熊本日独協会/熊本・ハイデルベルク友の会

【事務局】Tel.090-9792-2190, e-mail: kawatasei@jcom.zaq.ne.jp

九州の熊本でドイツを楽しむ その3

2024-07-02 17:46:23 | 雑記

その3 ビアレストラン「オーデン」

6月のドイツカフェの後、雨にもかかわらず、会館から歩いて5分ほどのオーデンに立ち寄りました。まず、「ガッフェル ヴィ―ス」を注文。ケルンのビールといえばケルシュ。代表的な銘柄の一つに「フリュー」があります。ガッフェルもそれに並ぶ銘柄。ヴィ―スとはヴァイスのことで、ろ過しない酵母入りのビールは珍しいそうです。

もう一種は、アインベッカーマイボック。注文した後、バスの中で読むためにバックに入れていた青井博幸 著「ビールの教科書 」を取り出し、「ドイツのビール」の章を開いたら、101頁に「現在のボックは一般的にはミュンヘンを中心とするバイエルン地方で造られるラガーである。しかし、歴史をひもとくと、元祖ボックは北ドイツに位置するアインベックで造られていたものであり、こちらのボックはエールである。」との記述に出会い、その偶然に嬉しくなりました。5月に訪れた時に、これも季節限定のミュンヘン ホーフブロイのマイボックを飲んでいたからです。「Mai 5月 Ur オリジナル Bock ボック」とメニューに縦に並べて表示されていたので、味わいの異なる3種類があると思い込み、注文した以外の2本は持ち帰ろうかと迷っていたら、店主の村山 二郎さんから「入荷が遅れて5月には間にあいませんでした。もう少し在庫があるので、無理せずゆっくり飲みに来てください。」と言ってもらいました。7月の宿題です。

きょうは、ケルンとアインベックとミュンヘンの3つの地名が登場しました。オーデンの飲み物メニューには数多くのドイツビールの銘柄が載っています。熊本に居ながら「ビールの産地を巡るドイツの旅」ができるわけです。それとともに、荻野副会長の「ドイツクイズ」に出題されるかもしれないので、これからは、ただ飲むだけでなく、ビールについての知識もしっかりと頭に入れるよう心掛けてまいります。  (M.S.)

        

 

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九州の熊本でドイツを楽しむ その2

2024-07-02 17:44:52 | 雑記

その2 ドイツカフェ

熊本城の足元の便利な場所に「熊本市国際交流会館」があります。ビルのワンフロア―あるいはワンルームの賃貸ではなく、草の根交流の独立した施設があるのは全国でも珍しいのではないでしょうか。建物の壁には日本語の他、友好姉妹都市になった順に、中国語(桂林市)、英語(サンアントニオ市)、ドイツ語(ハイデルベルク市)、韓国語(蔚山広域市)で施設名が表示されています。指定管理者である「熊本市国際交流振興事業団」による様々な国際理解講座が開かれ、インターナショナルカフェとしてのドイツカフェもその一つです。他にも、カナダ、メキシコ、中国、フランス、イタリア、ポーランドなどのカフェがあります。

6月27日(木)のドイツカフェ午後の部の参加者は14名(女性10名、男性4名)でした。毎回、違った顔ぶれに見えます。一番後ろの席に座って会場を見渡しながら「この方々は何に魅かれてドイツなのか」、「熊本にドイツに関心を持った人がこんなにもいらっしゃるのか」と初めて不思議な気がしました。7月のカフェは25日(木)、テーマは「ドイツの夏」。今度はどのような方をお見掛けするのか楽しみです。

         

      

 

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九州の熊本でドイツを楽しむ その1

2024-07-02 17:42:55 | 雑記

ある人の、東京に住むお孫さんの話。小学校低学年の授業で「おじいさん、おばあさんにハガキを出すことになり、おやに書いてもらったあてなを見せあったところ、熊本県がいちばんとおくて、ちょっとしたさわぎになった」そうです。そのような「地方」に暮らしていますが、お陰さまでドイツを楽しむ機会には恵まれていると思います。あらためて最近の事例により証拠立ていたします。

その1 熊本日独協会 

これもある人によると「漢字ばかりのゴツゴツした名でいかにも堅そうな会」に思えるそうですが、とてもソフトな会なのです。

まず、本年度の総会・懇親会のハガキ(6月28日の記事に画像あり)でも案内されたように、会員のコーラスグループ「コールクライゼル」の演奏があげられます。ドイツのリートと日本の歌がドイツ語で披露され、会のお開きでは和やかなお見送り(あるいは、Rausschmeisser の代わり?)になります。

      

2月の例会「若者の意見発表会」からは「ドイツクイズ」が加わりました。出題者は、荻野倉平副会長(熊本大学名誉教授)。つまずく問題もあり、なかなか全問正解とはいかないようです。6月7日の(金)の懇親会では成績上位者には賞品が出されました。この回の6つの答から逆にどんな問題だったか考えてみることもできそうです。

      

 

      

 

 

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熊本の大豆 海を渡る (下)

2023-12-20 12:41:07 | 雑記
【研究分野】の記述はさらに続く。

自分の研究では、農村のもつ環境保全や公益機能などについてEUの政策を対象に取り組んでおり、フィールドとしては、とくにオーストリア山地農村の実態調査を継続してきた。

      

山内先生がオーストリア・アルプス山麓の村を初めて訪ねられたのは1979年の夏。
その時の実態調査から始まり、今に至るオーストリアと日本の農業政策の比較研究の成果が述べられている。
これは、次の話題と合わせて、例会あたりでご講演いただきたい。

一方、30年ほど前、熊本県農業の発展の歴史を多面的にまとめようと「熊本農業史研究会」が設立され、執筆メンバーとして参加。今年やっと『(稿本)熊本農業史」を公刊できた。
その編纂作業の過程で、史料『下益城郡史』に「ウィーン万国博覧会(1873年)に大豆を出品した」との記述が見つかり、オーストリアと熊本の関係が一気に縮まったような気がした。
このいきさつについては「熊本日独協会創立60周年会報・第37号」で少し触れた。


         
  会報の記事「ウィーンに渡った熊本の大豆 ー(閑話)ー」

そして、当時から大豆は、たんぱく質豊富な「畑の肉」として注目され、さらに現代では世界の食料問題を解決する先端テクノロジー「フードテック」の素材としても期待されている。    
このように、EUとくにドイツ・オーストリア圏の事情に学びながら熊本地域農号の活性化のあり方をライフワークとして取り組んでいきたいと思う。


と結ばれている。
今年の2月10日、ヴュルツナー市長をトップとするハイデルベルク市代表団が熊本のスタートアップ企業DAIZを視察した。
同社は、発芽大豆を原料とした植物肉「大豆ミート」の生産で名を挙げている。
一行はその技術と生産品の質の高さに大きな感銘を受けていた。
 
      
  画像は、「ひとまち結び」2020.11.04から転載

熊本日独協会理事 山内良一 熊本学園大学名誉教授が「熊本の大豆とのつながり」を紹介された「ウィーン万国博覧会(1873年)」からちょうど150年。
熊本の大豆が再び、そして今度は様々な Daizu 製品として、その技術とともに海を渡る日が近いかもしれない。    (M.S.)

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熊本の大豆 海を渡る (中)

2023-12-18 13:59:43 | 雑記
9月5日の電話の主は山内先生であった。
「メールを見たが、『熊本農業史』刊行後の種々の事務作業に忙殺されていた。メールでは何だから電話にした」など連絡できなかった事情を丁寧に説明され、
「ブログの件は今からでも大丈夫か」とお尋ねになるので、「こちらに期限はありません。ごゆっくりどうぞ」とお答えする。

それから2か月余りが経過。11月8日、ハイデルベルク・熊本友の会のホーボルト会長ご夫妻、ザウアーエッシッヒ理事の歓迎夕食会で隣り合わせたら、
「遅くなっているが、もうやがて送るので」と、すまなそうにおっしゃる。

   

また暫くして、11月24日、「協会ブログの件です」とのメールが届いた。
本文は次のように始まる。

先日、ホーボルト会長夫妻の歓迎会の折りに「原稿はあと数日で」などとお約束しながら、またまた遅れてしまい今日に至りました。本当に申し訳ありません。
一応、私のプロフィール等を作成しましたのでお送りします。長文になってしまい、これも又申し訳ないことです。


添えられたのは、2種類の詳細なプロフィールと3枚の写真。
ありがたくそのまま拝借し、熊本日独協会理事、山内良一(やまうち りょういち)熊本学園大学名誉教授の研究者としての顔に触れてみたい。
なお、引用にあたっては、「です・ます調」を「である調」に変え、いくらか短めにしています。

〔プロフィール〕
1948年、熊本市生まれ。九州大学大学院経済学研究科博士課程修了(農業政策)。博士(農学)。
九州大学助手を経て、1978年 熊本商科大学(現熊本学園大学)経済学部講師、1983年 同助教授、1989年 同教授。
1986年から1年間、ウィーン大学日本学研究所へ客員研究員。1998年「食料資源経済学会学術賞」受賞。
2002年 経済学部長、2004年 熊本学園評議員、2010年 同理事。2021年3月退職。

〔研究分野〕
時が過ぎるのは速いもので、1978年に熊本商科大学(現熊本学園大学)の経済学部講師として赴任して以来48年間、
まさに「白駒(はっく)の隙(げき)を過ぐるが如し」である。
授業では、地域の農業政策等を念頭に中山間地域農業や「6次産業化」の在り方などを講義。

   

教授時代、60歳ごろの笑顔の写真を拝見したところで、いよいよオーストリアとの関りをお聞きします。   (M.S.)

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