熊本日独協会/熊本・ハイデルベルク友の会

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ハイデルベルク市サマーサイエンススクールに今年も熊本の学生

2023-08-31 08:07:36 | ハイデルベルク情報
3番目は毎年夏休みの期間にハイデルベルク市がハイデルベルク大学や多くの先端研究センターの協力のもと、友好都市などから科学技術分野の研究を志す若者を招いて開催する「インターナショナル・サマー・サイエンス・スクール ( ISH )① ②」のレポート記事。

タイトルの Von gekoepten Hydren und maschinellm Lernen先端部を切断したヒドロ と マシーンラーニング(機械学習)と2つの実習例を掲げる。
サブタイトル Bei der Internatinal Summer Science School erhielten Jugendliche Einblicke in wissenschaftliches Arbeiten und experimentierten selbst
このプログラムの目的 ー 研究の仕事がいかなるものかを知る ー と研修が理論だけでなく実習を伴うことを教える。
したがって、ブログのタイトルは、これらから離れ、独自につけたものです。

記事本文は、「質問し、実験し、成果を発表する」で始まり、以下、各研修生のプレゼンテーションの紹介。
読者は、未来の科学者の「研究の仕事への感想、実際の研修と成果の総括」を知ることができる。

    

Pola Dwojak( 17歳 ) : ポーランドのイェレニア・グラ から参加 の女子生徒 / 研修先はハイデルベルク大学生命研究センター( COS Heidelberg )
◇ ヒドラを使って動物の再生能力をテスト:実験手順、阻害剤であるiCRT14投与の影響の検証、「研究が将来、人の治療に役立つ」との本人のコメントと詳しく記述。
Clarisse Huchet-Marliacy ( 17歳 ): モンペリエから参加の女子生徒と Shelly Shomron (17歳 ): レホヴォトから参加の女子生徒 / 研修先はハイデルベルク理論研究所 ( HITS )
◇ マシーンラーニング(機械学習)とニューラルネットワーク(神経網)の研究に取り組む。研修内容と共に困難にくじけない二人の意欲に焦点が当てられている。
Miyu Tsuzuki : 熊本から参加 / 研修先はハイデルベルク大学病院 ( UKHD )
◇ 大腸癌へのバクテリアの影響を調査。指導教官である女医のMy-lan Kha 博士 のコメントが添えられる。
Aheja Dziegowska : イェレニア・グラからと Inbal nhum : レホヴォトから参加 / 研修先はハイデルベルク大学病院 ( UKHD )
◇ バクテリアの研究に取り組む。様々なレジオネラ属菌の同定とその抗生物質への耐性をテストした。
Raphael Perrot : モンペリエから参加 / 研修先はハイデルベルク大学 / マックス・プランク研究所天文学センター ( HdA / MPIA )
◇ 人が住める星を探した。はたしてその結果は。 Ludwig Spitaler 記者は、夢を追った若者のコメントで ISH のレポートを締めくくっている。

① 26回目となる今年は7月24日の市庁舎での顔合わせでスタートし、8月19日まで。
 研修の他、ハイデルベルクとその周辺について学び、またお互いを知り海外の友人を持つ機会が得られる。
 ② 他都市からは高校生に該当する年代が参加するが、熊本市からは科学的素養と英語力の問題から大学生が対象とされている。
  ISH について分かり安いので熊本市から大学に配布された第26回の募集要領を掲載します。
  
  https://www.fast.kumamoto-u.ac.jp/gsst/bbs/1711/

 ③ イェレニャ・ゲラはハイデルベルク市の友好都市ではないが25年以上にわたって親交を結んでいる。
 ④ Miyu Tsuzuki さんの日本語表記は「都築 美友 ( つづき みゆう )」で、崇城大学 生物生命学部 生物生命学科の学生であることを熊本市国際課から教えてもらった。
  昨年参加の清水さんも崇城大学 生物生命学部 応用生物学科 の学生だった。清水さんが学内で行った報告を下で見ることができる。
  https://www.sojo-u.ac.jp/news/2022/221118_005081.html

  本ブログでは昨年もISH に関する新聞記事を取り上げた : 『 2022ー08-18 友好都市の若き才能を育むハイデルベルク サマーサイエンススクール』
  毎年、ISH に参加した学生は、ハイデルベルク・熊本友の会の夏祭りに招かれている( 当ブログで紹介した昨年と今年の熊本友の会の夏祭りの画像でも前列で写っている)。
 ⑤ My-Lan Kha 博士で検索したら「ISH の終了証授与」を伝えるハイデルベルク市の広報記事に出会った。
  同博士(写真中央の女性)と共に、前回の記事で取り上げたシュテファン・ツィンマーマン博士(その右)も授与式に参加されている。
  また、この新聞記事の写真でも指導者の一人として後列の右端に姿が見え、自らの研究だけでなく、後輩の育成にも熱心に取り組まれているのが分かる。

     




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AIを臨床診断に活用

2023-08-27 13:56:14 | ハイデルベルク情報
2番目はハイデルベルク大学病院感染症センターでのAIを活用した臨床診断技術の研究開発状況を紹介する記事
写真は結核菌の検査でのAIの活用方法のデモンストレーション。右側は微生物学のアレクサンダー・デルプケ教授 。左側が細菌学のシュテファン・ツィンマーマン博士
記事は尿路感染症の検査方法を紹介。他にも肺の疾病や敗血症あるいはサルモネラ菌やレジオネラ菌の検査などを研究対象とし、診断の迅速化と精度の向上を目指す。
これはスタッフの削減ではなく、より多くの診断と治療を可能にするためである。

    


   「AIと医療」というテーマで検索したら、この分野の研究が注目されていることを知った。
   Prf. Alexander Dolpke :ハイデルベルク大学病院の2022年5月12日の人事消息によると「4月に同病院感染症センター微生物学・衛生学部門長に
    ドレースデン大学病院微生物・ウィルス研究センター所長から就任。運営方針として自動化と新技術の導入による診断の迅速性と正確性の向上を掲げる。AIの活用もその一つである。」

   Dr. Stefan Zimmermann : ハイデルベルク大学病院感染症センター微生物学・衛生学部門 Oberarzt (指導医)。
    ツィンマーマン博士はハイデルベルク・熊本友の会の会員として積極的に活動して来られ、現在は理事。
    今回は熊本友の会から届いたライン・ネッカー新聞の写真で普段目にすることのない研究室の博士を見ることができました。
    シュテファン・ツィンマーマン博士は熊本ににとってはとても親しみのある優しい方です。
    そこで、ツィンマーマン博士あるいはシュテファンに熊本とのつながりを示すいくつかの姿で登場してもらいます。画像にはこれまでに紹介したものもあります。

               

(左から) 熊本市民病院とハイデルベルク大学病院との医療交流のキーパーソンの一人として昨年7月の両市友好都市締結30周年記念植樹に、
      また本年2月ハイデルベルク市代表団の一員として来熊し記念シンポジュームに参加 ( テーブルの上に見える緑のバッタは本協会会員の渡邊さんが棕櫚の葉で作られたプレゼント )。
      2016年5月、熊本市民病院との医療交流で来熊の際は、市内の民間病院も訪問。
      熊本友の会の各種の日本文化紹介行事では裏方を務める(写真は本年3月の花見)。
      同じく友の会の夏祭りには必ず参加(2022年と2023年)。
      その際は得意のお菓子作りの腕を活かしケーキを持参。
     

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ハイデルベルク大学がランキングでドイツ1位に

2023-08-23 19:06:25 | ハイデルベルク情報
1番目の記事は Ruperto Carola ルぺルト・カローラ大学ハイデルベルクが8月15日に公表された Shanghai-Ranking 「世界大学学術ランキング2023」②、③、④で55位となり、過去3年上位にあったミュンヘン工科大学(59位)とルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(59位)を抑えてドイツのトップに評価されたことを誇らしげに伝えている

     

  ※  Heidelberg hat die beste Universitaet in Deutschland で検索したら Rhein-Neckar-Zeitung の8月17日付け同記事を見つけました。
     

 1386年に大学を創立したプファルツ選帝侯ルプレヒト1世と1803年に再興したバーデン大公カール・フリードリッヒにちなんでラテン語こう呼ばれる。
  ドイツ語では Ruprecht-Karls-Universitaet Heidelberg 。
  ハイデルベルク大学については、熊本日独協会の会報第36号と第37号に協会の荻野蔵平副会長(熊本大学名誉教授)が「ハイデルベルク大学小史(前篇)」、「同(後編)』を寄稿されている。
  ちょうどその中に「ハイデルベルク大学の今」として後にも触れる『THE(タイムズ・ハイアー・エデュケーション)世界ランキング』(2022年10月)も紹介されている。
上海ランキングで検索:『Shanghai Rankinng』のプレスリリースが詳しい。
  『世界学術ランキング』Wikipedia は概要がわかる。
『QS 世界大学ランキング』イギリスの評価機関のクテクアリー・シモンズ(QS)が実施。
  ちなみに2023/2024年ランキングでは東京大学(29位)、京都大学(46位)大阪大学(80位)、東京工業大学(91位)と日本の大学4校が100位以内に入っているが
  ドイツの大学はミュンヘン工科大学(37位)の1校。
 Times Higher Education Rankinng イギリスの教育専門誌『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』が実施している世界大学ランキング。
  記事にもあるように2023/2024 評価ではハイデルベルク大学は43位でミュンヘン工科大学(30位)、LMUミュンヘン(33位)と共にトップ50入り。
  日本の大学では東京大学(39位)、京都大学(68位)となっている。
 Ludwig-Maximilians-Universitaet Muenchen : 1472年インゴルシュタットに創建したバイエルン公ルートヴィヒ9世と1800年にフランス軍の侵攻によりランヅフートに移設した
  バイエルン王マクシミリアン1世にちなんで1802年以来このように呼ばれる。1826年ルートヴィヒ1世がミュンヘンに移転。通称はミュンヘン大学。
 ハイデルベルク大学プレスリリースNr.94/2023 16.August 2023 が結果を公表 ” SHANGHAI RANKING : HEIDELBERG BESTE UNIVERSITAET IN DEUTSCHLAND " (英語版あり)



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ハイデルベルクからの新聞記事 次回から転載します

2023-08-22 12:48:40 | ハイデルベルク情報
ハイデルベルク・熊本友の会から「皆さんもきっと興味があるだろう」と3つの記事のコピーが送られてきました。
学術研究都市ハイデルベルクの最近の動きを伝える内容です。

〇 ハイデルベルク大学の国際評価ランキング
〇 AIを診断に活用
〇 インターナショナル・サマーサイエンススクール

今後、数日おきに記事コピーを転載してまいりますので何卒ご一緒にお読みください。
なお、申し訳ありませんが、当方の技術不足で画像が小さく不鮮明で、読み取るのにご苦労をおかけします。
また、記事ごとに検索が容易な事項等については脚注を付けますが、医学や情報工学などの専門用語には手つかずのものも出てまいります。
後日、その分野に馴染みのある方々からご教示や解説をいただければありがたく存じます。       (M.S.)


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熊本市・ハイデルベルク市青少年交流事業30周年

2023-08-16 14:44:25 | ハイデルベルク交流
地元紙「熊本日日新聞」で良く目を通すのは きょうの動き とりわけー首長の日程ー
8月2日の【大西熊本市長】の欄には▽13時半 ハイデルベルク市青少年交流団による表敬 と記載されていた。
両市の高校生年代の10数名が1年おきに1週間から10日間ほど相互訪問する〈青少年交流事業〉は友好都市締結(1992年)の翌年から始まった。
この事業の長所は、双方が周到に用意されたプログラムにグループで取り組み、また、相手側パートナーの家庭にホームステイし、これらの体験を通して協調性をつちかい、知識の幅と見聞を広め、相互理解を深められることにある。
熊本地震後の中断、コロナ禍での3年の中断はあったものの途切れることはなく今年が30周年となる。
今年度から再開されると5月ごろ聞いていたが、上記の大西市長の日程を見て現実のものとなったことを知った。
それからは毎朝「ハイデルベルク市青少年交流団による大西熊本市長の表敬」や「ハイデルベルク市青少年交流団の活動」を報じる記事が出ないかと紙面をめくっている。
2週間経った今でも「直後でなくとも特集されることもあるので」と期待しているのだが。

この青少年事業の熊本日独協会にとっての楽しみの一つが引率の役員との交流である。
前回の2019年受け入れの際もビアレストランオーデンで「引率者歓迎会」を開いた。(ブログ「熊本市・ハイデルベルク市青少年交流に参加して」2019-08-10で報告
しかし、今回は担当部署からの役員の名簿や日程などの具体的情報に接することがなく、交流会は計画できなかった。

画像は90年代の訪問時にハイデルベルク市青少年団( Stadtjugendring Heidelberg )が作成したT-シャツ背中のプリント部分。
両市の結びつきを示す分かりやすいデザインです。 (M.S.) 


        

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