11月20日(日)午後4時からの熊本県立劇場コンサートホールでの熊本交響楽団第111回定期演奏会。1曲目の「大学祝典序曲(ヨハネス・ブラームス作曲)」の約10分間の演奏が終わり、その余韻もおさまったころ、舞台袖に一旦しりぞいた指揮者の松井 慶太氏が再びステージに登場。コンサートでは恒例のスピーチが始まる。
まずは、来場者へのお礼のあいさつ。長身の燕尾服姿がスポットライトに映える。
この記事で使用する2枚の写真は指揮者の松井氏の同意を得た上で熊響から提供されたものです。
それが終わり、次は、演奏曲の解説や作曲家の紹介だろうとゆったりと構えていると、一行がソファーから身を乗り出す思いがけない展開が待っていた。
「皆様ご存じのように今年は熊本市とハイデルベルク市が友好都市となって30年です。
そして、きょうこの会場にハイデルベルクから3名のお客様がお見えです。
これから歓迎の言葉をドイツ語で述べます。上手くできたら拍手をお願いします。」
続けて、ドイツ語でおよそ次のように呼びかけられた。
〝 ハイデルベルク・熊本友の会のホーボルト会長ご夫妻、ザウアーエッスィヒさん。ようこそ熊本へ!心から歓迎申し上げます。
私はドイツでも活動してきましたが、ロマンチックな町、ハイデルベルクにはまだ行ったことがありません。
ぜひ一度、この団員たちと出かけて演奏してみたいと思います。
本日は、私どもの演奏をお楽しみいただけたら幸いです。 ”
間髪を入れず、ホーボルト会長の 〝 ブラボー ” の声が飛ぶ。
指揮者の松井氏のスピーチを讃えるハイデルベルクからのお三方の感激の思いと熱烈な拍手は熊本交響楽団メンバーにもきっと届いたであろう。
それは、ドイツの曲を見事に演奏した団員への称賛でもあった。
そして、この演奏会での出来事はこれまでに熊本を度々訪れたホーボルト会長ご夫妻、ザウアーエッスィヒさんにとっても、最も興奮し、忘れがたい思い出の一コマになったに違いない。
熊本交響楽団 ( Kumamoto Symphony Orchestra )
1965年11月結成。1966年5月、県立図書館ホール(現県立美術館分館)で第1回定期演奏会を開く。
県内外さらには海外での演奏の他、地域に根差した幅広い活動を展開している。
現在は音楽の専門家をはじめ、会社員や公務員、主婦などさまざまな職業の団員約150人で構成されている。
(演奏会プログラムを参照)
ハイデルベルクとの縁も浅からぬものがある。
2000年9月末のハイデルベルクにおける「熊本ウイーク」に選抜弦楽四重奏団が参加。
2002年5月1日、ハイデルベルクコングレスハウスでフルメンバーで演奏。
友好都市締結10周年のこの年には10月末から11月始めにかけて「ハイデルベルクin熊本」が開かれる。
(2012年発行の熊本日独協会創立50周年記念誌による)
まずは、来場者へのお礼のあいさつ。長身の燕尾服姿がスポットライトに映える。
この記事で使用する2枚の写真は指揮者の松井氏の同意を得た上で熊響から提供されたものです。
それが終わり、次は、演奏曲の解説や作曲家の紹介だろうとゆったりと構えていると、一行がソファーから身を乗り出す思いがけない展開が待っていた。
「皆様ご存じのように今年は熊本市とハイデルベルク市が友好都市となって30年です。
そして、きょうこの会場にハイデルベルクから3名のお客様がお見えです。
これから歓迎の言葉をドイツ語で述べます。上手くできたら拍手をお願いします。」
続けて、ドイツ語でおよそ次のように呼びかけられた。
〝 ハイデルベルク・熊本友の会のホーボルト会長ご夫妻、ザウアーエッスィヒさん。ようこそ熊本へ!心から歓迎申し上げます。
私はドイツでも活動してきましたが、ロマンチックな町、ハイデルベルクにはまだ行ったことがありません。
ぜひ一度、この団員たちと出かけて演奏してみたいと思います。
本日は、私どもの演奏をお楽しみいただけたら幸いです。 ”
間髪を入れず、ホーボルト会長の 〝 ブラボー ” の声が飛ぶ。
指揮者の松井氏のスピーチを讃えるハイデルベルクからのお三方の感激の思いと熱烈な拍手は熊本交響楽団メンバーにもきっと届いたであろう。
それは、ドイツの曲を見事に演奏した団員への称賛でもあった。
そして、この演奏会での出来事はこれまでに熊本を度々訪れたホーボルト会長ご夫妻、ザウアーエッスィヒさんにとっても、最も興奮し、忘れがたい思い出の一コマになったに違いない。
熊本交響楽団 ( Kumamoto Symphony Orchestra )
1965年11月結成。1966年5月、県立図書館ホール(現県立美術館分館)で第1回定期演奏会を開く。
県内外さらには海外での演奏の他、地域に根差した幅広い活動を展開している。
現在は音楽の専門家をはじめ、会社員や公務員、主婦などさまざまな職業の団員約150人で構成されている。
(演奏会プログラムを参照)
ハイデルベルクとの縁も浅からぬものがある。
2000年9月末のハイデルベルクにおける「熊本ウイーク」に選抜弦楽四重奏団が参加。
2002年5月1日、ハイデルベルクコングレスハウスでフルメンバーで演奏。
友好都市締結10周年のこの年には10月末から11月始めにかけて「ハイデルベルクin熊本」が開かれる。
(2012年発行の熊本日独協会創立50周年記念誌による)