語りかける花たち

角島 泉(かどしまいずみ) 花日記
 ~石川の四季、花の旅、花のアトリエ こすもす日々のこと


バリ島日記 Ⅷ 泉湧くところ

2010年02月20日 | 旅日記
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どうしても連れて行きたい場所がある、と秦泉寺さん。

数々の美しい場所を巡った旅だったが、

そこは特別美しく、霊力あふれるところだった。


山から大量の湧き水が流れ出る。

しかも全貌すらつかめないような巨木の根元を通って。




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そしてその下に作られた段状の池に

満々と水が行き渡り、流れ落ちていく。

色とりどりの花、瑞々しい緑

いたるところに配された石の彫刻。



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この美しい場所は、もともと王宮で、

今は、ホテルに改装されている。

この山ふところの神秘の場所で

あらゆる生き物の気配につつまれながら

静かな夜を迎えた。


突然、ふっとかすかに甘い香りがした。

池の方を見ると、さっきまで閉じていた睡蓮が

闇の中から白い光を放って現れた。


そして、翌朝の光に包まれる睡蓮。

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池のほとりで朝食をとっている時、

今度は艶やかなハスの花が、ゆったり開きはじめた。

ここにいると、もう夢かうつつかわからなくなる。



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王宮の池の水は、やがてふもとの村へ流れていく。

村には、バリの風物詩ともいえる

緑の棚田が広がっていた。


今は王族のいないこの宮殿の庭は、

誰にも開放されているので、

池の一角では、朝から村の子供たちが

大はしゃぎで水浴びをしている。


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私も迷わず、石の上から勢いよく飛び込んだ。

びっくりする子供たち。でも大喜び。

村の子供たちと一緒に、しばし水と戯れる。



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まだつづく。


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