オシロスコープの解説書では草分けの関 英男さんの著書「シンクロスコープ」は、昭和34年(1959年)から昭和54年(1979)頃まで増補改訂を繰り返してのロングランを記録しました。
この種のジャンルでは、異例のベストセラーとして四半世紀にわたり、理系の学生を始め産業界の電子電気の技術者にも読者は多かったと思われます。
内容的には、某オシロスコープメーカの全面的なサポートで仕上がっていたこともあり、初心者にはかなり敷居の高い解説もありました。しかし、その反面、これ一冊あればオシロスコープの事は何でも分かるような記述で、技術者の座右の書にもなっていたようです。
ただ、今から思えば、真空管式オシロスコープとして執筆されていて、世の中が半導体時代に移行していく段階で、それに追従することなく絶版になりました。
私は、このオシロスコープに大変興味を持っていて昭和初期から今日に至るまでに日本で出版された「オシロスコープ」とタイトルが付いた書籍を収集しています。
昔々は「陰極線管オッシログラフ」とか「ブラウン管オッシログラフ」「オッシログラフ」、戦後では「オシロスコープ」「シンクロスコープ」など各社各様、色々な名称が付いていました。
しかし今は「オシロスコープ」に統一されました。
そんなバラバラなタイトルの書籍ですが、私自身は、日本で出版された「オシロスコープ」とタイトルする書籍のうち、九割くらいは収集したのではっと?と思っています。
今日、たまたま神田神保町の古書店で、関 英男さんの著書「シンクロスコープ」の初版本に似た装丁のモノを見つけ、躊躇いも無く買ってしまいました。
帰宅後、私の所有する昭和34年発行の初版本と見比べたところ、これは翌年に出た増訂版であることが分かりました。私自身、初版本の次は新版と称する昭和39年版までは増補改訂版は無いと思っていただけに、これは貴重な一冊になりました。
画像では、三冊の赤本の右端が初版本、真ん中が今回ゲットした増訂版、左端が新版です。青本は昭和40年発行、黄緑本は昭和53年発行の新訂版で、何年かの間をおいて増補改訂があり、初版本は286ページでしたが、新訂版では381ページと厚くなり、価格も初版本は500円でしたが、最後には2600円にまでなっていました。
それにしても二十年余の永きにわたり、内容を常にその時々の最新のモノに書き替えようとしていた関 英男さんのご努力にはただただ頭の下がる思いです。
この種のジャンルでは、異例のベストセラーとして四半世紀にわたり、理系の学生を始め産業界の電子電気の技術者にも読者は多かったと思われます。
内容的には、某オシロスコープメーカの全面的なサポートで仕上がっていたこともあり、初心者にはかなり敷居の高い解説もありました。しかし、その反面、これ一冊あればオシロスコープの事は何でも分かるような記述で、技術者の座右の書にもなっていたようです。
ただ、今から思えば、真空管式オシロスコープとして執筆されていて、世の中が半導体時代に移行していく段階で、それに追従することなく絶版になりました。
私は、このオシロスコープに大変興味を持っていて昭和初期から今日に至るまでに日本で出版された「オシロスコープ」とタイトルが付いた書籍を収集しています。
昔々は「陰極線管オッシログラフ」とか「ブラウン管オッシログラフ」「オッシログラフ」、戦後では「オシロスコープ」「シンクロスコープ」など各社各様、色々な名称が付いていました。
しかし今は「オシロスコープ」に統一されました。
そんなバラバラなタイトルの書籍ですが、私自身は、日本で出版された「オシロスコープ」とタイトルする書籍のうち、九割くらいは収集したのではっと?と思っています。
今日、たまたま神田神保町の古書店で、関 英男さんの著書「シンクロスコープ」の初版本に似た装丁のモノを見つけ、躊躇いも無く買ってしまいました。
帰宅後、私の所有する昭和34年発行の初版本と見比べたところ、これは翌年に出た増訂版であることが分かりました。私自身、初版本の次は新版と称する昭和39年版までは増補改訂版は無いと思っていただけに、これは貴重な一冊になりました。
画像では、三冊の赤本の右端が初版本、真ん中が今回ゲットした増訂版、左端が新版です。青本は昭和40年発行、黄緑本は昭和53年発行の新訂版で、何年かの間をおいて増補改訂があり、初版本は286ページでしたが、新訂版では381ページと厚くなり、価格も初版本は500円でしたが、最後には2600円にまでなっていました。
それにしても二十年余の永きにわたり、内容を常にその時々の最新のモノに書き替えようとしていた関 英男さんのご努力にはただただ頭の下がる思いです。