語りかける花たち

角島 泉(かどしまいずみ) 花日記
 ~石川の四季、花の旅、花のアトリエ こすもす日々のこと


ガラスの花器に

2011年06月29日 | アトリエから
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梅雨の晴れ間の、暑い一日だった。

こんな時は、涼しげなガラスの器に、花や緑をさして

水も一緒に感じていたい。


昔から、ガラスの器が大好きで、

いつの間にか、棚に収まりきらないほどになっている。


金沢在住のガラス作家、井上美樹さんの

有機的で美しいフォルムの器に、

木イチゴの葉を生けてみた。

40㎝ほどの高さがあるので、

大振りで高さのある花や、枝ものも

ばさっと投げ入れして、楽しむことができる。


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この蒸し暑い時期は、水が汚れやすく、

花もちも悪いといわれるが、

透明なガラス器は、水の汚れ具合もすぐ目につくし、

水換えのタイミングをはずさないので

花を長持ちさせることができる。


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また、梅雨の頃や台風が近づいている時などは

器の中の水の温度が上昇しやすいので、

できるだけ低温をキープできるガラスを選んだ方がよい。


ガラスの質によって、随分差が出てしまう。

経験上、気泡の入ったガラスは、水がすぐ温んで

花の痛みが早くなるように思う。


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" 花の延命剤 " といわれるものが出回っているが、

私はあまりお薦めしない。

それを入れると水換えをしなくてよい、というが、

それを入れても水温は容赦なく上がるし、

第一、ほったらかしにする、ということにつながり、

植物は寂しくて、早く枯れてしまう。


手間がかかるようでも、夏場なら毎日、水を換えて、

声でもかけてやって(心の中からでも通じる)

花を気分よくさせてやることが大事。


これ、ほんとに大事。

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また水を換える際には、

必ずガラスの内側に着いたぬめりを取り除く。

私は、ブラシやスポンジが隅々まで届かない器は

使わないようにしている。

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いろんな器を試してみて、

生けやすい形で、清潔を保てる器、

この基本条件を満たした上で、

美しいフォルムの器を求めてきた。

大迫友紀さんの器も、すばらしい。(上の写真)


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小さな瓶に生けるのも好き。

この家はもともと薬局だったので、

古い薬瓶がいろいろ残っていたのだが、

花の器として、毎日大活躍してくれる。

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薬瓶は、さすがに中身が変質しないように工夫されているのか、 

水が汚れにくくて、花に優しいようだ。

昔の手作りの瓶は、味があっていい。


これも時々、入荷するので店頭に出すのだが、

すぐにお嫁に行ってしまう。





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大好きなガラスの器に花を生ける、という作品展。

いつか叶えたい夢の一つ、夏に実現できそうで、

今、わくわくしている。


詳細は追って。

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雨、降ったりやんだり

2011年06月28日 | 心の花
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ユリの香り

2011年06月27日 | 心の花
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昔、ちょうどこの夏至のころ、

花教室の生徒が、こんな報告をしてくれた。

「家に持ち帰った百合を観察していると、
 毎晩8時20分ころにふわぁっと強い香りを放つのです。
 そして9時くらいまでがピークです。」

その話を聞いて、私は蛍を思い出した。

蛍がさかんに光るのも、ちょうど

そのあたりの時間帯といわれるから。

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陽が落ちて、どっぷり暗くなる時間。

百合は香りを放ち、

蛍は光を放つ。


バイオリズムの神秘。


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竹島百合

2011年06月26日 | アトリエから
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竹島百合(たけしまゆり)。

こうして書いてみると、人の名前にも見える。


長い茎の先に、5~6センチほどの花、

オレンジかかった黄色の小さな百合。


かの有名な竹島に源を発する、とも

その近くの鬱陵島(うつりょうとう)に咲くとも . . .

現地に行ったことがないので

私には言い切ることができないが、

ここより南の方に咲く百合、という雰囲気を醸している。

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肉厚の花びら。

潮風の中で生きられるように、進化したのだろうか。


放射状に広がる葉も、エキゾチック。






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心は未知の島へ。

空想の旅。


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河原なでしこ

2011年06月24日 | 庭の花たち
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初夏から夏に咲く 撫子(なでしこ)は

どれも美しいけど、

野の風情の、河原撫子がやっぱり好き。






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鳥の羽のように軽やかで、涼しげ。

庭のあちこちに種を蒔いてみたけど、

居心地のよい場所にだけ、毎年出てきて

長い期間、花を咲かせてくれる。



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コメント (2)
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