久しぶりに新宿に出た。
駅南口で友人と待ち合わせてたが、1時間程早く着いてしまった。この場所は「待ち合わせ」の定番で、私以外にも多くの人達が誰かを待っている。多くのひとは、「ケータイ」を覗き込んでいる。キョロキョロ見回す人など、そうはいない・・・「ケータイ」が知らせてくれるのを待っているわけで・・・。
私も、「ケータイ」のお知らせを待ちながら、入れ替わり、立ち替わり、通り過ぎる人々を眺めていた。人々の移動の早さに目が回りそうになり、時折、目を閉じる。駅のアナウンスの声、おしゃべりの声、雑踏の響き、空気の圧力、すべてが私の存在とは無関係に絶え間なく続く・・・東京に暮らして居た時には、当たり前の日常だったのに、今の私にはひどく疎外感を感じていた。ここで1時間は絶えられないとさえ思う。時計を確認して、近くのショッピングモールへ避難した。
3年の歳月は、私の都会の垢を、すっかり洗い落としたようだ・・・でも、少し、悲しい。