[ 掛川城の桜 2月の風の強い日でした ]
三島市に住む友人から、「三島大社の桜」の写真を撮って欲しいと言って来た。
その日は曇り空、その上、確実に雨になる気配なので、別の日にしようといったところ、新聞に今が満開だと載っているからという。何で新聞なのさ・・・だって、友人は、三島大社の目の前に住んでいるのに・・・。
又、「佐野美術館のタダ券」の有効期限が今月一杯で切れるから使おうよ・・・とも言う。別に使わなくたって良いじゃないの・・・先日だって、「楽寿園のタダ券」に釣られて、私は590円の交通費を使い、三島まで出で行ったばかりじぁないの・・・。
雨の中外出したくないのが本心だが、しかし、ブツクサ文句を言いながらも、どうせ退屈で時間を持て余しているのだからと、案の定、降ってきた雨の中を電車に乗った。
ホームには、観光客らしき人が4人、ガイドブックを広げてなにやら検討中で、聞くともなく、否、耳をそばだてて聞いていると、「佐野美術館」とか「三島大社」「楽寿園」等の言葉が行きかっている。なぁにぃ、この雨の中、そんなところへ行くのですか・・・と、半ば呆れて聞いていたが、ふと、旅先で私が悩んでいたならば、誰か町の人が声を掛けてくれたら、きっと、嬉しいな・・・と思ったのだ。
まさか、「そんなところ楽しくないですよ」とは言いませんよ。楽しいか、楽しくないかはその人が思うことで、私は、その人達が雨の中を巡るのに一番最適と思われるルートを提示し、でも、天気が良ければもっと素敵な所もありますよ・・・と、一応、念を入れてご案内した。彼らの雨の中の旅が、少しでも良い思い出を残して欲しかったから・・・。
それはそれとして、私と友人は、雨のバシャバシャ降る中を「三島大社の桜」を見に行った・・・が、満開とは言い難い状態で(満開近く咲いている木も有ったけれど、新聞に載せるほどかなぁ)・・・これって、バカという以外考えられないでしょ、地元の人間なのだから。
[雨に煙る三島大社の桜]