熊本日独協会/熊本・ハイデルベルク友の会

【事務局】Tel.090-9792-2190, e-mail: kawatasei@jcom.zaq.ne.jp

千葉県日独協会 懐かしい人が新会員に

2023-09-29 15:46:34 | 雑記
 協会の活動や会員の思いを伝えるものとして会報がある。
熊本日独協会の最近の事例では、創立60周年を記念して第36号(2022年11月1日)・第37号(2023年6月1日)が発行された。
 各地の会報も大阪、神戸、相南、鳴門、新潟などのものは事務局を通じてメールで配信される。
千葉県日独協会会報「Die Eiche 8月号」では、短い期間であったが熊本日独協会に積極的に関わられた人物に再会することができた。

 新会員として紹介された一人が「田中 重伸」さん。

   

2015年12月から2017年12月まで陸上自衛隊西部方面総監部幕僚長の職にあった。
2016(平成28)年春、健軍の部隊にドイツ語に興味のある高級幹部が赴任との情報が入り、協会の資料を届け会にお誘いしたところ、6月の総会・懇親会に奥様同伴で参加された。

      

ドイツ連邦軍指揮幕僚大学に留学経験があり、熊本市国際交流会館前でのオクトーバーフェストには総監部の部下を引き連れ、
協会の例会には在ドイツ日本大使館駐在武官経験のある現場の部隊長を共に参加させるなど、
ドイツをキーワードに転勤の多い自衛官の皆さんの熊本での「人的ネットワーク」を広げようとされた。
激務にも関わらず心配りが細やかで、熊本県立劇場での西部方面音楽隊定期演奏会に際しては会員のために特別席を用意いただいた。

 千葉県日独協会では第1次大戦で捕虜となり習志野の収容所で亡くなったドイツ兵の慰霊祭を毎年開いている。
そのこともあるのか、代々の在日ドイツ大使館駐在武官が顧問に就任、会員との交流を深めている。
カールステン・キ-ゼヴェッター大佐が任期を終え、離日するのを前に有志による送別会を7月に開催。
退官後、郷里の千葉県に帰られた田中元陸将もさっそく会に参加されている。

   

持ち前の行動力で熊本のオクトーバーフェスト【今年は10月7(土)/ 8 日 (日)開催】にも又ひょっこり顔を見せられるのを期待したい。  (M.S.)


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珍しいドイツビール 期間限定でオーデンに

2023-09-25 19:53:06 | 情報提供
9月14日、ドイツカフェ午後2時からの部に参加。
終了後、会場の熊本市国際交流会館から歩いて4分の ビアレストラン オーデン
に立ち寄りました。
「期間限定」の表示が目にとまり Koestritzer Pale Ale ( ケストリッツァー ペール エール )を注文。

    

Koestritzer = Schwarzbier ( ケストリッツァー といえば シュヴァルツビア / 黒ビール ) 。
淡い色合いのペール エールとは意外。
味わいについてはビールジャーナリストたちの次のコメントがあります。

http://www.newsdigest.de/newsde/gourmet/tabier/13521-75-koestritzer/ 
http://bierkoenig.blog.fc2.com/blog-entry-460.html

通販サイトで検索するとこの銘柄の取り扱い業者は少なく、あってもいずこも「在庫なし」。
その希少なビールが今だけ限定、タップから注いでもらう 「生」 で飲める。
さすがは、1985年の開店以来、熊本日独協会が親しんできた ODEN です。
     (M.S.)


  ビアレストラン オーデン
   熊本市中央区下通1丁目9-8 銀座ビル1F・2F
   ℡ 096-325-9230
   定休日:月曜日 ※ 月曜が祝祭日の場合は、翌火曜定休

   
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マリアさんのドイツカフェ始まる

2023-09-16 15:43:23 | 情報提供
 熊本市の国際交流員(CIR)として8月に着任したベルリン出身のマリア・ヴォーニヒ ( Maria Wohnig )さんの
「異文化カフェ・ドイツ」の第1回目が9月14日(木)開かれ、「家族のこと、趣味、大学での勉強、ベルリンについて、第2の故郷Oybinオイビン、これからの予定」の順で
スライドを使いながら分かりやすい自己紹介がありました。
 その後の質問に先立ってアンケート用紙が配られ参加者は「ドイツで行ったことのあるところ、ドイツ語のレベル、
学びたいテーマ」などに答えました。
 マリアさん自身も「日本の生活に慣れ、日本語を一所懸命に勉強する、趣味を見つける」という希望の持ち主。
ドイツカフェでの参加者の質問や希望に応えることを通じて得るものも大きいでしょう。

               

  次回は10月26日(木) テーマは「ドイツの祝日」


「異文化カフェ・ドイツ」/「ドイツカフェ」
 日時 毎月第4木曜日 午後2時と午後6時半から約1時間
 会場 熊本市国際交流会館1Fリンクカフェ
 会費 500円(ドリンク付き)
 定員 20名

 問い合わせ先 
  熊本市国際交流振興事業団 ℡ 096-359-2121 Fax 096-359-5783 E-mail pj-info@kumamoto-if.or.jp

 

 
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ハイデルベルク大学のモットーをめぐって

2023-09-13 21:24:20 | 雑記
 8月23日「ハイデルベルク大学がランキングでドイツ1位に」のライン・ネッカー新聞の記事を当ブログで紹介しました。
 1930年代初頭の「新大学」の建物には “ DEM LEBENDIGEN GEIST ” の文字が刻まれています。
   
 きょうは、この碑銘をめぐってのそそっかしい一人相撲のお話です。
 
◇ 新講義棟の画像の下には “ Dem Lebendigen Geist ” verpflicht: Der Wahlspruch der Universitaet ・・・. のキャプションがあります。
  この説明に日本語訳をつけて取り上げるか、迷った結果、触れるのは止めにしました。
  " DEM LEBENDIGEN GEIST ” の訳が「生き生きとした精神に」でよいのか、これを大学のモットーとしてよいのか、自信がなかったからです。
  そして、急ぎ調べました。
  
◆ ルプレヒト・カール大学ハイデルベルク ( Ruprecht-karls-Universitaet Heidelberg )を検索すると「モットー Motto」は冒頭で表示され、
  日本語版ウィキペディアでは、「Semper apertus ( 羅語 )、always open ( 英語 )」、
  ドイツ語版Wikipediaでは、“ Semper Apertus → Auf Deutsch : Stetz offen ” と並んで “ Dem lebendigen Geist ” となっている。
  ラテン語でのモットー : “ Semper apertus ” ( 日本語にすると「常に開かれてあれ」だろうか)とともに
  “ Dem lebendigen Geist ” を大学のモットーとしてよさそうである。

◆ 引き続き“ Dem lebendigen Geist ” を Yahoo Deutschland で検索すると
  真っ先に “ Dem lebendigen Geist. Neue Universitaet 2011+” というハイデルベルク大学創立625年記念 新大学改修・近代化プロジェクトのウェブページ。
  ” die Inschrift “ , ” geht zurueck ” , " Literaturhistoriker ” , “ Heidelberger Germanistik-Professor ” , “ Friedrich Gund・・・” などの文字が目に飛び込んでくる。
  碑銘は文学史家にしてハイデルベルク大学のゲルマニスト教授 に由来するらしい。
  名前は “ Gund・・・” ―「グンデ・・・ 」? どこかで聞いたような ―
  そうか「 グンデルト 」だ! 鹿子木先生 からこの碩学についてお聞きしたことがあった。
  
◆ 「落葉集(らくようしゅう) : 」に Wilhelm Gundert ウィルヘルム・グンデルト博士の名前を見出す
  一つは〈 翻訳・ドイツ語編 〉の「 Eine japanische Stadt und ihre Deutschen (日本の一都市とそのドイツ人)昭和52年」。
  第五高等学校の歴代のドイツ人教師の名前が並び、中でも特筆すべき人物(在任期間 1.8.1915ー31.7.1920)として詳しく業績が述べられている。
  もう一つは学術誌、記念誌、新聞などに書かれたものを集めた〈 癒しと時代のこころ 〉の中の「五高のドイツ人教師グンデルト【 熊本日日新聞 / 昭和53年8月31日 】」。
  短くまとめると;グンデルトは熊本時代に禅仏教との接触を深め、やがて日本学の第一人者となり、昭和13 (1938)年にはハンブルク大学の総長となっている。
  ヘルマン・ヘッセの従兄弟で二人は極めて親しかった。

◆ ハイデルベルク大学の新しいモットーは熊本につながりのある人物 Gundert グンデルトに由来した !と思いこむ
  ハンブルク大学の総長にまでなった熊本にゆかりのあるこの偉大な学者が新大学(新講義棟)の落成にあたり提案した献辞が採用されていたのだ。
  それにしても鹿子木先生はこのことについて書かれていない。グンデルトの学問・研究の業績を追求されたからだろうか。ともかく、これは新発見になる。
  「ハイデルベルク大学のモットーと熊本のつながり」のタイトルでこの発見をブログに投稿しよう。

◆ 何か微妙に違うぞ ー いや、決定的に違っていた
  ここであらためて Ruprecht-karls-Universitaet Heidelberg をWikipedia で確認する。
  大学の歴史を下にスクロールさせていき Weimarer Republik の項目の3行目に Friedrich Gundorf による献辞 “ Dem lebendigen Geist ” という文に出会う。  
  Gundert と Gundorf 。少し違うようだが、スペルの間違いかもしれない。でも、Friedrich は ? Gundelt は Wilhelm だったよな !
  ようやく、Friedrich Gundorf という別人の存在に気づく。

◆ Friedrich Gundorf ワイマール時代を代表する詩人、ゲルマニスト
  大きな存在だ。なぜ、Gund・・・ をグンデルトに結び付けてしまったのか。自分の知識、記憶に引っ張られて、「見たいように見る、読みたいように読む」ことを
  してしまったのだ。

◇ こうして、「ハイデルベルク大学のモットーと熊本のつながり」のタイトルはボツになりました。
  しかし、かって熊本に著名な学者がいたことを振り返る機会とはなりました。
  また、手元に置いている『熊本日独協会創立30周年記念誌 " 62 ~ " 93 』をきょう久しぶりに開いたら、鹿子木敏範会長の「ごあいさつに代えて熊本とドイツ人
  を 再発見、そこにも、「熊本に在住したドイツ人教師たちの事績を調べた」ことが書かれ、 Wilhelm Gundert の名もでてきます。まさに灯台下暗し。
  添付しますのでご覧いただけたら幸いです。
               
               


 ① 鹿子木敏範先生(1921年6月-2002年11月): 日本医史学会名誉会長・熊本大学名誉教授。クルト・シュナイダーの『精神病理学』など5冊の訳書があり、精神医学領域で
   日常的に使われる多くの述語を生み出された。1959年6月から1987年4月に定年退職されるまで熊本大学体質医学研究所 気質学研究室において研究と教育にあたられた。
   熊本日独協会には早くから関わられ、1978年から事務局長〔気質学研究室の宮崎(結婚して「石坂」に変わられる)美代子さんが事務局の仕事を担われた〕、
    1987年6月から第5代の会長(~1997年6月)。1987年5月ドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章受章。


 ② 『落葉集 (らくようしゅう ) 』: 鹿子木敏範先生の広範囲の著作の中から、かって気質学研究室に所属された原田正純 熊本学園大学教授が編集責任者となり、
    石坂美代子さん、鹿子木先生の実弟の中尾康幸氏とともに選び出し、大部の2冊にまとめ1999年4年に刊行された。「著者近影」を上に掲げています。           
(M.S.)                                                                                

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3友好市のろう者協会が交流 ハイデルベルクだより3

2023-09-09 10:42:17 | ハイデルベルク情報
9月3日夜のホーボルト会長からのメッセージには前日にあったもう一つのお祝い事が記されていました。
これは数行にわたるので原文の転載はせず日本語で編集して紹介します。

ハイデルベルク市ろう者協会はフランスのモンペリエ市ろう者協会の訪問団を迎えて両協会の友好60周年を祝った。2つの市が姉妹都市になってから62年なので両協会の友好関係もほぼ同じ頃に始まったことになる。
祝賀会には熊本ろう者協会の Takeda さんと Alita さんも参加。
ハイデルベルク市からはヴュルツナー市長の代理でニコラ・ルッツマン市議会議員(緑の党)が出席してあいさつ。同議員は今年の2月、友好都市締結30周年記念ハイデルベルク市代表団の一員として熊本市を訪問した。
11月にはハイデルベルク市ろう者協会の会員が熊本市を訪れることになっている。


       

ハイデルベルク市ろう者協会のメンバーは熊本市ろう者協会との友好10周年を記念して2015年3月末モンペリエの友人たちとともに熊本を訪れ熊本城の見学やお茶と着付けの体験を楽しまれました。
(当ブログにも2015.03.29.付けで2つの関連記事があります。)    (M.S.)

       
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