめたかったが、2016年4月の熊本地震で書棚が壊れ、少なからず処分した本の中に含まれていたようで、手元になかった。
しかし、段ボールにしまわれた文庫本の中から同先生の筆による『ドイツの都市と生活文化』(1993年3月10日 第1刷発行)が見つかった。その165頁から次の頁にかけて「ドイツ人はコーヒー好きである。ドイツの紅茶はダメ。」の、また、169頁以下に「ドイツの朝は、コーヒーの香りだ。(中略)イギリスならモーニングティーを、ベッドに持ってきて飲むが、ドイツの人はちゃんと服を着て、コーヒーを飲む。」の記述があった。
恐らく『ドイツ語コーヒー・ブレーク』でもイギリスの紅茶を引き合いにしながらドイツのコーヒーを愛でていらしたのではなかろうか。

数年前、初めてツアーに参加した時のこと。
初日の朝食で同じテーブルになった方の〝 コフィー オア ティー ?〟〝 ティー プリーズ! 〟というやり取りに、
「あのー、実はー、ドイツではー」と、小塩先生の〈訓え〉をひけらかしたくなったが、せっかくの旅の気分を害してはと慎んだ。

それにしても、コロナ禍で再びドイツは遠くなり、ポットを左右の手にしたウエイトレス/ウエイターの〝 カフェー オーダー テー? 〟という問いかけに〝 カフェー ビッテ !!〟と応える日も当分、来そうにない。
 

(M.S.)
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