![Photo_2 Photo_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/fa/a2b5c0e0d31a7c43f4f53b64ece114dd.jpg)
どうしても連れて行きたい場所がある、と秦泉寺さん。
数々の美しい場所を巡った旅だったが、
そこは特別美しく、霊力あふれるところだった。
山から大量の湧き水が流れ出る。
しかも全貌すらつかめないような巨木の根元を通って。
![Img_1402_2 Img_1402_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/fb/2dcb8ff8a5831981a91f76d6fb8a949d.jpg)
そしてその下に作られた段状の池に
満々と水が行き渡り、流れ落ちていく。
色とりどりの花、瑞々しい緑
いたるところに配された石の彫刻。
![Img_1417 Img_1417](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/7d/3568600aade58b52e1fa7150b7c1490f.jpg)
![Photo_3 Photo_3](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/69/de327d99eeecdef82e28a5899c9c7ba5.jpg)
この美しい場所は、もともと王宮で、
今は、ホテルに改装されている。
この山ふところの神秘の場所で
あらゆる生き物の気配につつまれながら
静かな夜を迎えた。
突然、ふっとかすかに甘い香りがした。
池の方を見ると、さっきまで閉じていた睡蓮が
闇の中から白い光を放って現れた。
そして、翌朝の光に包まれる睡蓮。
![Img_1435_2 Img_1435_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/97/257eea71e9abcf8619836b359516356e.jpg)
池のほとりで朝食をとっている時、
今度は艶やかなハスの花が、ゆったり開きはじめた。
ここにいると、もう夢かうつつかわからなくなる。
![Img_1441 Img_1441](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/44/1cbf39a570ba1ba13f27aebb2140c2df.jpg)
王宮の池の水は、やがてふもとの村へ流れていく。
村には、バリの風物詩ともいえる
緑の棚田が広がっていた。
今は王族のいないこの宮殿の庭は、
誰にも開放されているので、
池の一角では、朝から村の子供たちが
大はしゃぎで水浴びをしている。
![Img_1430 Img_1430](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/57/4fcb0366e2bc0df01f733ce80dc8a1e8.jpg)
私も迷わず、石の上から勢いよく飛び込んだ。
びっくりする子供たち。でも大喜び。
村の子供たちと一緒に、しばし水と戯れる。
![Img_1438 Img_1438](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/2c/842e83a8351229a13a02e36ed088f81b.jpg)
まだつづく。