金沢の冬らしからぬ、おだやかな夜に。
雪吊りがほどこされた木々に、金色の光、
漆黒の闇に浮かび上がって、
まるで蒔絵の幻想世界。
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ここ２、３日で急に寒くなって、
植物たちもびっくりしたのかもしれない。
段階もふまずに紅くなってしまった葉と、
準備が整わず緑のままの葉と。
近所の蔦（つた）の家は、アートさながらの光景に。
風が渡っていくと、
美しい旋律が聞こえてくるようだった。
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家のすぐ近所にあるオレンジのユリの家。
街の中なので、庭らしい庭もないのだが、
家は蔦（ツタ）で覆われ、
家のきわから、一年を通していろんな花が顔を出す。
まるで家自体が植木鉢のようなのだ。
家も不思議で気になるのだけど、
ユリの造形のおもしろさにも魅せられる。
そういえば誰かが、
「宇宙人の襲来」と表現していたなぁ。
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金沢・武蔵が辻から一本入ったスタジオ通りに
毎夏、楽しみにしているムクゲの木がある。
そのゆったりした花びらだけでなく しべ も白くて、
清々しい気持ちにさせてくれる。
街の真ん中に、こんな大きなムクゲ。
ビルの間を爽やかな風が通っていく。
（気がする）
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