「シルクロード・ステップ路」の旅を終了してから丸一年、ボーッとした日々を過ごしていた。
知人達からは、「今年はどこへ行くの?」と聞かれるが、正直言って、どこも思いつかなかったし、と゜こへも行きたいと思わなかったのだ。
しかし、ある時、「シルクロード・南海路」も見なくては「ステップ路」を語れない・・・まぁ、そんな大げさな思いでは無いけれど・・・ちょっと見て見ようかという気になって・・・という訳で、2005年(平成17年)ベトナム、2006年(平成18年)南インド、2007年(平成19年)西インドの海岸線の街を訪ねたのだった。
[ベトナム ハロン湾で]
[ベトナム 古都フエで]
[インド チェンナイで]
[インド コモリン岬で]
ベンガル湾、インド洋、アラビア海が、ここから一望できる
[インド ゴアで]
[インド ムンバイで]
という程度で、「シルクロード・南海路」の見学は卒業し(何しろ、元々、大それた考えを持っていないので、終了するのも簡単で・・・)、ここまできたら、やはり、「平城京」でしょうと、奈良へ向かったのは平成20年の秋でした。
五木寛之著「百寺巡礼・奈良」を読んで、「正倉院」にある宝物だけではない、当時の社会の中に、シルクロード(ステップ・南海共に)に深く関わった文化があったことを知ることが出来た。
静かな奈良の街を一人で歩いていると、シルクロードに第一歩をしるした日から、この奈良に至るまでのこの長い旅を懐かしく思う一方で、いつしか私自身の生き方までも振りかえっていた。
私の「シルクロードの旅」も、「人生という旅」も、波乱に満ちた訳でもなく、たいした間違いも無く、収獲もなく、しかし、私には共に楽しい旅だったと言いたいが・・・良いですよね。
[奈良 薬師寺東塔]
[奈良 唐招提寺の築地]
[奈良 東大寺正倉院への道]
qv@