IZUNOHANA’s blog

     後期高齢驀進中者の戯言

郷愁の中国紀行(7日目)

2008-07-10 08:42:51 | 旅の足跡

1986年7月16日(水)
-一日中、西寧に向かう火車-

昼食代他 11元
夕食代 6元

(我等の乗車した火車は「普快硬臥車」。
特別ではない普通快速で、一般人民仕様の寝台車ということ。
三段ベットが向かい合っての6床でワンルーム(仕切りはカーテン)だった。
この旅より以前に行ったツアーで、一度、このような一般寝台車両に乗車した事があったが、日本から添乗員や国内ガイドさん、周りには同行の人達がいるという、まだまだ外国人特別待遇扱いの、何の心配も苦労もない、暢気な旅だった)


私は、何故か勝手に、この火車のルートは「西安」を通ると思っていた。
まだ、「西安」には一度も来ていなかったから、そこを通るだけでも楽しみと思い、夜中でも駅に停車すると「西安」とい駅名を見つけようと探していたのだ・・・が・・・でも・・・ちょっと待って・・・。
今、止まった駅には「包頭」と書いてありますよ・・・そうなんですよ、この火車は、まるで西安とは路線が違う「内蒙古」を通過していたのだった。
いくら待っても「西安」には到着しない訳だ。せっかくだから、下車して記念撮影をする。
(今もって、この火車のルートが、私の勘違いだったのか、それとも火車の遅延発の原因なのか不明である)

車中での楽しみはなんと言っても食事。
一般人民メニューだから、とりわけ豪華な・・という訳ではないが、旅路の食事はどうしても進みがち・・でも、おいしいのだからいいよねって、許してしまう。
そして、健康面においても、精神面においても、一番大事なビールを、かなり自由に飲めるのが嬉しい。
しかし、在庫に限りがあるらしく、時折「没有(無いよ)」になる。
それは困る。
我等は、火車の若き服務員さんとの友好親善を図り、ビールの確保に努めた。

火車は、我等旅人の気持ちを盛り上げるかのように、力強く、しかし、のんびりと、黄土高原を進んでいる。

コメント
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